パレスチナ ガザ脱出 マレーシアの証言

馬国

パレスチナ支援に出ていたマレーシア人主婦が目撃した惨劇。

ある家族がパレスチナのガザからマレーシアに避難してきました。マレーシア人の妻であるNurul Ain Haronさん(37)は脱出前にガザ地区で経験した極限の毎日をメディアに訴えました。このニュースは馬国の全国紙であるThe StarとNew Straits Times で大きく報じられています。

2つの記事の内容は同じです。ここではThe Star の記事を個人的に日本語にしたものを転載します。衝撃的な内容です。

女性の証言で明らかなことは、現在のガザ地区では、金銭を持っていても生活に必要な物資を入手できない、あるいは他人と争ってようやく入手できる状態のようです。

2023年の報道写真 source : Wikipedia “Palestine” “GaZa” etc.

この話が日本で報道されるかどうかは、未明です。少なくとも、マレーシア人がパレスチナ地区で慈善活動を展開していることは我々も認識すべきだと思います。

戦争の最初で最後の犠牲者は市民であるとよく言われます。日本がこのまま戦争に巻き込まれることなく、平和でいつづけられるかどうかは、日本独自の外交力、防衛力、経済力にかかっています。

全国紙の1面

2023年11月14日、セパン

ガザ地区での生活は、飢餓・死・無政府状態──これがマレーシア人のヌル・アイン・ハロンさんが言う、現実。しかし彼女はついに無事帰国した。

11月14日(火)、クアラルンプール国際空港の特別ラウンジ出口ゲートを出ると、家族と再会した37歳のヌル・アインの頬に涙が流れた。

彼女の父、65歳のハロン・ハミムさん、母の61歳のマストゥラ・ユソフさんは、ガザで慈善活動を行っていた娘と抱き合うと安堵の表情を浮かべた。

しかし、ヌル・アインにとって、パレスチナ人の夫(モハメド・AM・シャート)とのガザ地区での経験はトラウマとなった。メディアとの対話中も恐怖で震えたままだった。

「たくさんの寄付を受け取ったんですが、(金銭で入手すべき)食べ物や毛布が全くありませんでした…」 そう話すヌル・アインの涙は止まらない。

「毎日、人々がパンを買うために街中で先を争っていましたが、ガザ最大のパン工場が爆撃された後は、食糧事情がさらに悪化しました」

「イスラエルが銀行への資金供給を停止したので、お金を引き出すことさえできなかったです。できたとしても人々の間で争いが起き、如何ともし難い光景が広がっていました」

彼女はまた、夫の親戚の家がイスラエルのミサイル攻撃で破壊された際の恐ろしい光景を振り返りました。

「シャヒール(フルネームは不明)の家が破壊されたと聞いたとき、絶望の底に落ちそうになりました。彼は数日前に私たちのために料理を作ってくれたばかりでした。」

「遺体を見分けることはできませんでした」と涙ながらに述べた彼女は、2014年のイスラエルの侵入時よりもガザの状況ははるかに悪化していると語った。

憔悴しきったヌル・アインさんは馬国政府の帰国支援に感謝し、まだ夫の家族が住んでいるガザの停戦についてメディアを通して懇願しています。

The Star, Nov 14, 2023
写真は通常時のガザ地区 Wikipedia “Gaza”

こちらも参照ください。

パレスチナ問題に関する馬国政府の見解と反応については、こちらの記事を参照ください。

参考 The Star newspaper

上の記事は、オンライン記事です。 オンラインURLは当日以降は有料になったり、アクセスが出来なくなる場合がありますので、ここに全文を置きます。

Gaza an ‘indescribable scene of hopelessness’, says tearful Nurul Ain on return home

SEPANG: Starvation, death and anarchy – this is the reality of the people living in the conflict area of Gaza, says Malaysian Nurul Ain Haron, who finally returned home safely.

Tears streamed down the 37-year old’s face as she stepped foot outside the special lounge exit gate of Kuala Lumpur International Airport and embraced her family members on Tuesday (Nov 14) night.

Nurul Ain’s father, Haron Hamim, 65, and mother Mastura Yusof, 61, wore faces of relief as they embraced their daughter who had been performing charity work in Gaza.

But for Nurul Ain, who returned with her Palestinian husband, Mohamed AM Shaat, her experiences in Gaza had traumatised her, as she was seen visibly shaken while talking to the media.

“Even though I received many donations from people, there was no food, no blankets, nothing…,” Nurul Ain said as she broke into tears.

“Every day, people would fight on the streets to buy bread but the biggest bread factory in Gaza was bombed, which made everything worse,”

“We couldn’t even get money as Israel had cut off money supply to banks and even if we could withdraw money, fights would break out among the people and it was an indescribable scene of hopelessness,” she said.

She also recounted gruesome scenes of death that she encountered after one of her husband’s relatives’ house was destroyed by Israeli missile strikes.

“We almost fell into despair when we heard Shahir’s (no full name given) home was destroyed as he had just cooked for us a few days prior.

“We couldn’t even recognise his corpse,” Nurul Ain said as she broke into tears again, adding that the situation in Gaza was far worse than it had been back during Israel’s 2014 intrusion. The visibly distressed woman then thanked the government for the efforts to bring her home and begged for a ceasefire in Gaza for the sake of her husband’s family that were still living there

The Star , Nov 14 2023
New Straits Times, Malaysia, 14 November 2023

最後まで参照いただき、ありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました