【MM2H体験】おすすめ旅行(50)タマンネガラ

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この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。

タマンネガラ国立公園と聞くと、やたら大きい場所という印象があります。確かに、公園の面積はセランゴール州の1.4倍もあり、しかもマレー半島の3つの州に跨ってひろがっています。

ちょうどイポ市の西にドカーンと位置する(青い点線の区域)が Taman Negara で黒▲が馬国最高峰の Gunun Tahun です。

どこからどうやってアクセスするのか見当もつきませんでしたが、調べてみると、入り口にあたる場所は1つでした。

公園内は観光客が入れない場所が殆どで、危険でもありますから、政府が法的に管理しています。つまり、観光客が入るルートは限定されているわけです。

国が管理しているTaman Negara の入口   Source : Wikipedia

グヌン・タハンという山(馬国の最高峰)が有りますが、この山は充分な装備で登っても4~5日かかる難関です。ハイキングの延長とはいきませんので、一般観光客の活動範囲は、河川沿いのボートでの観光や、森林内のトレッキングになります。

Big trunk tualang tree with huge roots at Taman Negara National Park, Pahang, Malaysia  envato elements (all rights reserved)

動物園のような場所ではないので、必ず動物と遭遇するわけでもないです。

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入口はどこにあるのか?

タマンネガラの観光窓口はクアラ・タハン(Kuala Tahan) のようです。ネット上のツアー情報や体験記をあれこれチェックした結果、どの観光客もこの小さなリゾート集落を起点にしているようです。水上レストランやキャンプ場があります。

Kuala Tahun 前景 Photo by Wikipedia “Kuala Tahun”

クアラ・タハンには、いくつかの宿泊施設があります。The Mutiara Taman Negara Resortは、タマンネガラ国立公園内唯一のリゾートで、クアラ・タハンからテンベリン川を隔てて位置しています。他にの宿泊施設はありますが、泊りがけで観光するなら名前のあるツアー会社の推奨する工程に従うべきでしょう。

どのようにして近づくのか?

Kuala Tahanに近づく上で重要な村落は、Kuala Temgeling と Jeratutです。何れもパハン州の村落です。これらの村落は、Hutan Lipur Somという、当地の自然保護公園に隣接しています。

Kuala Tahanへのアクセスは、Kuala Tembelingからのボート(約2.5時間)、またはJerantutからのローカル・バス(約3時間)、タクシー、レンタカー、自家用車(約2時間)が一般的です。Route1508(Jalan Felda Padang Piol)を走ります。

赤井楕円が Kuala Tahun です。その南に Kuala Tembeling と Jeratut が見えます。 Kuala Tembeling からは公園方向に川が流れています。

スローボートでは、テンベリン川の雄大な景色を眺めながら、ゆっくりとタマンネガラへと向かうオプション。ローカル・バスや車は、できるだけ早く直接クアラ・タハンに向かう手段です。

マレーシア鉄道(KTM)のKTMインターシティおよびエクスプレス列車は、Jerantut駅に停車します。タマンネガラを訪れる観光客はここで下車できます。

ツアーに含まれている水上レストランというのはこれです。 Wikipedia “Kuala Tahun” から転載

ツアーオペレーターは、クアラルンプールからKuala Tahanへのアクセスを手配しています。Kuala TahanやKuala Tembeling桟橋への3〜4時間のバスの旅、ツアーによってはKuala Tahanへの2.5時間の川下りボートが含まれます。公園の入園許可証やツアーはパッケージに含まれています。自家用車で行く場合は入口で支払います。

注意:船酔いする方、それから黄土色の川の水が苦手な方はボートでなく、バス等で移動することをおすすめします。

空路は無いの?

タマンネガラ近郊の小空港、Sungai Tiang Airstripは、Kuala Tahanから車で約45分程南西に下った場所にあります。滑走路は長さ1,000メートル、幅30メートルの舗装滑走路で、標高は約100メートル。周囲は熱帯雨林にですが、セスナなどのチャーター機の離着陸ができます。定期便は飛んでいません。

Subang空港からSungai Tiang Airstrip までのチャーター便は、いくつかの航空会社が運航しています。軽飛行機の約2時間の飛行で、料金は100万円以上になります。空港使用料も取られます。

馬国在住のセレブとしてはGacktさんあたりがチャーターしそうなオプションですが、一般人の観光客はちょっと難しいですね。比較的裕福な欧米人はチャーターしているようです。Youtube に飛行機で観光している人が体験記録をアップしています。

地理情報

タマンネガラ国立公園は、パハン、ケランタン、トレンガヌ の3つの州にまたがっており、それぞれ独自の適用法規があります。

中央左の▲は Gunun Tahunの頂上、南側の星マークが Kuala Tahanの位置

タマンネガラの内、パハン領域が2,477 km2で最大、次いでケランタン領域が1,043 km2トレンガヌは853 km2。合計4,373 km2 はセランゴール州の面積の1.4倍。 

「最古の熱帯雨林」(約1億3000万年)と言われています。より正確にはオーストラリアのクイーンズランドにあるデインツリー熱帯雨林に属しており、推定年齢は1億3,500万年から1億8,000万年と言われています。

緩やかな丘陵地帯が特徴で、公園の総面積の約57%が海抜300メートル未満なのは、長い間の侵食によるものです。

一方、タハン山脈は、マレー半島の最高峰であり、最も高い地点で、海抜約2,187メートルです。グヌン・タハンはマレー半島の最高峰で、登山者はクアラ・タハンまたはメラポを起点とします。本格的な装備と4~5日の時間をかけて登る山です。

有名な canopy walk way は地上10メートル以上の人間用のつり橋で、ここから公園の形式を楽しむ。 wikipedia “Taman Negara”

公園は、3つの州の重要な水源となっていて、3つの主要な河川システムがあります。テンベリン川(Sungai Tembeling)はパハン川の支流のひとつで、南に向かってパハン中央谷に向かって流れています。

こういうボートで河を移動する。

遭難のリスク

広大さと複雑な地形から、遭難や事故の危険性も高くなっています。

過去4年間にTaman Negaraで発生した遭難や事故の事例を紹介します。

・2021年10月、中国の観光客2人が、Taman Negaraの深部で遭難。2人は、ガイド付きのハイキングツアーに参加していましたが、悪天候のため道に迷い、発見から2日後に亡くなりました。

・2022年1月、馬国の大学生5人が、Taman Negaraの川で遭難しました。5人は、キャンプ中に川で遊んでいたところ、急流に流され、4人は救助されましたが、1人は行方不明となりました。

・2023年3月、イギリスの観光客2人が、Taman Negaraのジャングルで遭難。このうち2人は、夫々「ひとり旅」でした。2人は、ジャングルの中で道に迷い、憔悴しきって発見され、入院後も回復せずに1亡くなっています。

順路が指定された場所以外は、鬱蒼とした熱帯雨林。迷えば出て来れない。 source : envato elements (all right reserved)

これらの事故は、Taman Negaraの遭難や事故の危険性を示すものです。Taman Negaraを訪れる際には、十分な準備と注意が必要です。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • ガイド付きのツアーに参加する
  • 天候や体調に気を配る
  • 十分な装備を用意する
  • 連絡先を残しておく

また、Taman Negaraは、野生動物が生息する地域です。遭遇した際には、むやみに近づかず、安全な距離を保つようにしましょう。

最後まで参照いただき、ありがとうございます。

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