【MM2Hでご注意】危険「詐欺対応センター」を名乗る詐欺などが続出

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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

MM2H利用者も警戒すべき事態に発展しています。

数日前からお知らせしていますが、マレーシアで新手のハイテク詐欺が連続して発生しています。我々日本人も警戒すべき状況です。日本のマレーシア大使館の注意喚起情報に追加されて然るべきです。

今回のお知らせは、何と「詐欺被害に対応する公的機関」であるNational Scam Response Centre (NSRC)という組織を装った詐欺が発生したという内容です。

同じような手口で「保険会社」の関係者を装った電話詐欺も報道されました。

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今回も、ほぼ独占的に一連の詐欺問題を報道しているThe Star online から2件の高額詐欺被害の実態をお知らせします。

詐欺犯人は、次々と逮捕されていますが、完全に撲滅されたかどうかは不確実です。日本のオレオレ詐欺のように再発を繰り返す可能性が高いです。

今回の記事で採用したイメージ写真は、全て素材サイトのものです。報道内容とは直接の関係はありませんのでご注意ください。写真だけの転載はできません。

筆 者
筆 者

電話詐欺の「パターン」を知ることで、マレーシア国内で組織的な詐欺犯罪に巻き込まれないようにしてください。この記事やブログはリンク・引用していただいて構いません。拡散希望です。

「詐欺被害対応センター」を装う卑劣な頭脳犯

National Scam Response Centre (NSRC)というのは直訳すれば、「国営の詐欺被害対応センター」で、詐欺被害に遭った一般人の相談窓口です。この組織のホームページは現在アクセス出来ないようです。

2024年2月17日付 The Star online の報道内容を要約します。

  • 連邦レベルの商業犯罪調査部が電話詐欺について以下発表
  • National Scam Response Centre (NSRC)の関係者を名乗る詐欺事件について1月から2月11日までに18件の調査報告が出た
  • 18件の詐欺被害は総額149万RMで、最大の被害者(カジャン在住の61歳の女性・元教師)は143万RM(4千4百万円相当)の被害に遭った
  • 被害者は、当初NSRCの関係者を名乗る人物から電話を受け、被害者のネット上の通信内容に「不正があったことが検知された」といった通告を受けた(被害者は電話口でこれを否定)
  • すると、電話の相手が、警察官にとって変わった
  • 警察からは、被害者の預金を別の口座に移すよう指導された

指定された口座に預金を移した瞬間に、被害者は預金額を奪われたわけですが、前回の報道と同じで、「警察」を名乗る人物が登場しています。

筆 者
筆 者

一連の詐欺事例に必ず、インチキ警察官が登場しているのが特徴ですね!

NSRCと警察がこれを指導したと思い込んだ被害者は、言われるがまま預金を転送したわけです。

「保険会社」を名乗る不審な電話

同じく2024年2月17日付 The Star online の報道内容です。

容疑者グループから押収した機材を説明する連邦商業犯罪調査部のj幹部

元銀行員(女性)が(以下の経緯で)4百万RM弱の資産を騙し取られた事例(連邦商業犯罪調査部の発表)

  • 70歳の元銀行員は、202年11月に保険会社を装う人物の電話連絡を受けた、(求償された保険金が不正だといった内容)
  • 被害者が犯人に抗弁すると、犯人は警察官に電話をリレーして繋いだ
  • 警察は、被害者に、新たな銀行口座の開設を促し、その講座を明け渡すように指示したという
  • 被害者は、新たな口座には触らないように指示された
  • 後日、新しい講座の預金からRM3,839,000が引き出されていることが判明。
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被害者からの通報内容から、2月13日に、28歳から42歳までの詐欺組織、6名の男と3名の女性が逮捕された。

逮捕時には、11セットの携帯電話、9つの ATMカード、パスポート、等が押収された

逮捕された組織メンバは、61件の詐欺行為により29百万RM(9億円弱)を騙し取っていたと思われる。

外国人が詐欺被害に遭う可能性

報道されている詐欺の手口には、必ず「警察」を名乗る人間が登場します。これは全体に共通するパターンです。

もう一つのパターン。それは、被害者が、「富裕層」のインテリであること、退職して悠々自適の人達です。

そして、もう一つは、パソコンやインターネットを使い慣れている人が被害に遭っているという事実です。逆に、PC操作やスマホ操作に不慣れな人は、この手の被害には遭いにくいと思います。

これらはMM2Hを利用できる外国人にも当てはまるパターンです。

詐欺の手口が組織化・巧妙化の一途をたどっている今、日本人を含む外国人への詐欺被害が広がる可能性は充分あると思います。

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特に、英語が堪能で意思疎通に自信を持っている、元教師や元企業の社員、弁護士や通訳業などの方は充分注意すべきです。

政府のMM2Hを名乗る人間から電話が来たら、Newpaper のStarで報道されている scam (詐欺)ではないかと疑ってください。

疑わしい電話を受けた場合は、997番に電話してNSRCに相談するというオプションもありそうです。ネット上のアドレスはありますが、現在接続できない状態です。

参考 National Scam Response Centre (NSRC)

情報を入手すべく繰り返しこの名称のウェブサイトにアクセスしていますが、URLは応答しません。一方、マレーシアの商業犯罪調査部(JSJK PDRM)のFacebookに、は次のメッセージが配信されています。(原文は写真の通り)

ナショナル・スキャム対応センター(NSRC)が、センターから一般の人々に連絡することは致しません!

NSRCの職員を名乗る者からの電話があった場合は注意してください。NSRCは一般の人々に対して調査のために連絡することはありません。

覚えておいてください!誰でも電話で偽装することができます。電話詐欺のトリックに簡単に騙されないようにしましょう。

詐欺師は打ち負かすことができます。賢明な警戒心を持ちましょう!

もし、オンライン詐欺の被害者となり、不正な金融取引に巻き込まれた場合は、997番に電話してNSRCに連絡してください。

NSRCは毎日午前8時から午後8時まで営業しています。また、午後8時以降は各銀行のホットラインに不正取引を申し立てることもできます。

2023年10月23日

商業犯罪調査部(JSJK PDRM)

Jabatan Siasatan Jenayah Komersil – JSJK PDRM

商業犯罪調査部(JSJK)は、マレーシア警察(PDRM)の下部組織。一般市民が被害者になることを防ぐため、商業犯罪の捜査、逮捕、起訴、および防犯活動と啓発活動を行っている。

最後まで参照いただき、ありがとうございます。拡散希望です。

こちらの、暗号資産系の投資詐欺の被害状況も参照ください。

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