【MM2H情報】政界最長老が「名誉棄損」に拘る理由

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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

最近になって、元首相のマハティールさんが、名誉棄損の訴えで新聞報道されてますが、何が許せないのか日本人の常識からは、今一つ「見えない」ですね。98歳になっても名誉にこだわることって何なんでしょうか?

筆 者
筆 者

はい、筆者も疑問におもっていましたので、少し調べてみましたのでご紹介します。

華人でもインド人でもない「マレー人とは何か?」について少し考えさせられる話題です

現職の副首相の発言について、それも、かれこれ6年も前の発言に拘るマハティール氏の名誉棄損の訴えのヒアリングが始まるという話です。マレーシア最長の首相であったM氏の訴えでも一審の判決が6年待たされるというのも驚きですが、いったい何があったのでしょうか?

我々外国人には、にわかには信じられない話ですが、この話は「マハティール氏は本当にマレー人なのか?」という疑問を明らかにする話なのです。

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Ahmad Zahid Hamidi氏の追求

2017年7月のMalay Mail のオンライン報道を要約しました。これが、訴訟問題の発端です。

  • Datuk Seri Ahmad Zahid Hamidi氏がUMNO内部の会議で発言
  • 「マレー人は物忘れがひどい」というマハティール氏の決まり文句を揶揄
  • その一例として、Mahathir son of Iskandar Kutty という氏名が国民登録局に残っていると紹介
  • Dr. Mは、UMNOを政治的に利用し終わって去っていったと非難
  • マレー人を擁護したのは、自らの利益のためであり、マレー人のためではなかったと示唆

Zahid Hamidi氏は、発言時に “son of” の部分を強調しています。この言い回し、”son of xxx” はインド系の氏名の表記であり、暗にマレー人の “zzzz bin yyyy” ではないことを印象付けています。

シンプルに解釈すれば、「この人はマレー人ではかった。違いますか?」という意味になります。

UMNOの指導者がマハティール氏のインド系の血統を引き合いに出したのは、これで2度目だそうです。

そして、トゥン・マハティールの系譜には、父親側にインドのケララ州の祖先が含まれていると考えられています。(報道では ”Dr Mahathir’s lineage is believed to include ancestors from Kerala, India on the paternal side.”とされているので、「そう信じられている」といった程度の表現)

98歳のマハティール氏の反撃

出典は Malaysia Today 2024.02.13

上記発言に対して、マハティール氏は、発言を指して「名誉棄損」を訴えていて、証人をそろえて、このための裁判を待っている状態です。

2024年2月13日の報道で、マハティールの弁護士、ミオール・ノル・ハイディル・スハイミ氏は、裁判官ガン・テチョン氏に、マハティールが国立心臓研究所(IJN)に入院していることを伝えたとしています。

検討結果として、7月19日にマハティール氏が証言するように設定されています。裁判所は、8月26日と27日、10月29日と30日を聴聞の継続のために設定しました。

2名の大物政治家の写真を置いて大きく報じているのですが、その記事の中身は、単なる日程の調整だけです。このように馬国の報道は、国民が注目している訴訟案件について、いつ頃の審議になるか、スケジュールだけを報道することが多いです。

筆 者
筆 者

マハティール氏は、あくまで、Zahid Hamidi氏の発言の撤回を求めているはずです。名誉棄損が認められたとしても、そのことによる慰謝料や損害賠償額はあまり問題ではなく、あくまで発言の撤回が要求されるんだろうと思います。そのあたりが焦点です。

参考 国立心臓研究所(IJN)

IJNは、1984年に心臓専門医と外科医によってクアラルンプールの市民病院に隣接して設立され、成人と小児の両方の心臓疾患と心胸部外科サービスを専門としています。心臓病の国立紹介センターとして、IJNは全国および海外からの新しい症例を受け入れ、外来クリニックでのフォローアップ症例を見ています。

IJNは2009年末の拡張工事以降、心臓治療用のベッド数が432台に増加し、地域最大の心臓センターの1つとなりました。2019年3月、パイオニア外科医のヤーヤ・アワンは、IJNの財務省から保健省への移管を発表しました。

参考 Datuk Seri Ahmad Zahid Hamidi

Datuk Seri Ahmad Zahid Hamidi(1953年1月4日生まれ)は、2022年12月以来、マレーシアの副首相・地方開発大臣を務めている政治家。統一マレー国民機構(UMNO)のメンバーであり、2018年5月以来、UMNOのリーダーおよびバリサン・ナショナル(BN)連合の議長を務めている。1995年4月以来、バガン・ダトゥクの国会議員(MP)。

ペラ州出身のザヒドは、政治の道に進む前に銀行業界で学び、2008年3月から2018年5月まで、元首相アブドラ・アフマド・バダウィとナジブ・ラザクの下でいくつかの閣僚職を務めた。また、2015年7月から2018年5月まで副首相を務めた。

The Deputy Prime Minister of Malaysia Dato’ Seri Dr. Ahmad Zahid Bin Hamidi calling on the Prime Minister, Shri Narendra Modi, in New Delhi on July 19, 2016. photo by wikipedia on his name and history.

ザヒドは、2018年の選挙での敗北を受けて、2018年にUMNOの大統領に就任。彼は2018年7月から2019年3月まで、野党の第14代リーダーを務めた。彼の指導の下、UMNOとBNは2021年のマラッカ州選挙と2022年のジョホール州選挙で勝利したが、2022年の連邦選挙ではマレーシアの歴史上最悪の結果となった。BNがパカタン・ハラパンと連立政権を形成した後、彼は2022年12月にマレーシアの副首相に任命され、2つの異なる政権の下で2回この職に任命された最初の人物となった。

もし、 Zahid Hamidiが正しいなら?

マハティール氏は、首相としての在任期間中に大変な偉業を残しています。

今になって、「実はマレー人ではなかった」という話は、ありえません。

ですから、マハティール陣営は、何としてでも副首相の発言を撤回させる「必要」があるのだと思います。

一方、我々日本の財界人は、マハティール氏がインド系であることは百も承知です。

それでも、この人物を首相にしたのはマレーシア人だったはずです。何が問題なのか理解に苦しみます。

筆者自身は、マハティール氏が、インド系の血の入ったマレーシア国民であったとしても、あまり気にはなりません。そのあたり、マレーシア国民がどの程度「拘る」のか注目していく必要がありそうです。

High Court のさらに上層の Federal Courtにまで上告されるとは思いませんが・・・ photo by wikipedia “Federal Court (Malaysia)”

本日も参照いただき、ありがとうございます。

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