この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
クアラルンプール(KL)市内をたったの1リンギット(40円弱)で周遊する乗合バスの「GOKL」。「ぶらり一人旅」的なバーチャル・ツアーを投稿しています。
今回は9回目です。チャレンジングな maroon ルート(Mルート)のPART2です。
PART 1 の記事はこちら
これまでの紹介記事です。
路線番号 | ターミナル |
GOKL-01-GREEN | Suria KLCC – Bukit Bintang |
GOKL-02-PURPLE | Hab Pasar Seni – Bukit Bintang |
GOKL-03-RED | Titiwangsa – KL Sentral |
GOKL-04-BLUE | Titiwangsa – Bukit Bintang |
GOKL-05-ORANGE | Titiwangsa – MINDEF |
GOKL-06-PINK | Ppr Pantai Ria – LRT Universiti |
GOKL-08-MAROON | Kampung Batu – Chow Kit |
このルートを紹介するために、一枚のマップに全ての停留所の名称を書き込んだところ、そのマップは文字だらけで、何がなんだかわかりません。
そこで、全体を「南周り」と「北回り」に分割した停留所マップを用意しました。これまでの案内と同様に、停留所の配置や名称は、バス乗りアプリの Moovit の内容を反映したものです。必ずしもGoogle Map や他のマップと同じではないのでご留意ください。
それでは、早速 Mルートの南周り (south bound) からバーチャルツアーに出発です。ターミナルは北部の Kampung Batu 駅です。
バス停で使われるマレー語
今回もバス停や駅名で使われているマレー語の東西南北を確認しておきます。
Timur:東、Barat:西、Utama:中央、Selatan:南、Utara:北
今回も登場する略語 ”Ppr” は、「Perumahan Rakyat」の略で、「公営住宅」という意味です。Ppr が付く停留所は、公営住宅の近くにあることを示しています。
その他 Bandar:町、Taman:公園、Sekolah:学校
この記事に利用した地図は Open Street Map の資料です。
マルーン・ルート「南まわり」
南回りは、ターミナル駅から一旦北上して左折を繰り返すトリッキーな出だしで、Kampung Batu 地区を小さくぐるりと周遊するところから始まります。
MRT/KTM Kampung Batu
MRTとは Mass Rapid Transit の略です。この路線は2010年代からKLよりも、ひとまわり大きな Klang Valley 全体をカバーする全自動鉄道路線です。 Kampung Batu に停車するのは Putrajaya Line と呼ばれる中距離路線で、ルートの最南端は文字通り政府の中枢であるプトラジャヤです。(駅名:Putrajaya Sentral )
KTMは Keretapi Tanah Melayu Berhad (KTMB) = Malayan Railway Limitedの略号。前回の記事の通り、このKTM路線は北端の Batu Caves から南端のKL郊外のSebang/Tampinまでの長距離サービス鉄道です。
したがって、この Kampung Batu 駅は、Mライン(マルーン・ライン)の中で最も重要なハブ駅になります。
南回りの北端エリア
バス停の数が多いので、エリアを区切ってリスト形式で並べます。
- Taman Mastiara (Selatan) (Kl1512)
- Taman Kok Lian (Kl588)
- Ppr Batu Muda (Utara) (Kl1571)※
- Klinik Kesihatan Taman Batu Muda※1
- Sekolah Menengah Kebangsaan Batu Muda※2
- Maxim Citylights (Kl640)
Kg. Batuを出発してMラインの北の端を東側に移動する間、バスは6つの停留所を通ります。このうち※印の3つは、北回りルートもの停留所でもあります。
この辺りは公営集合住宅が多く、生活人口が密集しています。
Batu Muda という地名は※1から※2の北800m 周辺の住宅地です。多くの集合住宅、警察協同組合、公園、コンドミニアムがあるKL住民の居住区です。
住民は大多数がマレー人であることに変わりないありませんが、それ以外にもインド人、中国人、イバン人、カダザン人、シーク人など様々な人種が住んでいるという情報。
そして、公立の小学校、中学校、高校の数が多いようです。
Maxim Citylights は比較的大きく高級なコンドミニアムであるためにバス停が用意されているようでっすが、ネットで調べるとマレーシア国民向けの不動産代理店の広告サイトが出てきます。外国人むけのものではなさそうです。
Jalan Sentul Pasar を南進
- M Centura Sentul Residences (Kl1503)
- Sekolah Jenis Kebangsaan (Cina) Sentul Pasar Peng Ming (Kl642)
- Sentul Pasar (Kl2063)
- Masjid Al-Hidayah Sentul (Kl643)
- Pangsapuri Sentul Utara (Kl644)
- Pasar Sentul (Opp)
- Sekolah Menengah Kebangsaan Convent Sentul (Opp) (Kl2064)
Jalan Sentul Pasar は「セントゥル市場通り」といった意味です。上のバス停は全てJalan Sentul Pasar 沿いに設置されています。
この区間もやはり住宅地であり、Pasar というぐらいだから、住民を対象として生鮮市場があるものと思って、ネットを調べたり、Google Street View で路線を辿ってみました詳細は次回。
お詫び Sentul Pasar は存在しました。筆者の見落としです。申し訳ございません。市場の情報はこの次の記事 PART 3 で紹介しました。
あるとは複数の学校と、各種寺院です。(モスク、仏教寺院、キリスト教会)
3つの Sentul 駅
- Sentul Boulevard (Utara) (Kl645)
- Sentul Boulevard (Timur) (Kl646)
- The Fennel Sentul East (Kl647)
- The Capers Sentul East (Kl2065)
- D6 Sentul
- Sekolah Jenis Kebangsaan (Tamil) Sentul (Kl665)
- LRT Sentul
- Menara Orkid (Kl1515)
- Masjid Amru Ibni Al-As (Kl2500)
- Institut Latihan Majlis Kebajikan & Pembangunan Masyarakat Kebangsaan Malaysia (Kl652)
この区間には Sentul 駅を意味するバス停が2つあります。この区間の航空写真をグーグルマップから切り出してみましたが、実に3つのセントゥル駅が存在することがわかりました。
写真の左が、マラッカまでのびている KTMの Sentul駅、右下が LRT の Sentul駅(GOKLの LRT Sentul )そして右上が、同じLRTの Setul Timur(セントゥル東)駅です。
KTMの セントゥル駅というのは、知る人ぞ知る、戦時中が一時的に日本軍が「マラヤ鉄道」を運用していた時の駅でもあった場所で、1945年の終戦時期には、英国の爆撃機が来て日本軍の駅の設備を破壊するためだったか、ほぼ無差別に空爆したことでマレーシアでは有名な被害地域だったのです。
現在の街並みには戦時中の日本軍の名残は何もありませんし、住民もそのようなことは全く話題にしないと思います。
Sentul Boulevardは、地域のショッピングモールです。他のバス停は、学校と住宅地とモスクです。
D6 Sentul といバス停は、恐らくKTMのSentul に最も近いバス停です。同じ位置の対向車線沿いに、北回りルートのバス停が ”D7 Sentul” という名称で設置されています。
Institut Latihan Majlis Kebajikan & Pembangunan Masyarakat Kebangsaan という長い停留所名は、直訳すると「マレーシア国民福祉・地域開発評議会研修所」です。
セントゥル地区に1896年頃からから住んでいたのは、車両の保守管理設備や英国の機械工場で働いていたインド人でした。Chow Kit 地区はインドネシアからの移民が多く住んだ地区なので、そちらとは少し違う歴史があるようです。
所轄の中央警察署をからChow Kit へ
- Perumahan Awam Seri Terengganu (Kl666)
- Ibu Pejabat Polis Daerah (Ipd) Sentul (Opp) (Kl2067)
- Bangunan Perkim (Opp) (Kl2249)
- Damai Service Hospital (Kl50)
- Chow Kit (Utara) (Kl52)
- Monorail Chow Kit (Kl68)
- Pasar Chow Kit (Kl69)
Perumahan Awam Seri Terengganu は、スリ・テレンガヌという公営住宅。Ibu Pejabat Polis Daerah (Ipd) Sentul は、「セントゥル地区警察本部 (IPD)」 です。
警察をすぎると、路線は Chow Kit 方面に入っていきます。ここから先は、既に他GOKL路線でお馴染みのバス停が並んでいます。
もちろんモノレールのChow Kit駅にも止まります。その南が一部の外国人旅行者に有名なChow Kit市場です。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。次回はこのMルートの北回りです。
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