【MM2H情報】馬国巡礼者と不正代理店の悪行 

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アイキャッチ画像は、サウジアラビアのカーバ神殿。本編の報道内容とは無関係の写真です。 photo by envato elements (all rights reserved)

この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

ここで紹介する事件の容疑者はマレーシア人ではないようですが、筆者はこの事件のあまりの理不尽さに驚いています。

こういう詐欺の犠牲者になるのは、決まって無垢で未経験な素人です。しかも、敬虔な信者だったり、高齢者だったりするわけで、とても気の毒な話。

多くの人間が集まったり移動したりする場所には、よく詐欺事件が起きるのですが、流石にメッカ巡礼という宗教的なものに詐欺行為が入ってくるというのは、聞いたことがありません。

犯人は間違いなく極刑になると思います。

馬国政府も、これ以降は巡礼者の安全確保のために、法整備やSNSなどの管理を見直すものと思われます。

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衝撃的な詐欺の報道

Thousands of M’sians stranded in Madinah, Makkah due to deceptive haj visa offers

By Samadi Ahmad – May 14, 2024 @ 1:12pm New Straits Times

被害を受けているのは数千人のマレーシア人回教徒

今年の巡礼に向けてサウジアラビアが発行する Haji Mujamalah visas(ハッジ・ビザ)を手配する代理店が不正を働いたのだ。報告によると、騙されたマレーシアの回教徒が、マディナとマッカに取り残されている。

ウムラおよびハッジの関連会社(馬国)に従事する幹部職によると、報告された被害者の数は、従来の300人をはるかに超えている。多くの信者が悪質な代理店の餌食となっており、ひとりあたりRM45,000からRM60,000の見かけ上安い「ハッジパッケージ」の被害にあっている。

同幹部職は、現在マッカにいる300人の巡礼者の何人かからメッセンジャーアプリを通じて連絡を受けた。被害に遭った巡礼者たちは約束されたハッジ・ビザやリストバンドを受け取っておらず、この事態にひどく混乱し、絶望していると言う。

リストバンドはハッジ・ビザの取得者に与えられるもので、聖地であるカーバ神殿に移動する巡礼者の手首に巻かれる。これを切ったり外したりすると無効になるIDであり、神殿へのアクセスの方法などを意図した色分けがなされている。リストバンド無しに巡礼はできない。巡礼は2種類あり、ヒジュラ暦(太陰暦)12番目(最後)のに数日かけて行うものをハッジ、それ以外の時に行うものをウムラと言う

さらに、体の不調を訴える高齢の巡礼者もいるが、代理店からホテルの部屋を離れて医療を受けることを禁じられている。ホテルから出て、サウジ当局から拘留されることを恐れているようだという。

「巡礼者のストレスは日増しに高まっており、マレーシア側の家族もメディアの報道を見て巡礼者の安否を心配している。私に最新情報を求めて連絡してきている。」

最新のメディア報道によれば、現在マッカで足止めになっている300人のハッジ巡礼者は、「ハッジ・ビザ」ではなく「観光ビザ」で聖地に連れてこられており、困惑した状態だという。

クアラルンプール国際空港(KLIA)からは、ウムラのためにマッカへ向かうマレーシア市民を乗せたフライトが毎日続いている。

2023年の3月に詐欺に遭った38名の巡礼者が代理店を訴えた事件の報道

サウジのマディナでも、事前に契約したハッジ・ビザを受け取れないまま取り残されている巡礼者が60人もいることが報告されている。

問題を報告している関係幹部によれば、「先週の土曜日、聖地に向けて5月26日に出発する予定だった15人の巡礼者が、ハッジ目的で観光ビザが発行されたことで旅をキャンセルするようアドバイスを受けている。

巡礼者を騙(だま)して法外な利益を取り、他人への迷惑を考えない商人や業者が暗躍していることに失望している」

先週土曜日、サウジアラビアのメディアは、メッカで偽のハッジ・ビザを作成したとして2人のエジプト人が拘束されたと報じている。

詐欺師は、ソーシャルメディアを通じてハッジビザを宣伝・提供し、マッカとマディナで違法な宿泊施設を提供していたと報告されている。

敬虔な信者を受け入れるサウジアラビア

筆者が最初に仕事でサウジアラビアに赴任したのは1983年頃でしたが、その当時も、多くの回教徒が、世界のあらゆる国からメッカを目指してサウジに入国していました。

頻繁に利用していたジェッダの国際空港は、リヤドと並び、メッカへの巡礼者の入国拠点の一つでした。

イスラムという意味での繋がりから見れば、サウジアラビア当時からグローバルな意識を持って外国人と接していた国です。

筆者が強い印象を持ったのは、アフリカから入ってくる巡礼者です。彼らは、非常に貧しい生活の中で散々苦労して旅費を貯めて、一定の年齢になってようやくメッカ巡礼が実現するのです。

こんな感じのアフリカのムスリムが生活道具を持ってサウジアラビアに巡礼に来ている。

当時、筆者がみたアフリカ人のムスリムは、その衣服も持ち物も貧しく、メッカに到着するまでは、ホテルを利用する予算も無く、路上で宿泊していました。食べるものもドロ団子のようなもので、とても人間の食べ物とは思えませんでした。

こういった光景はもう見られないと思いますが。都会や中流の生活すら経験のない回教徒たちの心情を思うと、今回の詐欺事件の罪はそこ知れず重いものだと思います。

ずる賢く、計算高い中産階級の人間同士が騙しあっているのは、ある意味「自業自得」ですが、こういう敬虔で無垢な人たちを苦しめるようなことをするような人間がいるようでは、この地球も浮かばれません。

撲滅して欲しいですね。

最後まで参照いただき、ありがとうございました。

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