この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
この料理の来歴についてはこちらの記事もぜひ参照下さい。
筆者の場合、出張であれ、旅行であれ、馬国に一歩足を踏み入れたら、出国するまでに必ずナシ・アヤン（チキンライス）を食べます。
特別な店には行きません。KLCCやメガモールあたりのホッカーズ（屋台村）で食べられればそれで充分、いや、そのほうが美味いと感じます。
ナシ・アヤンを屋台でたのんで、出来上がるのを待って、トレーの上のセットを受け取って席に持って行って、スプーンとフォークで食べる一連の「動作」さえも喜ばしく感じます。
何は無くともナシ・アヤンです。特に鳥の煮だしを使って炊いたライスが美味いのです。この味は馬国で食べなければ実感がわきません。
作る人が馬国人（できるだけマレー人）、まわりにいるのもマレー人でなければだめなのです。
日本にいる場合は焼き鳥を食べますが、たとえ販売されていてもチキン・ライスは食べません。
ナシ・アヤン（チキンライス）一食のお値段：
* 屋台やローカルレストラン：RM5〜RM7（約150〜210円）
* 観光客向けのレストラン：RM8〜RM10（約240〜300円）
尚、筆者が愛用させていただいている素材サイトの envato elements には数十枚の chicken riceや Nasi Ayan の写真がありましたが、馬国で食べるべきナシ・アヤンの正しい写真は２点しかありませんでした。（この記事で使っています）その他 MAYA Tour という旅行代理店の紹介サイトからホッカーズ系の写真を掲載させていただいてます。コタキナバルの紹介サイトのようです。
第一章：起源
起源は、19世紀後半にインドネシアからマレーシアに移住してきたインド人労働者によってもたらされたと考えられています。
ある説によると、19世紀後半にマレーシアのジョホール州に移住したインド人労働者たちが、チリソースで炒めた鶏肉を炊きたてのご飯にかけて食べたのが始まりとされています。
別の説によると、19世紀末にシンガポールに移住したインド人労働者たちが、ナシ・ゴレンをマレーシアの食材や調味料でアレンジして作ったのが始まりとされています。
ナシ・アヤンの最も特徴的な点は、鶏肉をマレーシアの伝統的なスパイスであるチリソースで炒めることです。チリソースは、唐辛子、ニンニク、生姜、レモングラス、ココナッツミルクなどをベースに作られます。このチリソースがナシ・アヤンに独特の風味を与えています。
いずれにしても、ナシ・アヤンはマレーシアの多様な文化が融合した料理と言えるでしょう。
第二章：調理法（特に鳥ガラ飯）
ナシ・アヤンのライスは、鶏ガラや香辛料で煮だしたスープで炊きます。このスープにご飯を炊くことで、ご飯に鶏の旨味がしっかりと染み込み、香ばしい風味が生まれます。
調理法１：以下のとおりです。
1. 鶏ガラを洗って鍋に入れ、水を注ぎます。
2. 沸騰したら弱火にし、アクを取り除きながら20分ほど煮ます。
3. 鶏ガラを取り出し、骨や皮を取り除きます。
4. 鶏ガラから出たスープに、醤油、砂糖、塩、胡椒、ニンニク、生姜、ショウガ、八角、クローブ、シナモンなどの香辛料を加えます。
5. 沸騰したら弱火にし、15分ほど煮て香辛料の風味を移します。
6. ご飯を加えて炊き上げます。
この方法で炊いたご飯は、しっとりとした食感と濃厚な風味が特徴です。
調理法２：鶏肉を茹でたスープで炊くという方法もあります。この方法で炊いたご飯は、鶏の旨味がより強く感じられ、あっさりとした味わいになります。
どちらの方法でも、ご飯を炊く前に、鶏ガラや香辛料を煮込んでスープを作り、そのスープで炊くことで、ナシ・アヤン特有の味わいが生まれます。
第三章：ハラルフードであること
マレーシアのナシ・アヤン（チキンライス）はハラルフードです。
鶏肉は、イスラム法で許可されている動物である家禽（鶏、鴨、七面鳥など）から作られています。ご飯は、イスラム法で許可されている穀物である米から作られています。野菜は、イスラム法で許可されている植物から作られています。チリソースは、イスラム法で許可されている食材から作られています。
ただし、ナシ・アヤンのお店によっては、豚肉やアルコールを含む調味料を使用している場合もあります。そのようなお店では、ハラルフードではないナシ・アヤンを提供している可能性があります。
マレーシアはイスラム教徒が多数を占める国であるため、多くのナシ・アヤンのお店では、ハラルフードを提供しています。ハラルフードのナシ・アヤンには、以下のマークが付いていることが多いです。
* ハラル認証マーク
* ハラルフードと書かれた看板
* 豚肉やアルコールを含まない旨の表示
以下に、ハラルフードではないナシアヤンの例を挙げます。
* 豚肉を使用したナシアヤン
* アルコールを含む調味料を使用したナシアヤン
* 豚肉とアルコールの両方を使用したナシアヤン
これらのナシアヤンは、イスラム教徒の方にとってはハラーム（禁忌）とされています。
第四章：ナシ・アヤンの名店情報
せっかくなので、有名なお店で食べたい方にご紹介します。
クアラルンプールで最も人気のあるナシアヤンのお店の住所と店名をご紹介します。現地ネットでの評価もまもなく掲載します。
毎日営業している店でも、特別な祝日は閉まっていますので、事前にチェックしてください。お店によって営業時間が異なります。
Nasi Ayam Hainan Chee Meng (Bukit Bintang)
50, Bukit Bintang St, Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
Chee Meng の海南チキンライスはハラール・ジャキム認証を取得しており、イスラム教徒でも安全に本格的な海南チキン料理を楽しむことができる店として有名。クアラルンプールの中心部にあるので、海南チキンライスを楽しみたい観光客にとってアクセスしやすいお店です。 付け合わせにクンポー・イカやカムホン・エビ、サンバル豆腐などを添えれば、ランチタイムはさらに充実します。
11:00 am – 8:00 pm （毎日）
Nasi Ayam Maharaja Keramat Permai
Jalan AU 1a/1, Au 1, 54200 Kuala Lumpur, Selangor
特製のタレに漬け込んで甘酸っぱく仕上げた鶏肉が評判です。マハラジャ・チキンライス、ハニー・チキンライス、バカール・パリライス、ミート・ライスなどがおすすめです。 自宅に持ち帰り、おいしいチキンライスを家族とシェアすることもできます。
9:00 am – 3:30 pm (毎日)
Restoran Nasi Ayam Kam Kee
42, Jalan Sultan, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
現地の利用者にとっては、近所の知人と過ごすくつろぎの場所だそうです。カジュアルな雰囲気の美味しいチキンライスを提供するレストランをお探しなら、この店です。初めて立ち寄る方は、カンプンチキンライスやミックスチャーシュー＆ローストポークライスなどの特製メニューを注文してみてはいかがでしょうか。
10:00 am – 3:00 pm (月曜～火曜、木曜～日曜) 水曜は定休日
Nasi Ayam Kuala Lumpur (Ampang)
26, Jalan Nirwana 1/1, Taman Nirwana, 68000 Ampang, Selangor
アンパンにあるナシ アヤム クアラルンプールは、本格的でおいしいチキンライス料理を楽しめる場所。 美しく盛り付けられたチキンライスを、快適な環境のエレガントなダイニング ルームでお楽しめます。アラカルトメニューは、オリジナル・チキンライス（レギュラー）とオリジナル・デラックス・チキンライスで、思い出に残る特別なひとときをお楽しみいただけます。
10:30 am – 10:00 pm (毎日)
出典：10 Nasi Ayam Terbaik di KL & Selangor 2023 Top 10 ベスト チキンライス（クアラルンプールとセランゴール州）2023 （原典はマレー語ですが、お店の写真が掲載されています。）
なお、これらのお店は、いずれも屋台やローカルレストランのため、営業時間や定休日は変更になる場合があります。ご訪問の際は、事前確認をおすすめします。
最後までお付き合いいただき、有難うございました。ナシ・アヤンは「アヤム」と書く場合もあります。とにかく一度は体験してください。
最後までご参照いただき、ありがとうございました。
筆者が選ぶ馬国の「美味い物」５選抜＋麺
ナシ・アヤン（チキン・ライス） （この記事）
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