【MM2H体験】おすすめ料理(27)ナシレマ (Nasi Lemak)

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筆者がクアラルンプールで独立起業したころは、忙しい毎日でナシ・レマの何たるかを知る機会は殆どありませんでした。

そのころの印象は、この写真のように、マレーシア風の「おにぎり?」といった印象です。なぜならバナナの葉につつんでいるのを開ければ、それは具材がきれいに並んだご飯ではなく、単なる「握り飯」だからです。

筆者が日々の生活の中で見ていたナシ・レマの姿はこういうもの(envato element)

そういう毎日の中で、「これが国民食」と言われてもピンときません。知らないというのは恐ろしいものです。

まして、知り合いの馬国人が積極的に教えてくれるわけもありません。なぜなら、ナシ・レマが国民食であることは、あまりにも「あたりまえ」で誰もが知っているはずだからです。

正しい日本語表記は「ナシ・レマ」や「ナシ・レマ」のようですが、筆者は「ナシ・レマ」に慣れてしまっているのでこのまま書きます。ご容赦ください。

ナシ・レマの来歴

マレー語で、”nasi” は「飯」を意味し、”lemak” は「濃厚な」や「豊かな」といった意味で、合わせて「濃厚なご飯」という意味になります。この料理の特徴的な要素は、ココナッツ・ミルクで炊かれたご飯です。ココナッツ・ミルクを使用したご飯は、マレーシア料理の基本です。

起源については、複数の説が存在しますが、ほとんどがマレーシア半島の伝統的な村落で発展したと信じられています。

最も一般的な説(農村部の生活様式に由来)は、農民たちがココナッツミルクとご飯を一緒に炊くことで、エネルギー豊かな食事を得る方法を見出したという由来。ココナッツの脂肪分がエネルギー源として役立ち、長時間の農作業に耐えたという話です。

Wikipedia  Nasi Lemak of Malaysia

異なる文化との交流から派生した要素も含まれています。馬国は古代から東南アジアにおける交易の要所であり、インド、中国、アラビア、ヨーロッパなどからさまざまな文化との交流が行われてきました。この交流の中で、新しい調味料や材料が導入され、ナシ・レマのバリエーションが豊富になりました。

多様な民族グループに由来する影響も見られます。マレーシアはマレー人、華人、インド人、その他多くの民族が共存する多文化国家であり、各民族が自身の伝統的な調理法や食材を持ち寄り、ナシ・レマクをさらに多様な料理に進化させました。例えば、インド系マレーシア人の間で人気のある “sambal”(辛味ソース)は、ナシ・レマに辛みを加えるために使用されることがあります。

古い文献としては、1909年に英国の著述家であるSir Richard Olof Winstedtが残したThe Circumstances of Malay Lifeと言う書籍にnasi lemak の記述があります。馬国独立の48年も前です。

ナシ・レマクは次第にマレーシア全土で人気を博し、国内外で広まりました。特にマレーシアの屋台やレストランで提供され、観光客にも愛されています。また、国際的な料理コンテストやフードフェスティバルで高く評価され、マレーシアの料理文化の一部として認識されるようになりました。

現在は、シンガポール、タイの一部、インドネシアなどの海外にも普及しています。(もとよりシンガポールは馬国の一部であった)

Wikipedia  Nasi Lemak of Singapore

具体的なレシピは地域によって異なりますが、ココナッツミルクで炊かれたご飯に、ピーナッツ、アンチョビ、ボイルドエッグ、キュウリ、そして辛みを効かせた “sambal” と呼ばれる辛いソースが添えられます。さらに、ロティ(パン)、アヤムゴレン(フライドチキン)、または野菜のおかずも一緒に提供されることがあります。

消費規模と種別

年間の消費量や売り上げ金額は、過去5年間で着実に増加しています。2018年に約1億食の消費だったものが、2022年には1億4千万食にまで増加したというデータがあります。 その売り上げ規模は2018年の64億円から2022年の128億円(何れもRM当たり28円換算)と増大傾向です。 (Microsoft Bing のBardによる調査結果)

増加の理由としては、マレーシアの人口増加や、海外からの観光客の増加が挙げられます。また、近年では、フードデリバリーサービスの普及や、SNSでの話題化なども、消費量の増加に寄与しています。

photo by envato elements

ナシ・レマには、馬国国内だけでもかなりのバリエーションがあります。Wikipediaの英語版が詳しいです。

Traditional Malaysian version

Alor Setar variant

Wikipedia : Alor Setar nasi lemak

Terengganu variant

Malaccan variant

Malaysian Chinese variant

Malaysian Indian variant

Vegetarian variant

Wikipedia : Vegetarian nasi Lemak

Strawberry variant

小売価格

最近の1食の価格は、屋台で RM2.50(約75円)から、レストランで RM10(約320円)程度です。

筆写が馬国で飛び回っていた2000年代初頭は、屋台で売っているバナナの葉につつんだものが一食RM1~RM1.5でした。

2022年から2023年にかけて、マレーシアのコメの価格は、約20%上昇しました。これにより、ナシ・レマの価格も、一部の店舗で数十セント程度値上げされました。

コメの価格高騰の影響は、ナシ・レマの価格にも多少影響を与えています。しかし、マレーシアではコメは主食であり、ナシ・レマは国民食であるため、価格高騰による影響は限定的です。

マレーシア政府は、コメの価格高騰対策として、コメの輸入を拡大するなどの取り組みを行っています。このため、今後、ナシ・レマの価格がさらに上昇する可能性は低いと考えられます。

Wikipedia : Standard Malaysian Nasi Lemak

ナシ・レマの価格は、地域や店舗によっても異なります。また、具材やトッピングを追加した場合は、価格がさらに高くなります。

国際級ナシ・レマ・コンテスト

最も有名なコンテストは、マレーシア政府観光局が主催する「Nasi Lemak World Championship」です。このコンテストは、マレーシア国内だけでなく、世界中から参加者が集まり、世界一のナシ・レマを競います。

2023年の「Nasi Lemak World Championship」の優勝者は、マレーシアのクアラルンプールにあるNasi Lemak Tanglinでした。この店は、伝統的な nasi lemak の味を守りながら、独自の創意工夫を加えたナシ・レマで優勝を果たしました。(優勝者のリンクは、店名がぴったり一致したものを採用しましたが、残念ながら受賞の記事は見当たりません。どなたか店長に聞いてみて下さい。悪しからず)

「Nasi Lemak World Championship」以外にも、マレーシア各地でさまざまなコンテストが開催されています。これらのコンテストの優勝者は、伝統的なナシ・レマの味を守りながら、独自の特徴を加えたレシピで勝ち抜いています。

マレーシア国内で開催されているナシ・レマのコンテスト

Nasi Lemak World Championship(マレーシア政府観光局主催)

Nasi Lemak International Competition(マレーシア食品業界協会主催)

Nasi Lemak Malaysia Championship(マレーシア Nasi Lemak 協会主催)

Nasi Lemak World Tour(マレーシア Nasi Lemak 協会主催)

マレーシア国内のさまざまな地域で開催されています。詳しくは、各大会の公式ウェブサイトをご確認ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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