MM2H新条件について海外の利用者の声がSNSで飛び交っています。
12月中旬の新条件発表と新聞報道の後、筆者はSNSサイトに投稿された３名に外国人の動画と、視聴者のコメントを参照しました。反応は概ね筆者と同じですが、まとめてご紹介します。
SNSにアップされた一般の解説動画３選
最初の動画投稿者は欧州系の方ですが、彼は「国外所得の条件は無くなった」と明言しています。どこからその情報を得たのか不明。どうも誤解されているようです。
次の投稿者は高齢の米国人のようですが、彼は「未だ不明点が多い」としていて、筆者の意見とほぼ同じでした。曰く、「マレーシアの国外所得の条件はどうなったのでしょうか？まだ誰も知らないですよ。」「Fixed Deposit を半額引き出した後の使い道って、誰がどうやってチェックするのでしょうか？」「滞在日数の縛りについて60日になったのは49歳までだそうですが、50歳以上の利用者はどうなるの？」こういった疑問は見解決のまましばらくは霧が晴れるまで待たなければならないとしています。冷静ですね。
３番目の投稿者は国籍不詳ですが、南米か中東の方のようです。彼は、「殆どのMM2H利用者は SILVER CATEGORY だよね」と言いながら、「まず１年間は不確定部分のまま試験運用されて、今後は毎年少しづつ条件が改訂されるんじゃないか？」と予想しています。
SNSを視聴している外国人のコメント
上記の動画配信者へのコメント欄に出ていた視聴者の匿名メッセージは以下のとおりです。（このブログを参照されている皆さんが既にご存知の内容や初歩的な質問は除外しました）
Aさん：相変わらずわかりやすいですね。まだ初期段階なのは確かで、詳細は待つべきですが、私としてはマレーシア政府は今回もまた失策を犯したのではないかと思います。確かに、上位2クラスに必要な高額な投資を最初に担保しようとする人は少ないでしょうし、シルバークラスに申請する人たちは（2021年に）コロナをきっかけに改正された際にMM2Hの「既得権」を設けなかった混乱状態（※）を思い出すことでしょう。シルバークラスは主に退職者ですよね？ そうであれば、多額の資金を持っているわけではなく、5年延長可能なビザのみでは不安を感じるでしょう。退職後の人生を、5年という予測期間だけで計画できるでしょうか？ 長期的な確約もないのに？ また、「クラス制」の導入は、「下位クラス」の申請者に不快感を与え、マレーシアの政治情勢が変われば自分たちは切り捨てられるのではないかと疑うようになるのではないか、と心配してます。
※「既得権」とは、過去の条件でMM2Hを利用してる滞在者が、新条件の縛りを受けないという権利を意味します。2021年当初、馬国政府は既得権を認めていなかったため、既に滞在中のセカンド・ホーマーが大いに混乱した経緯がありました。（結局のところ「既得権」が認められた。英語ではこれを”grandfathering”と表現しています。）
Bさん：東マレーシアのサラワク州のMM2Hをお忘れではないでしょうか？こちらの申請条件ではデポジットは15万RMですし、年間滞在日数の縛りも30日ですよ。西側の条件より全然ハードルが低いです。それにサラワク州のMM2Hのビザがあれば西マレーシアにも旅行できますよ。
筆者：私が申請代理人から聞いた話では、サラワクのMM2Hを取れば、西マレーシアに「滞在」可能だとのことでした。つまりロングステイもOK。
Cさん：詳細説明の動画をありがとう。思うに、これは「頭出し」のアナウンスメントです。シルバーカテゴリーの条件もまだ未確定です。流動資産の件も、国外の所得金額の件も説明が無いです。既存のVISAの更新方法も未明です。次の動画でそのあたりを説明してくださいね。
Dさん：どうやら、マレーシアは永住権を希望する家族に興味ないんじゃないでしょうか？これだとベトナム、カンボジア、その他のアジア諸国に利用者を奪われますね。
Eさん：情報有難う。以前からの月あたりの（マレーシア国外）所得を申告するルールがあったのですが、この件の情報は無いの？
！配信者の回答：その部分はまだ未発表なんです。
Fさん：オフショア収入の条件は無いの？デポジットだけでOKになったということ？ 前回の条件でプログラムの需要が落ちた理由は、オフショア収入を月額4万RM（120万円）縛りにしたからだよね。この条件が無いのなら嬉しいんだけど。
！配信者の回答：その部分はまだ未発表なんです。最終版の発表を待ちましょう。
Kさん：あまり興味持てないです。今回もダメだね、シルバー・カテゴリーでVISAが５年というのは短かすぎるよ。（筆者：他のアジア諸国の条件と比較した感想？）
Gさん：50歳以上の「引退グループ」は蚊帳の外ってことね。わかった。私はどっか他の国に投資するわ。
Hさん：DubaiのGolden Visaはマレーシアのプラチナやゴールドより遥かに条件が良いです。
Iさん：タイのThai elite visa と同レベルになったね。良いことです。
以上は全て、一般の外国人がSNSで情報交換をしている内容です。政府の発表や新聞発表とは異なります。
最後まで参照いただき有難うございます。
12月中旬に発表された新条件の情報はこちら。
馬国内で揉めている話はこちらで参照できます（この件は政府内の調整で収まりそう）
