この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
このブログでも馬国の運転事情について紹介してきました。
馬国でのドライビング事情や交通違反に関する限り、筆者の記憶と体験は20年前のものですから、その辺りは少し割り引いて読んでいただければと思います。
でも、交通違反に関する記事を読んでいて、20年で何が変わったかというと、あまり大きな違いは無いようです。
ただ、警官への賄賂の問題がオンライン新聞紙上でも何度も取り沙汰されているのは、最近の王室や政府トップの汚職撲滅作戦の一旦なのかと感じます。
今回の報道には出てきませんが、交通違反というと、その最たるものは「駐車違反」であるはずなのですがどうでしょうか?
筆者の馬国の友人(もちろん馬国の国民)で、多くの違反経験を披露される方のほとんどは駐車違反のことをお話されてました。その次がスピード違反です。
交通違反は、警官との対面で指摘されるだけでなく、多くは駐車中に車の窓とワイパーの間に挟まっていたり、自宅に送られてくる「紙」の違反切符です。
馬国では違反切符のことを「サマン」と呼びます。綴りは summonないし summons であり、これは立派な英語由来の単語で「召喚状」といった意味合いになります。
召喚状といっても警察に出頭して裁判を受けるわけではなく、ただしかるべき窓口で罰金を払えば良いだけのものです。
逮捕されるような事案の場合は、逮捕状が出ますから、ちゃんと警察当局の人がお迎えに来ます。ですから、「サマン」というのは、大体が駐車違反かスピード違反のチケットです。
筆者の知人には数名の猛者がおられて、このサマンを20枚とか30枚とか、もらっているドライバーもいましたが、これらの人はKLの中心街のビジネスマン出会ったり、郊外の工業資材の代理店の社長だったりします。
代理店の社長の場合は、サマンを自宅に置いておくでもなく、もらった瞬間の丸めて捨ててしまいますので、免許の更新手続きの瞬間まで、何枚溜まっているかわからないそうです。
それで、免許の更新の時に、窓口の担当から、サマンが沢山あると指摘されるのですが、代理店の社長は「何!そんなはずはない、コンピューターの登録ミスだ。直しておけ」といって一方的に却下していたそうです。
KLのビジネスマンの方は、あまりにサマンが多いので、当局から「サマンが多いことを解決するためのサマン」のような召喚状がきていて、うんざりしていたのですが、資産家の息子で黄金持ちだったので、なんとなく裏技的に逃げ切っていたようです。
そういう、一見のどかな違反文化は、徐々になくなって行って、最後は日本と同じように厳格な交通規制環境になって行くんだろうと確信しています。
最近は、単なる交通違反だけでなく、他の違法行為も同時に摘発する仕組みが機能し始めているようです。
陸運局による「覆面警官」の活動予告
JPJ may go undercover to catch vehicle owners renting cars to foreigners without driving licence
Saturday, 18 May 2024 The Star online
陸運局(JPJ)は、免許証を持たない外国客を取っている業者を摘発する。そのため、「おとり捜査」を検討する。
JPJ のムハンマド・キフリ・マ・ハッサン上級執行局長(senior enforcement director Muhammad Kifli Ma Hassan) は、違法取引に関与しているグループを捜査するため、今後はソーシャルメディアも利用すると言う。
「我々は、違法業者の広告を監視している、顧客の一部として潜入する人員も配置する。
「これは、免許証を持たない外国人に車を貸す業者を摘発するためだ」(5月17日、KL市内のタ料金所での警察とJPJの合同取締りキャンペーン中に記者団に語った)
JPJは、現在展開している摘発キャンペーンを通して、免許証を持たない外国人が運転する車を複数特定している。
「違法なレンタカーを発見した場合、車の所有者を呼び出す予定だ」
また、偽造した免許証を使用していた個人も摘発されている。
「あるドライバーは偽造文書の使用で召喚されています。不正免許どこで入手したのかを確認するため、追跡調査も行っている」
これまでJPJは、合計2,512台の車両を検問し、不正があった196台について処置を取った。
「JPJ、警察交通捜査・執行部、移民局、国家麻薬防止機関、環境局から合計143名の職員が、取り締まりキャンペーンに参加している。
「様々な違反を摘発して3台のオートバイと8台の車を押収した。麻薬防止機関は37名を検査し、そのうち10名をメタンフェタミンと大麻の陽性反応で拘束した。
「移民局も作戦中に様々な移民違反で7名を逮捕した」
作戦中に合計416件の召喚状 (サマン、summonses) が発行されている。
マレーシアのレンタカー
ご参考までに、過去に筆者がアップしたレンタカーご利用マニュアルはこちらから参照可能です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。