この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
マレーシアには PVIP っていう長期滞在プログラムがあるみたいですけど、これってどんな条件なんでしょうか?
確かに気になりますね。筆者もあまり調べていなかったのですが、24年3月末に、オンライン新聞のFMTで報道されましたので、わかりやすくご紹介します。
“PVIP” とは Premium VISA Programme の略で、マレーシアの総務省(移民局を管轄している)が運用している長期滞在契約です。
MM2Hと似ていて、一定のデポジットを馬国の銀行に預金して、申請料を払うことで長期滞在が許可される制度です。比較してみましたので、ご紹介します。
結論から申し上げますが、この制度は、条件が厳しすぎるため、今後の継続が難しいという評価を受けているようです。事実、申請件数は非常に少ないそうです(この記事の中で数字が出てきます)。
このことから、今後、政府がMM2Hのシルバー・クラスのような、利用者が増えそうな窓口を拡大することが期待できると考えます。
ハードルが高いPVIP制度
PVIP制度の利用者(外国人)は、連続20年までの Multi Entry Visa の発給を受けられるので、滞在許可としては充分ですが、申請条件はかなり厳しいです。
まず、申請者本人は、月収4万RM(月120万円を超える)を証明した上で、馬国の銀行には100万RM(3千万円強)を払い込むことが条件になっています。
本日の情報は、観光・芸術・文化省の担当である張慶信大臣が馬国の通常国会で発言した内容をFMTが報道した内容です。
PVIP制度は2022年に、当時の総務省( Home Ministry ) が開設した制度で、海外の富裕層の馬国滞在を誘致する取り組みです。
現在の契約者数は、当初の20,000人に対して、24人程度に留まっています。
内訳は、中国籍が12名、南アフリカが3名、米国、オランダ、ドイツが各2名、日本、トルコ、バングラデシュが各1名だそうです。
MM2H契約者の56,066人とは比較になりません。(本年1月31日現在の政府発表)
ええーっ? そんなに少ないんですか? 驚いたな。
多分日本人が「ひとり」というのは、Gacktさんとか、マナブログのまなぶさんですね!
たった一人の日本人がどなたかは、それは誰にもわかりませんが、とにかく、人気が無い制度だということがよくわかります。
なぜ、ここまで契約者が少ないのか?
PVIPの契約者は、連続20年滞在の multi entry visa だけでなく、馬国内の就業、開業、不動産購入、馬国企業への投資が認められます。
この条件はMM2Hでは享受できない特権といえます。条件はけっこう良いように見えます。
なぜ利用者数が伸び悩んでいるのでしょうか?
申請者は、100万RMの馬国内預金以外に、本人 (principal) 1人当り20万RM、家族1人当り10万RMの申請料を支払う条件で、別途、毎年の利用料金が RM2,000だそうです。
ここまでの条件であれば、MM2Hのゴールドやシルバーの条件より若干緩やかにも見えます。
ここから先は、個人的な見解になりますが、PVIPが流行らない最大の理由は、馬国外の年収の規定(月収4万RM)に違いないと思います。
PVIPを利用するような富裕層は、会社経営などの現役を退いた方が多いので、高い月収をもらって生活する必要の無い人たちが多いと思います。
ですから、PVIPを契約するような富裕層が、馬国内で「就業する」ことを希望するとは思えないし、会社の開業については、PVIPがなくても実行可能なんです。
PVIP契約実績が物語るMM2H条件の将来像
賢明な MM2Hファンの皆さんはすでに、ご承知と思いますが、
張慶信大臣が昨年末に発表した、MM2Hの新条件には、プラチナ、ゴールド、シルバーの3つの条件が有り、
このうち、プラチナ条件とゴールド条件は、Fixed Deposit を200〜500万RM預金する条件で、multi entry はゴールド条件の15年までか、あるいはプラチナ条件の「永住権の申請許可」という漠然とした条件です。
ここからは筆者の先読みですが、
PVIPの条件で20組程度の申請しかないのであれば、プラチナ条件とゴールド条件への申請はさらに少なくなる可能性が高いと考えるべきでしょう。
そうであれば、我々一般の日本人申請者が契約できそうなシルバー条件に、今後の申請が集中することになると思われます。
別途筆者の見解をアップしてありますが、今後のシルバー条件の月収制限(現段階では未発表)が緩和されていくことを期待したいですね!
最後まで参照いただき、ありがとうございました。
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