【MM2H体験】おすすめ情報(65)馬国KTVラウンジ

MM2H

この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。

2005年までのマレーシアのボックス型カラオケ(せいぜい5~6名までの部屋で楽しむカラオケ)では Red Box というチェーン店が主流でしたから、家族3人で休みの日にストレス解消にでかけたのを記憶しています。

2010年以降、Red Box 以外にもアイデアのあるカラオケ(馬国では Karaok TV を略してKTVと呼ぶ)が増えてきっました。筆者家族は、相変わらずRED BOXが好みでBukit Bintang のパビリオンにある DADI Cinema 横の店をよく利用していました。

Pavilion にあるRED BOX。緑色の受付から予約する。 photo by google map (投稿写真)

馬国には、小さめのホールをまるごと使って、利用客が全員同じ場所で、(初対面も含めて)全員でカラオケをシェアするタイプのラインジ(KTV)もありました。

馬国の仕事仲間に誘われて、何度もこういったホール型のカラオケも体験しました。なかなかこれも楽しいものなのでおすすめします。

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名も無い郊外のKTVラウンジ

「ひとりカラオケ」はできないKTV( Karaoke TV ) ラウンジがあります。

筆者は機械系の専門職だった仕事仲間といっしょに、このラウンジに憂さ晴らしに寄ることがありました。今回は「小説」風に投稿します。

2002年から2004年頃だった。

どうしても、店の名前と場所が思い出せない。車で出かける場所だからクアラルンプール郊外だったと思うが、この場所はどうしても記憶の奥から取り出せない。

大きなホール一つだけで営業していたこのラウンジは、長方形のフロアの一部にバーカウンターがあって、ここで飲み物と軽食をサービスしていた。

フロア全体とバーカウンターの区画とは木製の格子状の間仕切りで仕切られていて、カウンターのバーテンからはフロア内は見えないようになっている。

客は数人で入って来るのが一般的だが、中には一人で利用する人もいる。そのあたりは全く自由だ。

このラウンジは満員になったことがなく、混んでいてもせいぜいフロア全体の2割から3割程度の席が埋まっている。

フロアの中央から壁の一辺まで、ちょうどバーカウンターの反対側になる部分は、ちょっとしたステージになっている。ステージなので床が一段高くなっていて、あたかもプロの歌手や漫才師が歌や芸を披露するステージのような創りだ。

右上に出入り口、カウンターとホールの間に「間仕切り」、筆者と友人はよくAのソファーに座って歌った。

その他のスペースには、ステージを囲むように、ぐるりと客席が配置してある。客席は古びた黒いソファーが喫茶店の相席スタイルでアレンジしてある。ひとりで来た客は4人がけに座り、人数が多い場合は6人か8人が会話できるソファーセットに陣取る。

飾り気の全くないテーブルには、喫茶店ばりのメニューと「ソング・リスト」がある。そして、ちょうクレジットカードの半分の大きさのメモ用紙を束にして5~6センチ程度のアルミ製か何かメタルのシリンダー(筒)の内側に丸めて納めてある。

客はビールなどの飲料を思い思いに注文すると、さっそく「ソング・リスト」をめくり始める。

歌いたい曲目を見つけると、メモの短冊から一枚抜いて、備え付けの鉛筆で歌の番号を書き込む。そして、記入済の紙をもってバーカウンターに歩いて行ってバーテンに手渡すのだ。

あとは、友人と世間話をしながら自分の曲が始まるのを待つだけだ。

このラウンジのフロアは1つでカラオケのマシンや音響セットも1つだ。だから、一度に歌えるのは、客先全員の中で順番が来た個人かグループだけだ。だから、客は皆、次の曲のイントロを注意深く聞いていて、イントロを聞きわけて自分の曲が来たことを知る。イントロを確(しっか)り覚えていないと、誰も歌うことなくカラオケだけが流れてしまう結果となる。

graphics by envato elements (all rights reserved)

ここに来る客は皆、ここの作法に慣れていて、自分の曲のイントロが始まると、リクエストした人物が喜々として身近のマイクを手にして歌い出す。

通常は自分の席で座って歌うが、人によってはステージに上がって、歌手のようにフリを付けて歌ったりする。

プロ並みに上手な客が歌うとと、他の客も喜んで拍手した。

孤独な政府側近のカラオケ

この特殊なラウンジには微妙な魅力があって、筆者も友人も、仕事が終わると連れだってこの場所に来ていた。

友人は機械メーカーに在籍していた馬国の専門職で、歌も上手かった。 彼は一時は200人規模の機械工場の工場長をしていた人物で、人のよい性格の60歳代の職人だ。

彼曰く、「人を束ねるのが上手な人は歌も上手」なんだそうだ。

ところで、筆者と華人職人が来るこのラウンジには、必ずひとりでポツンと座っている中年の小男が遊びに来ていた。おそらく毎日来ているのだと思う。上の間取りの図にあるXのあたりにいつも一人で座っていた。

遅くまで長居はせず、3曲程度謳ったらさっさと帰ってしまうが、いつも必ず歌いに来ていたので、よほどこの場所が気に入っていたようだ。

少し猫背で、頭のてっぺんが禿げ上がっていたかもしれない。黒を基調の服を着ていたが、シャツは白だった。

この男の曲が始まると、彼はマイクを取って自分のソファーの前で立ち上がって、不器用に踊りながら歌い始める。ところが、マイクを持った彼の口は動いてはいるが、声だけが全く出て来ない。つまり、音の無い口パク状態なのだ。

イメージ写真ですが、ちょうどこんな感じの人でした。 image photy by envato elements (all rights reserved)

踊りは不器用でうまくはないが、慣れているというか、スムーズというか、見ていて違和感のない、楽しそうな踊りだったし、踊っている本人はその曲が終わるまでは、別人になって別世界にいるような雰囲気だった。

筆者が、友人にこの男が「変わった男だ」と感想を言うと、友人が答えて

「この人はね、ずっとマハティール首相の側近を務めている真面目な男で、ずっと独身で、絶対に目立たず、何か極秘の秘書のような仕事をしているらしい。誰とも会話しないんだ。

「彼の歌い方はいつもこれで、声は聞こえないが、ごく微量には声をだしている。ただ、踊る方も大事なんで、両方はやりきれないらしい。

「彼が首相の側近だというのは周知のことなんで、周りの客もバーテンダーも絶対に邪魔しない。だから、目が有ったら会釈しておけばそれでいい。関わったり、絡んだりしちゃだめだ。」

首相の秘密秘書というと、恐らく彼は一般人とは「一切の会話」を禁じられていたのだろう。筆者は、この孤独なシンガーを見て、何か無性に気の毒になったのを覚えている。

その後は、彼と目が合うたびに、簡単に会釈して、一度も会話せず、無言の知り合いで通した。

このラウンジに来ている客は、ある程度常連の集まりで、互いに素性は知らないが、あっさりした仲間意識があったように思う。

場所を探しています

どなたか、このカラオケラウンジの場所をご存知の方は「問い合わせフォーム」から筆者にご一報ください。 もう廃業したのかもしれないが、一緒に遊びに行っていた友人はもう80を超える老人なので、次はひとりで行くか、だれかを誘ってみようと考えています。何時になるかわかりませんが・・・

もちろん、読者のみなさんの知り合いが、この場所を知っているなら、一度は連れ立ってこの場所に出かけてください。変わった人にも出会えると思います。危険なことは一切ありませんでした。

すべてマレーシア価格ですから、一般の Box 型 KTVよりもかなり「安あがり」です。

あの人はどうなったのか・・・ あの話は本当だったのか・・・ 未だに半信半疑です。

最後まで参照いただき、ありがとうございました。

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