【MM2H体験】おすすめ情報(64)バンダル・サンウェイ

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この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。

クアラルンプールの南西に位置するペタリング・ジャヤ地区(所謂PJ)、その中心にある「サンウェイ・プラミッド」や「ンウェイ・ラグーン」は、マレーシア国民には人気の観光スポットです。

これらをDisney LandやMid Valley Mega Mall と比較してしまうと、「おすすめ」としてどうなのか迷うことになります。ですが、すこしアングルを変えてみると、やはり「おすすめ」であることが解ります。

筆者はこの地域で華人の天才商人の会社で働いていたのですが、ごく最近になって、このサンウェイ地区、いわゆるバンダル・サンウェイの沿革を知りました。

沿革の中心にいる一人の華人実業家は、マレーシア国王からタン・スリの称号を貰うほどの偉人であり、教育者であるようです。そして、この人は常に政財界でひかえめ( Low profile )であり、汚職や醜聞の無い人のようです。

Tan Sri Jeffrey Cheah, wikipedia / wikimedia commons

ショッピング・モールにアイス・スケート・リンクが常設されている施設は他に在りません。また、テーマパークのサンウェイ・ラグーンはマハティール前首相が開園宣言をした経緯があるそうです。

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巨星 ジェフリー・チェア氏の来歴

ジェフリー・チア・フックリンは、1945年(または1946年)に生まれたマレーシアの起業家。

マレーシアの大手コングロマリットである「サンウェイ・グループ」の創設者であり、現会長を務めています。サンウェイグループは、不動産と建設を中心に12の産業分野で事業展開しています。

同時に、チア氏は「サンウェイ大学」と「ジェフリー・チア財団」の創設者です。

ビジネスの学位を取得するために豪州に渡り、メルボルンのビクトリア大学(当時、フーツクレイ工業大学)で学び、卒業後にマレーシアに戻り、自動車組立工場に会計士として就職。

その後、1974年にRM10万の資本金で自分の会社である、小さな錫鉱山(すずこうざん)の会社を設立。そして今日、サンウェイ・グループはマレーシア最大のコングロマリットの一つとなっています。

Bandar Sunway 開発前の錫鉱山区域 Pnoto by Budier (Flickr – some rights reserved )

チア氏は、2018年以来、彼の財団を通じて、奨学金と教育事業のために約3900万米ドルを寄付しており、10個の名誉博士号を受賞しています。

マレー王族からも高く評価されています。即ち

  • 1988年、セランゴール州スルタンよりDato’ Paduka Mahkota Selangor, DPMSを授与され、Dato’ の称号を取得。
  • 1996年、チア氏の出身地ペラ州のスルタンより、Dato’ Seri Paduka Mahkota Perak, SPMPを授与され、Dato’ Seri の称号を取得。
  • 1996年、マレーシア国王から、Panglima Setia Mahkota Malaysia, PSMを授与され、これにより Tan Sri の称号を取得。
photo from wikipedia, Sunway Lagoon

海外からの受賞も有ります。

  • 2008年、学生交換プログラムの開発とモナシュ大学マレーシアキャンパス設立を通じた活動により、豪州がオーストラリア勲章名誉オフィサー(AO)を授与。
  • 2023年、高等教育、国民保健サービス、慈善事業への貢献を認められ、英国政府が大英帝国勲章名誉ナイト・コマンダー(KBE)を授与。

サンウェイ・グループの沿革

サンウェイグループ(Sunway Berhad、双威集团)は、2011年にSunway City Berhad(サンシティ)とSunway Holdings Berhadが合併して設立されました。

Sunway Holdings社は1986年設立、主にペタリング・ジャヤにあるバンダル・サンウェイ・タウンシップの開発に注力して、1984年にマレーシア証券取引所に上場。

Sunway City社は1982年に設立、主にアジアで住宅、商業、小売、レジャー、ヘルスケアの不動産の投資と開発を行っています。不動産開発と建設を2つのコアビジネスとしており、収益力の中心となっています。

中核となるのは、350ヘクタール(1.4平方マイル)の広さを持つバンダル・サンウェイ(サンウェイシティ)です。バンダル・スンウェイは、セランゴール州ペタリン地区にある町です。(都市開発をした)

wikipedia : sunway group, banar sunway

バンダル・サンウェイの開発は、マレーシア初の完全統合型グリーンタウンシップとしてマレーシアのグリーンビルディングインデックス(GBI)から認められるなど、国際的な賞を受賞しています。

サンウェイ・シティ(旧称サンウェイ・リゾートシティ)は、低炭素化社会の実現に向けた取り組みが評価され、マレーシア計画家協会からローカーボンシティ賞も受賞しています。

グループの主要施設は、本社に近いバンダル・サンウェイに集中しています。

2つの主要ホテルである「サンウェイ・リゾート・ホテル&スパ」と「ピラミッド・タワー・ホテル」が含まれます。

Hotel view by Budiey (some rights reserved ) of Flickr

その他、観光関連施設としては、「サンウェイ・ピラミッド・ショッピングモール」と「サンウェイ・ラグーン・テーマパーク」があります。

サンウェイ・グループはサンウェイ・エデュケーション・グループの親会社でもあり、キャンパスの共同所有者でもあります。同グループは8つの異なる教育機関で構成されており、

  • Monash University Malaysia
  • Sunway University
  • 42 (school)
  • Sunway Le Cordon Bleu Institute of Culinary Arts
  • Sunway College
  • Sunway International School
  • Sunway International School Sunway Iskandar

が含まれます。

Sunway University. from wikipedia : sunway group

教育業界への投資

1987年、バンダル・サンウェイに私立高等教育機関であるサンウェイ・カレッジを設立。マレーシアの学生がサンウェイ・カレッジで準備コースを修了後、モナシュ大学への入学を可能にするために、オーストラリア・メルボルンのモナシュ大学と提携しました。

そして、1998年、モナシュ大学マレーシアキャンパスがバンダル・スンウェイに開校。

2004年、マレーシアの教育大臣が同校にカレッジの地位を付与。2005年、モナシュ大学はジェフリー・チア医学・健康科学大学(JCSMHS)を設立。同大学は、医学と心理学のいくつかの学科で第一学位と第二学位を提供しており、オーストラリア医学会(AMC)の認定も受けています。

サンウェイ・ラグーン

サンウェイ・ラグーン・テーマパークは、1992年に開園。1993年には、当時のマハティール首相によって開園式典が行われました。

オープン以来、次々とアトラクションが追加されています。

  • 2010年:マレーシア初のサーフィンシミュレーター「FlowRider」
  •  2012年:マレーシア初のウォータープレックス5D
  •  2013年:ウォータースライダー「Vuvuzela」

マレーシア最大のテーマパークであり、年間1000万人以上の来場者を誇ります。

wikipedia : sunway lagoon

詳しくは、ネット上で沢山紹介されていますので、ここでは割愛します。

なお、サンウェイ・ラグーンは、マレーシアのテーマパークの中では、比較的安全な施設とされています。しかし、事故や事件の可能性はゼロではありません。

  • 2004年7月:ウォータースライダー「Vuvuzela」で、19歳の男性が落下し死亡する事故が発生。男性は、スライダーの途中で転倒し、頭を強く打ち付けたとみられています。[1]
  • 2010年8月:ジェットコースター「The Screaming Swing」で、22歳の女性と17歳の少女が落下し重傷を負う事故が発生。女性は頭部を強く打ち付け、少女は脊椎を損傷。[2]
  • 2012年10月:ウォータースライダー「Tornado Twister」で、14歳の少年が落下し死亡する事故が発生。少年は、スライダーの途中で転倒し、頭を強く打ち付けたとみられています。[3]

これらの事故や事件を受けて、サンウェイ・ラグーンは安全対策を強化しています。例えば、ウォータースライダーの速度を制限したり、スタッフによる監視を強化したりしています。また、サンウェイ・ラグーンは、入場時に安全に関する注意事項を掲示しています。また、アトラクションの利用前に、安全説明を必ず受けるように呼びかけています。

  • [1] 全国紙The Star :2004年7月24日
  • [2] 全国紙New Straits Times :2010年8月2日
  • [3] The Sun :2012年10月24日

サンウェイ・ピラミッド

マレーシア初のテーマ型ショッピングモールであり、エジプト・リバイバル建築様式で設計・建設されました。

デザインは、正面玄関にある巨大なライオン像、ファラオ像、そして太陽神ラーとナイル川を表すオレンジとブルーのアトリウムと呼ばれる2つのドームが含まれています。 ライオン像はスフィンクスと同じデザインではなく、ライオンですが、充分大きいので近くまで車で接近すると思いのほか大きな存在感を感じます。

wikipedia : sunway pyramid

モールは、ファッション・セントラル、オアシス・ブールバード、アジア・アベニュー、マラケシュなど、いくつかのショッピング地区で構成されています。

特徴はやはり、アイス・スケート・リンクです。メガモールやパビリオンに行っても流石にスケートリンクはありません。常夏の馬国でスケートが楽しめるというアイデアには頭が下がる思いです。

スケート場は、幅22.5m、奥行き39mの広々としたスペースで、低温管理された氷面も本物です。スケート靴はここで借ります。 屋内の気温は約10℃に保たれていますから、防寒対策は必要ですが、寒くてスケートができないということはありません。スケートレッスンも開催されており、初心者でも安心して楽しむことができます。また、アイスホッケーなどのトーナメントもこの場所で開催されています。

wikipedia : sunway pyramid
適用営業時間・料金
営業時間10:00〜22:00(最終入場は21:00)
入場料大人(18歳以上)RM25、子供(4〜17歳)RM20
貸スケート靴大人(18歳以上)RM15、子供(4〜17歳)RM10
レッスン料大人(18歳以上)RM60、子供(4〜17歳)RM40
2023年12月現在の情報

最後まで参照いただき、ありがとうございました。

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