【MM2H体験】おすすめ(予備群)RTSが2026年に開通

MM2H

この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。

今回のおすすめ情報は、前回の「ジョホール州の鉄道網(LRT)」と同じで、「おすすめ予備群」と言える内容です。

2010年に提案されてから13年、あれこれと課題を抱えてきたマレーシアとシンガポールの間の海峡横断のシャトル鉄道であるRTS(Rapid Transit System)がようやく65%まで進捗しました。ジョホール海峡に伸びて来ていた橋梁の足にあたる基礎構造の接続式が2024年1月11日に開催されて、両国首相が現地で挨拶するニュースが報道されました。

RTSの進捗を認証する両国首相の現場訪問は全国紙で報道された。

馬国とシンガポールを往来する方法は、飛行機以外では、コーズウェイと呼ばれる幹線道路とKTM Intercity というシャトル鉄道ですが、

利用者の増大やイミグレーションでの待ち時間の解決のために、あらたな高速シャトルが開発されました。ジョホール側の Bukit Changer (JB Sentral 駅に隣接)から、高架線が延びて海上を通ってシンガポール側の Woodlands North駅(地下鉄)に連絡するシャトル型の高速鉄道で、総工費約3000億円(21.5億米ドル)の大型プロジェクトです。

マレーシア側から見たRTSの完成予想ジオラマ (wikipedia “Johor Bahru–Singapore Rapid Transit System (RTS)”

開通すると1時間あたり1万人の越境を実現するもので、既存のコーズウェイの通行量を35%軽減できるという情報。2026年に開通する予定です。

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RTSの概要(Wikipediaより)

Johor Bahru–Singapore Rapid Transit System (RTS) Linkは、マレーシアの第2の都市ジョホールバルとシンガポールのウッドランズを、ジョホール海峡を越えて結ぶ2国間連絡鉄道システム(international cross-border rapid transit system)です。2つの駅からなり、マレーシア側の終点は Bukit Changer駅、シンガポール側の終点はWoodlands North駅で、シンガポールのThomson–East Coast MRT線との乗換え駅でもあります。

どちらの駅にも、両国の税関、出入国管理、検疫施設が併設されます。完成すれば、RTS LinkはJB Sentral駅とWoodlands Train Checkpointの間を走るKTM Inter CityのShuttle Tebrauを継承する2国間連絡鉄道となり、RTS Linkが完成すれば既存のシャトル列車は置き換えられる予定です。

RTSの2つの駅 (Wikipediaから転載)

RTS Linkの運営は、シンガポールのSMRT CorporationとマレーシアのPrasaranaによる共同運営会社が行います。建設工事はマレーシア側で2020年11月22日に、シンガポール側で2021年1月22日に開始されています。

出典 : wikipedia “Johor Bahru–Singapore Rapid Transit System”

シンガポールの cna online 報道(2024.01.11)

全長4kmのJohor Bahru–Singapore Rapid Transit System (RTS) Linkの建設は、シンガポール側で約65%の構造物が完成した。マレーシアのMass Rapid Transit Corporationによると、マレーシア側も65%の進捗。

写真はオンライン報道のものではなく、Wikipediaのもの (by ZKang123 ) 手前から海峡に伸びているのがRTSの海上高架

また、両国の高架橋を結ぶ「drop-in span」と称する接続構造が完成した。これは、マレーシアの「ピア47」とシンガポールの「ピア48」を海上で結ぶ全長17.1mの鉄筋コンクリートの構造物である。

シンガポールのシェンロン首相とマレーシアのアンワル首相は、1月11日(木曜日)にこの接続スパンの完成を記念して会談し、2国間の協調を向上させる鉄道プロジェクトへの共通のコミットメントを象徴する記念プレートに署名した。

RTS Linkは2026年末までに旅客サービスを開始する予定。世界で最も混雑している国境のひとつであるコーズウェイでの交通渋滞を緩和することが目的で、片道5分ほどの旅で1時間に最大1万人を運ぶ。

建設費は100億RM(21億5000万米ドル)とされており、そのうち61%をシンガポールが負担している。

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シンガポールの土地交通局(LTA)は木曜日、ジョホール海峡にあるシンガポールの杭基礎12基すべてが完成したと発表。

杭基礎とは、軟弱な地盤や不安定な地盤に打ち込まれたコンクリートまたは木材の杭の上に載る厚いコンクリートマットで、陸地と海上で高架橋構造体を支える橋脚の基礎となる。

橋脚の建設と高架橋セグメントの打ち上げは現在も進んでいる。

土木建築工事が完了すると、RTS Operationsが鉄道システムの設置作業を始める。RTS Operationsはマレーシア国営系のPrasarana社とシンガポールのSMRTの合弁会社。

Prasarana Malaysia Berhad (Prasarana) は、マレーシア政府が100%所有する企業で、1998年からマレーシア財務省の下で運営。Konsortium Transnasional Berhad と並ぶ、マレーシア最大の公共交通企業。複数の完全子会社を持ち、バスとライト・メトロのサービスを運営している。(筆者)

RTSによるシャトルサービスは、シンガポールのWoodlands North駅とジョホールバルのBukit Changar駅の間を運行。

Woodlands North駅は最大深度28mの地下現場で建設されており、地下通路で出入国管理区域に接続される。マレーシア側でも、Bukit Changar駅に移民施設が設置される。

双方の旅客は出発地で1度だけ出国審査を行うだけで済む。(現在は到着時にも出国審査を受けている)

土地交通局(LTA)によると、Woodlands North駅とCIQ(税関、出入国管理、検疫)施設は、地上2階と地下2階を備えた構造物で、典型的なMRT駅の10倍の広さになる予定。

CIQビルはBCA Green Mark Platinum認定を取得しており、省エネ機器が設計と運用に組み込まれている。LED照明、太陽光パネル、ハイブリッド冷却システムなどの機能を含む。

駅とCIQビルは、地下コンコースを介してThomson-East Coast Line線のWoodlands North MRT駅に接続されます。

RTSリンクは、シンガポールとマレーシア間の重要な交通インフラであり、両国間の移動時間を短縮し、経済活動を促進することが期待されます。

source : onlilne article by cna singapore
wikipedia に掲載されている RTS のルート図

参考 Thomson-East Coast MRT Line

MRTトムソン・イーストコースト線(Thomson-East Coast Line、略称:TEL)は、シンガポールの北部にあるWoodlands North駅から東南部に位置するSungei Bedok駅までを結ぶ地下鉄路線。第1期区間は2020年1月31日に開業、その後順次開通し、第5期区間は2024年開業予定。シンガポールで6本目の地下鉄で、全区間が地下であり、将来は無人運行を予定している。

参考 BCA Green Mark Platinum認定

BCA Green Mark 2021 (GM: 2021) は、国際的に認められた建築物の環境性能評価制度。熱帯気候に合わせた独自基準を設けており、業界や専門家が協力し合って環境配慮型の建築ソリューションを開発することを奨励し、シンガポールの建築環境における持続可能性向上を目指している。

GM: 2021 では、エネルギー性能に対する基準を強化するだけでなく、その他の持続可能性指標も重視することを目的としている。

最後まで参照いただき、ありがとうございます。

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