【新報】ジョホール州の鉄道網（LRT）の未来像

馬国ジョホールのローカル新聞、東方日報の取材から、今後のジョホール州内Light Rail Transit （LRT）の建設予定が見えてきています。

以下にジョホール州全体図を示しますが、

建設予定は３路線で、終点は北の Senai（空港）、北東の Ikea Tebrau, そして南西の Iskandar Puteri が予定されています。

Iskandar Puteriについては、終点駅をLegolandにするかForesty City にするかは今後決まって来るようです。

さて、シンガポールとジョホール州を繋ぐ幹線の鉄道はJohor Bahru－Singapore Rapid Transit System （RTS）という名称で工事が進んでいて、ジョホール州側の重要な駅は、JB Sentral 駅に隣接する Bukit Changar に建設中だそうです。

東方日報 (Oriental Daily) の記事の邦訳を紹介します。

ジョホールLRTプロジェクト、2024年着工か
参考　主要ターミナル駅（予定）

ジョホールLRTプロジェクト、2024年着工か

malay mail, 2024.01.09 のオンライン記事（抜粋）

マレーシア・ジョホール州で計画されているLight Rail Transit （LRT）プロジェクトは、少なくとも3本の路線が敷設され、

Ikea Tebrau,
Iskandar Puteri (Legoland or Forest City)
Senai

をターミナル駅とする見通しであることが明らかとなりました。

現地メディアの東方日報が匿名情報筋の話として報じたところによると、LRTプロジェクト全体の総費用は200億RM(約6,200億円)、総延長は30km、駅数は50駅になる予定。

東方日報によると、情報筋は「ジョホールLRTは2026年に完成予定のJohor Bahru－Singapore Rapid Transit System（RTS）鉄道サービスを補完するものになる」という。

また、LRTとRTSの双方はJohor Bahru周辺を1時間で移動できるメトロポリタン・エリアを形成し、Johor州とシンガポールの住民が便利で高速な公共交通システムを利用できるようにすることで、移動手段に革命を起こすだろうとしている。

東方日報はまた、情報筋の話として、ジョホール州政府はジョホールLRTとRTSを結ぶ交通ハブの設置場所について、Taman TasikとDanga Bay地区とする予備決定を下したと報じている。

報道によると、LRTプロジェクトの第1段階では、LRTの交通ハブとRTSの Bukit Chagar駅を結ぶ10kmの線路が建設される予定。

（RTSはジョホールのBuki Chagar駅とシンガポールのWoodlands North駅を結ぶ全長4kmのシャトル鉄道で、1方向1時間に1万人の乗客収容能力、1日あたり4万人の利用が見込まれている。）

東方日報はまた、ジョホールLRTプロジェクトは官民パートナーシップ（PPP）になると理解しており、マレーシアのNylex (Malaysia) Berhadが主導するコンソーシアムが投資を行う計画だと報じている。

（Nylexは2022年3月に、LBS Bina、BTS、Sinar Bina Infra Sdn Bhd、Ancom Nylex Berhadと合意書を締結し、RTSと接続されたLRTシステムと、ジョホールバルにおけるトランジット指向開発（TOD）コンセプトに基づく一体型不動産開発を共同で進めていくことに合意。BTS Group Holdingsは、バンコクのBTSスカイ・トレインを運営するBangkok Mass Transit System Public Companyの筆頭株主。）
malay mail 2024.01.09