【がちで起業】1リンギットの重さ

自営業主

この投稿は本編【がちで起業】の詳細記事です。

1996年からの3年は日系企業の一員、1999年からは自営業として馬国に長期滞在していました。

2000年から2005年までの6年間は、あまり計画性の無い自営業生活の中で人間がひとりになって働くことについて多くの教訓を得ました。

個人的に思い出深いのは、廃止された1RMコインの重さです。

One Ringgit Coin

馬国の1RMコインは直径 24.5 mm、厚さ 2.6 mmの Tin Brass

2005年に12月6日で流通廃止になりました。

筆者が自営業主としてクアラルンプールで不安定な開業を試みた時点ではこのコインは馬国経済の日常の一部でした。

例えば、朝食に戸外で売っているナシ・レマのような軽食の包みが1RMだったと記憶しています。

Nasi lemak pack in banana leaf, popular breakfast in Malaysia

インド系の朝食もロティ・チャナイも1RM程度(それ以下?)だったと思います。

Hot roti canai served with bowl of curry

KLCCのデパートに自家用車で乗り付けて地下の駐車場で駐車券を取ると帰りに払うのも1RMとか1.5RM程度なので、

ひとつ 9.3 グラムのコインは必ず持っていました。

余談ですが・・・ナシ・レマ、ロティ・チャナイの写真がサッと検索できる envato element さんの写真素材にはいつも感心させられます。サブスクは高いのですが、それだけのことはあります。

同じコインの重さが違う

1998年までの企業メンバーとしての私にとって、このコインは財布や机の中にあるじゃらじゃらしたコインでした。

毎日の生活の中では殆ど取るに足らない存在です。

自家用車をどこかに駐車することもしないし、外食で安いマレー飯を取ることもない。

ホテルに泊まる時はクレジットカードです。

ところが、

2000年から自営業を始めて、自分で運転して馬国中を走りまわり、徐々に預金が無くなり、収入がおぼつかなくなってくると、最も安くて上手い戸外の屋台で食べるし、駐車する場所も選びます。

地方に出かけた際は、ボロ宿でも平気で宿泊しました。

そういう生活を続けるうちに気が付くと、

あのじゃらじゃらした1RMコインの重さが、ぐっと重くなっていたのです。

実際の1RMコインは、もう少し大きかった・・・

企業の一員だったころは、オセロゲームの駒のような感覚だったコインが自営業で金に困るようになると、ずっしりと重いのです。

ジリ貧になると感覚も変わる

この話は、これで終わりです。

コインの重さの話は取るに足らない話かもしれません。

しかし、経験した方は、ご理解いただけると思います。

本当にお金に困り始めると、小銭の価値が相対的に上がるので、コインでも、少額紙幣でも輝いて見えたり、重く感じるのです。

私には、あの頃のコインの重さが、なんとも言えない印象として体に焼き付いています。

日本では

「一円を笑うものは一円に泣く」

と言いますが、全くそのとおりでした。

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