【実録:馬国で育つ】日本の医師になった

子育て録

この投稿は、本編「実録:馬国で育つ」の詳細記事です。

既にご紹介済の「予備試験」の大きな峠をこえてから長男が医師として働き始めるまでの時間はとても短く感じられました。

いかに「予備試験」の踏破に長い時間がかかったか、今更のように思い起こさせます。

年度ステップ
20217予備試験1部合格(最難関)
202110予備試験2部合格
202111予備試験合格
20223東大修士卒業
2022臨床研修:東大医学部付属病院
20233第117回医師国家試験合格
20234入職
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国家試験前:臨床研修の1年

「予備試験」の最終合格通知は2021年の11月に送られてきました。

その後、さまざまな恩師の助言をいただきながら、医師法の定める段取りを踏みました。

「医師国家試験」の受験の前には1年以上の臨床研修を受けるために、本郷にある東大医学部の附属病院でお世話になりました。

この頃からは、もう学費の心配は要らなくなりました。

筆者は2022年の3月に役員を退役して嘱託採用に切り替わりましたので、収入は大きく減りましたが、なんとか長男の独立準備には間に合いました。

白衣と聴診器が長男の毎日になった。

この時から、長男は完全に医療の世界に入っていきました。専門的な内容は筆者には全くわからない世界です。

医師国家試験合格

長男は2023年の2月に医師免許の試験を受けました。

記述ではなく、選択問題が主体のようでしたが、それでも、まる一日の試験工程で、流石に国家試験は厳重かつ内容が濃いと感じます。

試験直後には、受験生仲間と一緒に(ネットを通じて)答え合わせができますので、合否の感触はすぐに得られたようです。

例年の実績では90%以上が合格しますから、筆者夫婦はほとんど心配はしていませんでした。長男も答え合わせの感触はかなり良かったようです。

合格証書にある「(3)禁忌肢選択数」は非常に厳しい合否基準です。

国家試験の全ての設問(5~6個の選択肢から正回答を選ぶ問題が果てしなく続く)において「絶対に選んではいけない」選択肢を選んだ場合、そしてそれが2件かそれ以上あった場合は無条件で「不合格」。

禁忌肢は、医療ミスに直結する誤りなので、他の部分で合格でも、禁忌肢を選んでしまったために免許が取れなかった受験生もいます。

第117回医師国家試験結果

受検者数 10,293人の内、合格者は 9,432人(全体の91.6%

東大の医学部卒の学生でも、国家試験に落ちる場合もあるようです。

予備試験から上がってきたのは、長男を含めて24人だけで合格者は13人(54.2%)

予備試験からの受験者の合格率が低いので驚いています。

そして、受験者全体に占める「予備試験」合格者が0.2%しかいないということから、予備試験が「狭い門」であることがよくわかる数字です。

出典:エムスリーエデュケーション株式会社

入職

2023年の4月に長男は無事日本の病院に入職しました。

会社ではないので「入社」ではなく、患者ではないので「入院」ではない。
病院に就職するのは「入職」といのだそうです。

これから2年間はあらゆる医科を経験するそうです。例えば、内科か外科の医師を選択するのは、その後になるようです。

目標が現実になりました。

8歳の小学生が馬国に移住してアジア系のインターナショナルスクールで育ち、英国系のインター校から馬国の医科大(IMU)に進学し、東大の修士や上海の東洋医学を学びながら予備試験をパスして医師になりました。

素材提供:envato elements

本編と共に、このシリーズを読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも参考になりましたら嬉しいです。

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