【実録:馬国で育つ】私立医大への道(Pre-University)

子育て録

この投稿は、本編(馬国で育って医師になる)の詳細記事です。

日本の高校生が馬国の私立医大に入学する話をします。

我が家の長男が選ぶことになったのはIMUという大学です。

International Medical University

和名を付けるとしたら、文字通り「国際医療大学」ということになります。

馬国クアラルンプール近郊のインターナショナル・スクールを卒業した長男はこの医大への進学を希望しますが、

いきなり医学部に入れたわけではないのです。充分な成績を修めてはいなかった。

そこで

大学内で運営されている予備校である

Pre-University

という制度を利用したのです。

※この記事は、2023年のIMUのウエブサイトを参考に記述しましたので、情報としては最新ですが、長男の就学経験とは必ずしも一致しません。将来的にもカリキュラムが変更になる可能性があります。

2023年にこの記事をアップした時点での筆者の知識に誤りがありました。 Pre-University というのは、マレーシアの中等教育を修了して、しかるべき修了証を受領した学生が、大学入学前に受講するプログラムで、2024年現在、大学の学位取得を希望するマレーシア全国の学生が等しく受講します。Pre-University の種別や受講料は多種多様で、選択にまようほどだそうです。

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予備校と医大は一体化されている

日本の場合、予備校は大学本体とは別の団体や法人が運営しているのが一般的ですが、

馬国の私立医大は、門外の予備校のようなスクールの学生を受け入れるのではなく予め大学の教育内容に会った予備知識を持たせるために Pre-University 制度を置いています。

現在のIMUは、この予備校体制を

「ファウンデーション・イン・サイエンス」(略してFIS)というプログラム名で運用しています。

ウエブサイトに記載されている特徴をまとめました

■「3学期・1年」の構成で予備校生を育成・評価する
■学習内容は医大に進むための主要科目と英語
■個別の科目だけでなく、学科を跨る育成プログラムがある
■問題解決のための意思疎通やグループワークを行う
■医学部入学後の内容への導入となる内容を学ぶ
■筆記テスト以外にレポートやプレゼンテーションが評価される

事前に一定の英語力の成績を提出することが条件になります。

Pre-University の学費

外国人の場合 FIS 受講申し込み時に

申込料 RM 500.-
登録料 RM1,000.-
一時金 RM1,000.- (リファンダブル)
その他 RM2,440.-

その他の内訳は、外国人のための管理費RM2400と学生会費RM40

1学期(セミスター)当たり RM9000 x 3学期なので RM27,000.-

以上が1年間の Pre-University の費用です。日本円でまとめると100万円弱ですね。

情報源はこちら

学期と学科の構成

以下のとおり、生物、化学、数学、物理、英語などの科目でプログラムされています。

馬国には国立大学の医学部もありますが、こちらはマレー人の学生が優先されており、IMUへの入学希望者は必然的に中華系やインド系の馬国人が多くなっています。

中華系の学生はみな優秀でした。

もちろん外国人も居ましたが、日本人がいたという記憶はありません。

このころの長男の友人は全て馬国人か日本以外の外国人でした。

ある意味では電車道

FISプログラムは、医学部を始め医療系の学部に学生を受け入れるためのプログラムですから、きっちり通って内容を吸収できれば、医学部に進む学力が付くことになります。

この準備段階で、長男は既に医大の施設内に出入りできていましたし、他の学生との交流も盛んでしたので、

筆者個人としては、日本の予備校文化よりも遥かによくできた育成体制だと思いました。

あとは、この記事で紹介したとおり、日本円換算で約100万円弱の学費を準備することが条件でした。

IMUという私立医大に入る前に、本人が「苦学した」という経緯はありません。

あとは、志望される方ひとりひとりの考え方や目標次第。

ただし、

本編で紹介したとおり、

IMUを卒業しても

日本国籍の学生は馬国の医師にはなれませんのでご注意ください。

※このことはIMUのウェブサイトを詳しく読んでも、どこにも記載されていません。くれぐれもご注意ください。

本日の記事はここまでです。

読んでいただいてありがとうございます。

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