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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

ここ１年間の馬国内のオンライン報道では、宗教性や民族の相互尊重が強調される内容が多かったことから、馬国の３R（ Religion・Race・Royalty, 宗教・民族・忠誠）と言う国王ベルの国家理念が頻繁に引き合いに出されています。

今回の政府発表では、（筆者も記憶に無かった）「ルクン・ネガラ」という1970年代からの国家理念が引用されています。取り組み内容が、３Rの何ともマッチしない公序良俗に触れる問題であるが故、「ルクン・ネガラ」に言及したのでしょう。

この国の報道や政府が、風俗系の問題を取り上げる場面は、それほど多くないようですが、一部例外的に、東南アジア系の外国人の不法滞在や密入国の摘発については、頻繁に報道されており、その場合に引き合いに出されるのが、馬国内の風俗営業の問題です。

今回のように、ネット上の social media platform にアップされた風俗情報が政府レベルで摘発されるのは、（この１年では）今回が初めてではないでしょうか？

Malaysian Communication and Multimedia Commission (MCMC、マレーシア通信マルチメディア委員会)という組織が摘発しているのが、ウェブサイトなのか X や TikTok のような short message platform なのかは今いとつはっきりしません。

馬国政府機関が X に改善要求

Over 600 objectionable websites blocked since January, Teo tells Dewan Rakyat

Monday, 24 Jun 2024　12:38 PM 　The Star online

マレーシア通信マルチメディア委員会（MCMC）は、ソーシャルメディアプラットフォームから売春に関する838件のオンラインコンテンツを削除した。(Malaysian Communication and Multimedia Commission (MCMC))

テオ・ニエ・チン通信副大臣は、月曜日（6月24日）にデワン・ラキヤットで、308件のポルノコンテンツもXやメッセージングアプリのTelegramなどのプラットフォームから削除されたと述べた。 (Deputy Communications Minister Teo Nie Ching told the Dewan Rakyat on Monday (June 24))

1月から6月1日までの間に、これらのコンテンツは、プラットフォームのコミュニティ基準およびマレーシアの法律に違反しているとして削除されたもの。

「同期間中に、MCMCは合計549のポルノサイトと69の売春サイトもブロックした。

以下は、BN-Beaufortのダトゥク・シティ・アミナ・アチングの質問に答えてテオ副大臣が回答した内容である。(Datuk Siti Aminah Aching (BN-Beaufort))

シティ・アミナは、オンラインでの「ダークサイド」活動に対抗するための政府の計画と、XやTelegramなどのプラットフォームで売春サービスを提供しているアカウント所有者に対して取る行動について尋ねました。

曰く、「ポルノコンテンツに関与する7件のケースがまだMCMCによって調査中です」

テオはまた、ファーミ・ファズィル通信大臣とソーシャルメディアプラットフォームの代表者との会合が7月に行われることを発表した。( Communications Minister Fahmi Fadzil and social media platform representatives will take place in July )

「省はソーシャルメディアプラットフォームと継続的に協力し、有害なコンテンツの効果的な監視と管理を強化するためのコミットメントと協力を強化しています」（テオ副大臣）

補足質問に対して、副大臣は、成人向けコンテンツの制作、配布、使用を許可する最新のポリシーに対して公式に反対する手紙を X に送付したと述べた。

「我々は、そのポリシーが有害であり、法律に違反するだけでなく、ルクン・ネガラの原則にも反するとプラットフォームに伝えました。(the Rukun Negara)

「今後の決定を行うためにXからのフィードバックを待っています」

6月4日、X が成人向けコンテンツを正式に許可することが報告されたが、そのコンテンツは明確にラベル付けされている必要がある。

一連の動きは、イーロン・マスクが2022年に Twitter を購入する前から既に実施されていたポリシーを正式にしたものだ。

ルクン・ネガラ

ルクン・ネガラ（Rukun Negara）は、マレーシアの国家理念であり、国民の団結と調和を促進するために制定された基本原則です。1970年に発表され、以下の5つの原則から成ります。1969年に勃発した「五十三事変」(May 13 Race Riot) とも深い関わりがあります。

1. 神への信仰（Kepercayaan kepada Tuhan）:　BELIEF IN GOD

2. 忠誠心（Kesetiaan kepada Raja dan Negara）:　LOYALTY TO THE KING AND COUNTRY

3. 憲法の尊重（Keluhuran Perlembagaan）:　SUPREMACY OF THE CONSTITUTION

4. 法の遵守（Kedaulatan Undang-Undang）:　RULES OF LAW

5. 礼儀と道徳（Kesopanan dan Kesusilaan）:　COURTESY AND MORALITY

これらの原則は、マレーシアの社会の調和と安定を保つための指針として広く受け入れられています。

馬国の公立小中学校では、毎週の全体集会でルクン・ネガラの誓約を朗読することが一般的です。朗読は、マレーシア国歌「ネガラク」を歌った直後に行われます。また、ルクン・ネガラは通常、小中学校の生徒が使用する学習資料の表紙の裏に記載されています。これは、1965年にシンガポールがマレーシア連邦から追放された直後にシンガポール政府が導入した戦術を模倣するために考案されたとされています。

2005年12月、政府がすべての公式行事で国歌を歌うことを義務化した数ヶ月後に、公式行事でのルクン・ネガラ誓約の朗読が義務化されています。誓約のマレー語と英語の対訳がWikipedia に掲載されています。

出典：英語版 wikipedia “Rukun Negara”より

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