本日のアイキャッチ画像の写真は、Flickrに掲載されたWorld Economic Forum さんの投稿写真で、September 11, 2018のものです。まだ20歳代頃の写真。ライセンスはこちら
2023年年11月に紹介しました、若干30歳の代議士が汚職容疑で有罪判決を受けている件、
発端についてはこの記事を参照してください
ずいぶん時間が経過していますが、ようやく5月14日に控訴審が行われる予定だそうです。
しかし、その目的も「ケース管理」( case management ) という名目で、果たして一審の判決がこの日に再審されるのかどうか、今ひとつはっきりしません。
そもそも、判決が出ると同時に「控訴」だけの理由で、事実上、「執行猶予」になっているのですから、司法当局も、この件は、あまり大きな犯罪として見ていないようにも思えます。
しかも、猶予期間中、本人のSyed Saddiq氏は淡々と政治活動を行っていて、様々な政治課題ついて発言していて、マスコミもそれを報道しているのです。全国紙です。
いろんな意味で、非常に不可解な話なので、筆者はこの件が決着するまで追いかけるつもりでおります。
罪状と司法判断(一審)
2020年3月6日、サイド・サディクは、RM1百万のArmadaの資金を受託した元Armada副財務官であるRafiq Hakim Razaliを補佐して、CBTを犯すように仕向けたとして告発された。
起訴内容では、刑法第403条に基づき、彼は元Armada副財務官にその資金を処分させることでArmada Bumi Bersatu EnterpriseのMaybank Islamic Bhdの口座からRM120,000を不正使用したとされてる。
また、2001年の反マネーロンダリング法(Anti-Money Laundering, Anti-Terrorism Financing and Proceeds of Unlawful Activities Act 2001)の第4条(1)(b) に基づく2つの起訴では、2018年6月に、違法活動の収益の疑いがあるRM50,000相当の取引を通じて、彼のMaybank Islamic Bhd口座とAmanah Saham Bumiputera口座を使って資金を洗浄したとされている。
2023年11月9日、高等裁判所はサイド・サディクに対して有罪判決を下し、7年の懲役、1,000万リンギットの罰金、そして鞭打ち2回の刑を宣告。
しかし、宣告と同時に、高等裁判所は、サイド・サディク氏による控訴が審理されるまで全ての判決の執行を停止する申請を認めた。
控訴のための新たな弁護士
Syed Saddiq appoints new lawyers for CBT, money laundering case appeal
Thursday, 18 Jan 2024 The Star online
2024年1月、サイド・サディク・サイド・アブドゥル・ラフマン(Syed Saddiq Syed Abdul Rahman、以後「サイド・サディク」)は、信託違反(CBT)、政治資金の不正使用、およびマネーロンダリングの有罪判決に対する控訴において、彼を代表する新しい弁護士を任命した。
サイド・サディクの弁護士であるAlex Tan Chie Sian氏(Wong Kian Kheong法律事務所)によれば、法律事務所のWong Kian Kheong氏がサイド・サディクの控訴における弁護士を担当し、Mohd Yusof氏が主任弁護士を務める。
次回のケース管理は2024年5月14日
Syed Saddiq appeal: Next case management on May 14, grounds of judgment still being prepared
Friday, 15 Mar 2024The Star online
控訴院は、有罪判決に対する控訴の次回のケース管理を5月14日に設定。そのことだけの記事がポツンと全国紙のオンラインでアップされていました。写真入りです。
それだけ国民の注目度が高いということです。
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