【MM2H体験】馬国の森林城市構想「崩壊」の危機

MM2H

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2023年9月6日の現況:新たな情報を記事にしてアップしてあります。こちらを参照下さい

2023年8月30日にこのブログで紹介した馬国ジョホール州のフォレスト・シティー・プロジェクト(14兆円の大都市建設)の60%を管理する中国不動産最大手の碧桂園(へきけいえん)がデフォルトの瀬戸際に来ています。

同社は8月に利払いを履行できなかったドル建て債券に続き、9月4日の償還期限を履行できない巨額の社債の支払い期限延期を提唱。

あらゆる報道内容から総合的に見れば、この会社がジョホール州政府と皇族に約束した14超規模のベンチャービジネスを完遂できる可能性は限りなくゼロに近いと言えます。(筆者の個人的見解)

デフォルトしたら、この巨大都市構想は、アジア史上空前の「粗大ごみ」状態になってしまいます。

碧桂園は、自らデフォルトリスクを世界に公言

8月31日の毎日新聞の報道から

中国の不動産最大手、碧桂園が30日発表した2023年1~6月期連結決算は、最終(当期)損益が約1兆円規模の赤字。

前年同期の6億元の黒字から巨額赤字に転落。赤字幅は経営再建中の中国恒大集団のそれを上回った。碧桂園は公表資料の中で、今後も業績悪化が続けば、債務不履行(デフォルト)に陥る可能性があると自ら(株主に)警告。

売上高は前年同期比39%増の2263億元。完成が遅れていた物件の引き渡しが進んだとみられるが、不動産価格の下落による住宅用地などの評価損が響き、巨額赤字を招いた。6月末時点の負債総額は1兆3642億元(約27兆円)。

毎日新聞
香港市場の碧桂園の株価は急落。

ジョホール州の森林城市の事業規模(14兆円)の2倍の負債を抱えています。

人民元立建ての社債の償還期限も守れず

ブルームバーグ・ニュースが確認した上海証券取引所への提出文書によると

9月4日に事実上の償還期限を迎える約780億円の社債保有者らは、支払期限の3年延長を設定するという碧桂園の提案、そして一部の社債保有者が求める満期時の全額支払いについて採決する。採決期限は北京時間9月1日の午後10時(日本時間午後11時)

ブルームバーグ・ニュース

上海証券取引所へ届けられた30日付の文書によれば、ムーディーズによる格下げを受けて、人民元建て社債のデフォルト宣言を求める提案も議案に追加されたそうです。

海外の債権者は共同歩調の検討を開始

以下は8月30日の香港ロイター通信の報道

経営難に陥っている中国の不動産開発大手、碧桂園の一部オフショア債権者が、債務再編となった場合の対応を巡り米国の法律事務所と協議に入っている。債権者団を結成し、法的措置を講じるなどの選択肢が浮上しているという。

碧桂園は8月、債券の利払い2250万ドル相当を実行できなかった。

ニューヨークに本拠を置く法律事務所Kobre & Kim LLPの香港駐在弁護士ジョン・ハン氏によると、猶予期間が終了する9月5日までに利払いが実施されるか、オフショア債権者が注目している。

Kobreは29日夜に一部債権者との電話会議を開催し、碧桂園の主要事業部門、国内外の開発
プロジェクトを含む中核資産について説明した。「債権者団の結成、碧桂園に無視されたり、
協議が不調に終わった場合の選択肢について協議している」

香港ロイター通信
中国国内と海外、双方の債権者がCountry Garden の動静を注視している。

海外投資事業の筆頭はジョホール州のの森林城市です。オフショア債権がこのプロジェクトにどのように関与しているかが注目されます。

森林城市はゴーストタウン化していた

筆者は8月末に、動画サイトで森林城市の様子を紹介している20~30件の一般投稿を視聴しましたが、

直近1か月以内にアップされた動画の内、プロジェクトが堅調で先行きが明るいという紹介をしているものは1件(中国語の宣伝動画)

問題無いという意見と、ゴースト化しているという意見が混在しているものが1~2件(馬国大手報道機関の動画)

その他20~25件の投稿はすべて「ゴーストタウン」の様子をつまびらかにアップしています。

アップされて間もない欧米人家族の動画では、住宅、商業区画、レジャー施設、ビーチなどを歩き回って紹介しているが、当該家族以外の住人はひとりも映し出されていません。

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