この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
馬国のゴルフ場の情報については、筆者があらためて紹介するまでもなく、ネット空間に溢れるほどの紹介がアップされています。
Top 5 とか Top 10 で紹介されているゴルフ場は確かに「おすすめ」ですし、ゴルフのプロでもない筆者がコメントすることはございません。
この記事で紹介したいのは、日本人でなくマレーシア人(馬国人)とラウンドするとどういう体験になるか?という切り口のお話です。
馬国に1年でも滞在された方は、少なくとも1度はゴルフのお誘いを受けたはずです。とくにこの国では、男女の区別なく、ゴルフ好きが多いので、ご婦人のグループでゴルフを楽しむ場合も多いようです。
筆者がゴルフを始めたのは、他ならぬこの馬国であり、18ホール回ってプレイした経験でいえば、圧倒的に馬国のCountry Clubの経験のほうが多いわけです。
そして、一緒にラウンドする相手も、過半数(いや、それ以上)はマレーシア人でした。ですから、日本人同士のゴルフに始めて参加した日は、大変困ったことになりました。
日本では、殆ど話題になりませんが馬国のゴルフというのは、ラウンドするルールは同じでも、プレーする手順というか習慣といった面ではだいぶ違いがあるのです。
大人数ではプレーしない
不思議ですが、マレーシアには「コンペ」という機会は殆どありません。コンペに参加するタイプの人はセミプロか、賞金稼ぎのような特殊な人だけです。
馬国で知り合いとゴルフをするというのは、基本的に2名から4名程度で誘い合ってプレーするのが常識でした。
10人以上も人を集めて週末にプレーするようなことはしませんし、全員がプレーを終えるまで待つというような時間の使い方も馬国では理不尽です。もちろん、商品を準備して、それを競い合って取るという考え方もありません。
2名といのは少ないと思われるかもしれませんが、日本より人口密度の低い馬国のゴルフ場は、基本的に混在していませんので、2人でも違和感なくプレーできます。
馬国でゴルフを始めた筆者も、ある程度まとまった人数でラウンドするグループに参加するようになったのは、日系のお客さんの仕事をする機会に恵まれてからです。それまでは、もっぱら数人でプレーしていました。
慣れてしまえば、キャディーも、前後のフライトも見えない、ゆっくりした2名だけの友人とのゴルフも楽しいものです。
日本の「コンペ」の文化が良くないとは思いませんし、馬国人もこれに参加すれば楽しいと思うでしょうが、そこまで「苦労して」準備したりアレンジしたりする必要性がどこにあるのか?というのがマレーシア的な考えだと思います。
思うに
馬国の場合、例えばAさんをゴルフに誘うのは、「Aさんと親交を深めたい」「Aさんからもっと情報が欲しい」という人間関係上の目的が非常に重いのであって、「コースにでて自分のゴルフの技を磨きたい」とか「何とかスコアで100を切りたい」といった、自らのゴルフの上達はにのつぎです。
本当にゴルフの上達を考えるなら、レッスンプロについて練習するわけです。
キャディーという仕事は無い
馬国のゴルフ場には「キャディー」は居ません。そういう仕事は基本的に無いです。
ですから、コースの説明ですとか、グリーンの走り具合といった情報は一切ありません。全部自分で経験するなり調べるしかありません。
もちろん、仲の良い馬国人プレイヤーと回る場合、初めてのコースがどんな場所か一つ一つ教えてもらう事は出来ます。プロではないのでマナー違反にもなりません。
しかし、ゴルフ場専属のキャディーさんがいないことは、日本のゴルフ事情からすると、大きな違いです。
当然ながら、バギーも自分で運転するし、クラブを出すのもしまうのも洗うのも自分だけです。
キャディーが居ないのは東南アジアの文化か?というと、そういうことは無いです。たとえば、フィリピンのゴルフ場で日本人が利用するような場所ではキャディーがいます。(「打ちっぱなし」練習のドラビングレンジでは、キャディーがボールを tee に載せてくれるというのですから驚きです)
馬国の一般人は、ゴルフをする場合、「相手との会話」とか「相手と親交を深める」「情報を取る」といった目的が強いので、第三者のキャディーが会話に割ってはいってくることは、あまりうれしいことではないのです。
スコアカードは記録しない
よほど公式なトーナメントに参加するのでない限り、馬国のゴルフ場では「スコアカード」は使いません。
勿論カードは配っていますし、必要な情報は印刷されています。しかし、友人同士でラウンドする場合、ボギーだとかパーだとか言ってもいちいちスコアカードには記載しません。
記載しませんから、ラウンドが終わってもスコアカードの提出義務は在りませんし、集計もしません。
馬国に限って言えば、ゴルフというのは、その場その場のプレーを楽しむものであり、景色や知り合い同士の会話を楽しむものです。スコアカードにどういう数字が載ってくるかということは、殆ど気にしません。
もちろん、グリーンに入ってから誰が最短で(何打で)カップに沈めるかを競うような、(日本でいうところのオリンピックゲームのような)ことはやったりしますが、それも、しつこく18ホールやるわけではなく、気が向いたらやるという程度です。
もちろん、スコアを競って「掛け」をしてお金をやり取りするようなことはしません。
馬国では、スコアカードは、ゴルフというスポーツの中には組み込まれていないように思います。日本では考えられない文化です。
日本に帰って日本の仲間とゴルフをすることを前提とするなら、馬国でも、自分でスコアは付けながらラウンドする習慣を持つべきです。
筆者は、スコアカードに記録する習慣を教わらずにラウンドしていたので、日本の企業にもどってコンペに参加し始めたころは、スコアを書くことばかりに気をつかって、ゴルフを楽しむどころではなかったです。2~3年すれば、流石にスコアも自然に扱えるようになりますが、習慣になっていないと相当つらいです。
食事は18ホールプレイした後
日本では9ホールプレイして、皆で昼食を取るのが普通ですが、馬国は休憩して飲み物を取るだけで、しっかり昼食を取るということはしません。
18ホールが終われば、ゴルフ場のレストランでビールと食事をとるという場合が多かったです。その際も、スコアの話は全く出てきません。
ゴルフ以外の話題は沢山ありますから、ラウンド中でない限り、ゴルフの話は全体の中の半分以下でしょう。そのゴルフの話題も、「9ホールのあの池のところは難しい」とか、「3ホールの左はサルが多いのでボールが無くなる」といった話が殆どで、誰が上手だとか、だれが何ヤード飛ばすといった話は殆どしません。
馬国のゴルフは「右脳」で楽しむ
馬国のゴルフに詳しい日本人は、馬国のコースの方がアップダウンが多く、左右に曲がりくねっていて比較的「難しい」と言います。
日本のゴルフ場、とくに市街地に近い場合は、殆どの場合、平坦であまり右左に曲がったコースは内容です。その代わりに池が多いのかもしれません。
スコアを記録しないし、キャディーがコースの攻略方法をアドバイスしない中、ごく少人数で回るゴルフは、どちらかというと、一打一打の状況と情景を楽しむゴルフであり、日本のゴルフは、スコアを競って、コースマネージメントを楽しむゴルフです。
そういう意味では、馬国のゴルフは、情景と状況を楽しむ「右脳」ゴルフ、日本のゴルフは「統計」と「計算・戦略」を楽しむ「左脳」ゴルフといった感じです。
筆者は、個人的にはマラッカの「ティアラ・カンツリー俱楽部」が最も美しく、気持ちよくプレーできるゴルフ場でした。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
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