【MM2H体験】馬国のおすすめ(14)モバイル

MM2H

この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。

馬国はモバイル先進国です。

携帯電話が普及したのは日本より馬国が先です。1995年から2000年までの数年間、馬国で仕事・居住した日本の皆さんはよくご存知のはず。

筆者が最初に携帯電話らしき機械を観たのは1995年頃、馬国クアラルンプール近郊の機械メーカーの華人社長の車に同乗した時でした。

彼は、自慢げに車載の電話ボックスを見せて筆者の前で関係者と連絡を取って見せました。

手に取ってみましたが、重量感のある機械で、簡単に持ち歩けるようなものでは無かったと記憶しています。

NOKIA社の最初のCell Phone。(Pionterest)筆者が馬国で最初に見たのはこういうもの

それは数年もすると、あっというまに馬国中が携帯ネットワークに塗り替わってしまいました。

日本では「携帯」や「スマホ」という呼称が一般的ですが、海外では、よく「ハンドセット(hand set)」ないしは「セルフォン(cell phone)」と言います。

最近は、「電話」そのものが携帯になったので、ただの「フォン」という場合が多いですね。

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馬国のモバイル市場

モバイルネットワークの運用会社の大手は4社です。他に固定回線の独占企業がありますが、利用者になじみのあるのはモバイルの大手4社です。

Brand創立占有率社名
Digi199022%Digi Telecommunications Sdn Bhd
Maxis199527%Maxis Berhad
Celcom198816%Celcom Axiata Berhad
U Mobile1998n.a.U Mobile Sdn Bhd
各社のウェブサイト情報。市場占有率は2021年の実績

前書きにあるとおり、筆者1995年に始めて携帯を観ているので、当時の機械はCelcom やDigi あたりのものと思われます

1. マクシス(Maxis)市場シェア27.4%を誇りますが、創立順は3番目。

2. ディジ(DiGi)は1990年創立で市場の 21.6%

3. セルコム(Celcom)は古く1988年創立で、占有率は2021年実績で16%程度

4. ユーモバイル(U Mobile)も大手の一角だそうですが、筆者は記憶にありません。

これらのプロバイダは、携帯ネットワークだけでなく、高速インターネットの運用会社でもあります。そして、全てのモバイル事業者をリストすると13社にもなります。

上記4社は、ネットワークのカバレッジ(通信圏の範囲)、契約オプションの利便性、利用者へのサービスなどで秀でているわけですから、これら4社はMM2H利用者(セカンドホーマー)も利用しています。

マクシス (Maxis)

他社と同様、ポストペイド、プリペイド、ブロードバンドのネットサービス意外に、各種アプリケーションを提供。通信接続の信頼性を重要視していて、Digiと共に4G LTEの世界では最も広域をカバーしているとの評価があります。

過去、馬国で第二の富豪といわれた、インド系間国人のアナンダ・クリシュナン氏が筆頭株主であった時期があることは有名な話。

ディジ テレコム (Digi)

1990年創立のデジタル会社。技術的な優位性を重視しており、5G、broadband 等も提供。Maxis とともに4G LTEにおいて馬国最大の広域通信をカバーしています。また、2020年から2021年にかけて、馬国で最も高速で安定した通信ネットであったという評価得ているそうです。

セルコム(Celcom)

1988に創業したセルコムは、馬国で最も古くから営業している通信会社で、世界9か国に1億5千万の利用者をもつAxiata Group Berhad の傘下にあります。携帯意外のサービスを含む全通信契約の利用者は14百万人で、国内に11,000か所の2Gと4Gの通信施設を持ちます。

ユーモバイル(U Mobile)

比較的新しい会社ですが、スマホのセレクションが非常に多いという評価があります。

また、U Mobile の “no lock-in contract” というシステムは、ユーザー側のコミットメントをある程度自由化したサービスで、他のプロバイダーよりも柔軟な5Gブロードバンドの利用を実現しているようです。U Television Sdn BhdというネットTV系(?)プロバイダの100%子会社です。

一般的な料金プラン

4社が提供するモバイルサービスは数多くの通信プランを提供していますが、やはり一般ユーザーが利用するのは、日本でいう「かけ放題」「データ使い放題」プランです。

以下に4社の「かけ放題(unlimited)」プランの概要と料金をしまします。

ブランド名プラン名称契約形態一括料金SMS速度の上限
CelcomXpax UnlimitedPrepaidRM35RM0.153Mbps
MaxisHotlink UnlimitedPrepaidRM35RM0.153Mbps
MaxisHotlink Unlimited 2xSpdPrepaidRM45RN0.156Mbps
DigiPostpaid 100 infinitePostpaidRM100Free x 300 
DigiPostpaid 150 infinitePostpaidRM150Free x1000 
U mobileGX38PrepaidRM35RM0.056Mbps
U mobileGX68PostpaidRM58RM0.10No Cap
出典は TECK RAKYAT  SMS は Short Message Service (テキストメッセージ)

「契約形態」t欄に Prepaid(プリペイド) とあるサービスは、一定額の前払いです。例えばCelcom でも Maxis でも RM35(1,050円)支払った金額まで通信ネットワークは使い放題(但し SMS通信は課金)です。Free x 300 というのは300件までのSMSが無料。

但し、こういう割安プランは通信速度を3Mbps(3メガビット・秒)に限定されるので、通信内容よっては速度が遅くなります。また、限度額に近づいた場合は、トップアップして前払いを繰り返すのです。

ここには全て掲載していませんが、高めの料金を払えば、かなり高速な通信性能で利用可能なので、店頭で相談すると良いでしょう。

月額利用額に余裕がある場合は、上記よりももっと優れた高速ネットワークを利用できるオプションが数多く存在します。いつでもネット上で詳しく見ることもできます。

契約形態の概要

プリペイドプラン(Prepaid)は、柔軟性と制御を提供します。使用した分だけ支払い、より多くの分、メッセージ、またはデータが必要なときはいつでもアカウントに追加して「前払い」するオプションがあります。

長期契約のコミットメントなしで手軽なモバイルプランを希望する人におすすめです。使用ニーズに応じてトップアップできるという便利さと、毎月の請求書が来ないことで、これは多くの利用者が居ます。

後払いプラン(Postpaid)は、限度額を心配せずに使えるサービスが必要な場合のオプションです。固定の月額料金で、分、メッセージ、およびデータの特定の割り当てを取得します。一部のプロバイダーは、制限無しでブラウジング、通話、テキストを楽しむことができる unlimitedのプランも提供しています。ヘビーユーザーにとって魅力的なオプションになります。

複数のユーザーがいる家族の場合、ファミリープラン(Family Plans)はメモ、メッセージ、データなどの共有リソースを提供します。このプランの場合、1つの請求書で、家族ごとに決済します。個別のプランが不要になるため、コスト削減になるようです。利便性と潜在的なコスト削減により、家族運用をする場合に人気のある選択肢。

envato elements のイメージ画像

***

筆者はMaxisと契約しましたが、滞在期間全体をとおして文句のない通信環境でした。毎月の実績と請求にも不信な内容は無かったと記憶しています。

あえて難点を言えば、外国人が月ぎめの postpaid 契約をする際の Deposit (保証金)です。外国人は少なくとおRM150~RM300の支払いが要求されました。

調べたところ、Maxisは現在でもDeposit(RM300)は必要なようです。解約時に、未払いの利用料金と相殺されて返金されます。

その他のモバイル事業者

既に紹介した4社を含め、馬国では少なくとも13社のモバイルサービスが現役プロバイダとして頑張っているようです。

以下は MyWeekendPlan誌がネット上で公開しているトップ13社です。

1. Celcom

2. Maxis

3. Hotlink

4. Digi

5. U Mobile

6. UniFi Mobile

7. Tune Talk

8. Yes

9. XOX Mobile / ONEXOX

10. redONE

11. Yoodo

12. Friendi Mobile

13. Merchantrade Asia

Hotlinkが4位に浮上しているのは次の理由からだそうです。つまりMaxisの同族サービスですね。

ホットリンクは、マクシスが提供するサービスです。このプリペイド・ブランドはマレーシアで630万人以上のユーザーを獲得していて、信頼性の高いモバイルネットワークとなっています。1999年10月19日にMaxisによって立ち上げられ、プリペイドプラン、ポストペイドプラン、通話、サービスをユーザーに提供。3Gネットワークよりもはるかに高速な4GおよびLTEネットワークに依存しています。

Microsoft Bing のChat機能による調査結果。出典は同社のウェブサイト

最後まで参照いただき、ありがとうございます。

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