【マレーシア技術】量子コンピューティングに光を

馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

最新のMM2Hの申請条件の発表から数日経過して、このプログラムの行く末に少なからず疑問を持ち始める中、投稿する記事にもなかなか力が入りませんが

この国の科学技術への強い興味と、特にコンピューターの分野での積極的な開発意欲は相当のものですから、

この記事にあるように、量子コンピューティングの世界でも、マレーシアとして世界に誇れる取り組みを進めてほしいものです。

馬国の量子コンピューティングに光を

報道内容として、主要な内容のみ抽出して日本語にしています。英語表現も紹介すべき箇所については、パラグラフの後に英文を付記してあります。

Malaysia lacks professionals in quantum computing

20-06- 2024 10:33 AM The SUN

マレーシアが国際競争において遅れを取っている原因は、高コスト、特殊な保守要件、限られた現地インフラ、そして量子コンピューティングの熟練専門家の不足などの課題があるためだ。

アジアパシフィック技術革新大学のナノテクノロジストで准教授のライ・ナイ・シャン博士は、量子コンピューティングは金融、医療、物流、技術分野で複雑な問題をより迅速に解決する可能性を秘めているが、まだ初期段階にあり、国の進展のためには加速が必要だと述べている。(Nanotechnologist and Asia Pacific University of Technology and Innovation Assoc Prof Dr Lai Nai Shyan)

曰く、「量子コンピューティングは、0、1、またはその両方であることができる量子ビット（キュービット）を使用し、従来のコンピューターやスーパーコンピューターよりもはるかに高速で複雑な問題の解決できる。(“Quantum computing uses qubits, which can be 0, 1, or both at once, making it much faster than traditional computers and supercomputers in solving complex problems. )

「複雑な計算の高速処理により、産業を革命的に変える可能性がある。」

量子分野での躍進を求めるのマレーシア１国だけではく、多くの富裕国が独自に、または他国と提携しながら量子コンピューティングの研究に投資していると言う。

ライ氏によれば、一部の中所得国もパイロットプログラムを開始しており、リソースや専門知識などの課題にもかかわらず、2009年以降、世界で20以上の政府が国家量子イニシアチブを立ち上げ、総額1,410億RM以上を投資していると述べた。

ライ氏は、一流大学を卒業した地元の科学者たちがマレーシア量子情報イニシアティブ（MyQI）を設立し、量子エコシステムを育成しているという。

「MyQIのメンバーは、シンガポール、フィンランド、オーストラリアの大学とのパートナーシップを通じて、この革新的な分野でマレーシアの能力を高めるための訓練を受けています。」

これらの取り組みにもかかわらず、ライ氏はマレーシアが現在、量子コンピューティングの基盤を欠いていることを懸念している。

「IBMやGoogleのようなIT企業が量子コンピューティングに投資している欧米諸国とは異なり、マレーシアの産業界での認知度は高まっているものの、（この国の人的、金額的投資は）依然として非常に限られています。

「認知度の低さとIT関連の学位の欠如が、量子コンピューティングや関連技術に熟練した専門家の不足につながっているためかもしれません。」

ライ氏は、量子コンピューティングの拡張可能なインフラが必要であるのに、重要なパイロットプロジェクトや早期導入の先駆者が存在しないとも述べた。

この人材ギャップを埋めるために、ライ氏は政府が学校レベルでの量子コンピューティング教育を拡大し、専門的な学位プログラムを促進することを提案した。

「量子コンピューティングに関する公衆の認知度を高め、学生や専門家を訓練することは、重要です。

「マラヤ大学、マレーシア工科大学などの複数の公立大学が量子コンピューティングに関連するコースを提供していますが、現在この分野に特化した学位はありません。」