【MM2H情報】最新 銀行口座と詐欺対策

MM2H

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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

新たなMM2Hの申請受付が始まり、このプログラムを利用する外国人が次々と馬国内の主要銀行に Fixed Deposit と称する長期定額預金、日本で言う定期預金を開設することになります。

定期預金だけではなく、馬国に長期滞在するなら、日々の生活費を管理する預金口座(saving account) の口座開設が必要になります。

ここで充分注意すべきは、ここ数年の間に激増している馬国内の投融資詐欺、金融詐欺です。

このブログでも何度か紹介して来ましたが、銀行口座から預金額を別の口座に振り込む等の取引には細心の注意が必要です。特に日本で言う普通口座、馬国でいう saving account は小切手を発行できないので、ATMや窓口とは現金のやりとりになります。

紙幣にはシリアル番号が印刷されていますが、紙幣の番号を追尾するようなサービスがないので、ひとたび他人の口座に振り込んでしまえば、そのお金の行方や用途について調べることはできません。

特に、外国では、一見して親切で見た目も清楚な金融系のビジネスマンを装った詐欺師が暗躍しています。丁寧に説明されるがままに、銀行窓口で現金を自分の口座以外の口座番号に現金を振り込むようなことは厳禁です。

MM2Hの承認が降りて、主要銀行に Fixed Deposit (FD) を開設する場合は、信頼できる申請代理人と同行するべきです。自分で開設する場合は、信用できるマレーシア人の知り合いにサポートしてもらうべきでしょうし、そういう知り合いが居ない場合は勉強して自分一人で講座開設をするべきです。

MM2Hの FD の場合は、政府が発行したMM2H の Approval Letter(承認書類)を銀行に提示しなければなりませんから、銀行側の、あれこれ質問せずとも、本人のパスポートと仮承認書類があれば、サクサクと手続きをしてくれます。Approval Letter については、こちらの記事で詳しく解説しました。

これとは別に、普通預金(saving account) 関連で詐欺に合わないよう、普段から馬国内の金融詐欺の報道を参照しておきましょう。

今の所、馬国の全国紙が報道している内容そのものが詐欺であったという事例はありませんから、新聞報道は、他人からの世間話で聞く内容よりも信頼できます。

特に、海外でよく使われる専門用語である mule account (ミュール口座)は基礎知識として必須です。

筆者の経験から言わせてもらえれば、よほど信頼のおける人物は例外として、他人から金融系の話や勧誘を受けた場合は、ほぼ100%詐欺だと思って間違いありません。たとえ手に何かの書類を持っていても、言葉たくみに説明する人は、基本的には詐欺師です。自分が認知していない口座番号に現金を振り込む依頼や指示もほぼ例外なく詐欺です。

最も厄介なのは、警官や政府の役人だと偽ってアプローチしてくる詐欺師や詐欺集団です。日本人は役人からの指示や説明には従順なところがあるので、注意しないと、いつの間にかお金を巻き上げられてしまいます。

日本人を狙う詐欺師は、日本人をよく研究していて、日本人が「やられた!でもこの程度なら授業料として諦めて、深追いはやめよう。」とするあたりの金額を取りにくることも多いです。金額的には数千円から数万円です。

もし、街中で政府の係官であるとか、警官であると言う人物から何らかの言いがかりをつけられた場合、「自分が普段相談している警官や政府筋の知り合いから指示されています。この件は即座に承服できませんので、正式な書面をください。書面を知り合いに確認してもらったら、ご指示通り支払います。」といった対応がベストです。できれば、その場の演技でもいいので、マレーシアの友人に電話して内容を問い合わせるふりをするのも良いかもしれません。

マレー語や英語が堪能で法的知識をお持ちの方は、もっと簡単な対応法として、お金を要求される場合は、その場で相手の指名や身分証を要求してスマホで写真を取るなど、強い対応で良いでしょう。(外国語が苦手な方にはおすすめしません。)

毅然として対応すれば、大概の詐欺師は、諦めて離れていきます。

もし警察や政府の係官と名乗る人物から電話がかかってきたら、基本的にその通話は切ってしまいましょう。

銀行との取引において詐欺にあった場合も、利用者である我々の方に過失があったと判断される場合は、返金されることはありません。

人的な詐欺行為だけでなく、最近はサイバー攻撃を受けるリスクもあります。馬国の主要銀行は Kill Switch という緊急口座停止を名義人が直接操作するサービスも始まっていますので、利用できるようにしておきましょう。

詐欺被害の銀行責任を問う

Should banks be made fully responsible for fraud cases? Deputy minister says losses covered unless due to users’ negligence

By Malay Mail Tuesday, 09 Jul 2024 4:55 PM MYT

この日の国会答弁で、林慧英財務副大臣より以下の発言があった。

曰く、銀行は、口座名義人の過失によってセキュリティが侵害された場合を除き、詐欺被害による損失額返済の責任を負う。(Deputy Finance Minister Lim Hui Ying)

林副大臣は、顧客がアカウントを凍結するための「キル・スイッチ」など、銀行が詐欺行為を防止するために実施しているいくつかの対策を挙げた。(a kill switch for customers to freeze their accounts)

書面での質疑応答では、「すべての詐欺事例は調査対象であり、銀行システムの弱点やリスク管理の欠如と認められるなら、銀行側に損失を負担する責任があります」としている。

「しかし、口座名義人の過失によって銀行セキュリティが侵害された証拠が認められる場合、銀行補償は詳細に基づいて適切に提供される必要があります。口座名義人が銀行の決定や補償内容に納得しない場合、金融サービスのオンブズマンにこの決定についての異議申し立てをする権利があります。」

一連の質疑は、詐欺事例の増加に対して銀行に責任を負わせるための立法の更新を求める下院議員、スタンプン地区の張健仁からの、質問に答えた内容。(Stampin MP Chong Chieng Jen)

しかし、サラワクDAPの首長でもある張議員は、現在の銀行ルールや運用の慣習を調べた結果として、詐欺被害者への補償は不十分だと指摘し、副大臣の説明内容が「銀行によって実践されていない」としている。

張議員曰く、「銀行詐欺の被害者が一般人である場合、『銀行システムの弱点』を証明する方法は無いのであり、銀行側が自らシステムに弱点があると認めることは決してありません。被害者の過失がある場合、銀行は決して補償を支払うことはありません」

張議員は、2023年1月に財務省に送付された10件の未解決事件の苦情を引き合いに出した。苦情は、許可なく口座からお金が引き出されたが、銀行は補償を拒否したという内容だ。

「今回、10件の事例を再提出するので、これらについて副大臣が議会で説明した規則を適用した上で解決することを強く要請します」

先月、コタキナバルのMBSB銀行の複数の定期預金口座から、合計2,420万RM (7億円強)が詐欺団体によって引き出されたと報告されている。MBSB銀行は、マレーシア中央銀行(BNM)の要請を受け、被害とされた全額を返金した。

Kill Switch 

「キルスイッチ」は、銀行が不正アクセスや詐欺の疑いがある場合に、顧客が自分のアカウントを保護するために使用できるセキュリティ機能です。以下に、馬国の銀行が導入している具体例を示します。

1.  Maybank

Maybank2uと呼ばれる銀行のウェブサイトまたはアプリを通じて有効にすることができます。有効にすると、すべてのアクティブなオンラインセッションからログアウトされ、銀行によって確認されるまで再ログインができなくなります。顧客はATMから現金を引き出したり、デビットカードやクレジットカードで購入を続けることはできますが、カードレスおよびコンタクトレスの現金引き出しはこの期間中は無効になります。

2.  OCBC

OCBC銀行のキルスイッチは、顧客がすべての普通預金および貯蓄口座、OCBCデジタルアプリへのアクセス、およびATM/デビット/クレジットカードを即座に凍結します。現金の引き出し、入金、資金移動、支払いなどのすべての取引が停止されることが含まれます。アカウントの再有効化は、OCBC銀行の支店での認証済みの指示に従ってのみ行うことができます。

これらの機能は、顧客が自分のアカウントへのアクセスを迅速に停止し、詐欺や不正取引による潜在的な損失を最小限に抑えることを目的としています。

出典:当日付けで、生成A Iを利用してネット上の情報をまとめたものです

最後まで参照いただき、ありがとうございます。

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