この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
2000年に馬国に移り住んだ筆者家族にとってショッピングの街ブキ・ビンタンは、Sungai Wangや Lot 10 の街でした。
当時からあちこちで建設工事が進んでいましたから、何ができるのかとみていたのですが、この巨大モール「パビリオン (Pavilion) 」(2007年)には驚かされました。
2012年には、次回の記事で紹介するKLCC方面からの Pedestrian Walkway(エアコン完備の歩行者専用通路)が Pavilion につながると、筆者家族は、自宅からKLCC の公園やコンベンション・センターを経由して、この Pavilion に「完全徒歩」で行けるようになりました。
パビリオンの設計は、いわゆるマレーシア的なものよりも、よりトレンドやブランドに意識を持ったアイデアが豊富に含まれています。
特に、モールの中に「東京ストリート」を組み込んでしまったアイデアには驚かされました。
マレー文化以外に中国とインドの人口が多いこの国のショッピング・モールに、あえて外国である「東京」のコーナーを作るというのは、斬新です。
Lot 10やメガモールには日本の伊勢丹やSOGOが店舗を持っていますが、ここまでしっかりと「東京」という都市名をモールの売り物にしたのはここが初めてです。
ここまで親日的な設計をしたモールなのに、Wikipedida の日本語版が存在しないというのは、また不思議な現象です。今回は、パビリオンの管理会社とWikipediaの英語版・中国語版にある情報を合体させて紹介記事にしてみました。もちろん「おすすめ」です。
この記事の写真のうち出典を明示していないものは全てwikipeddia の英語版と中国語版のものです。
パビリオンへの「アクセス」については、既に紹介したBukit Bintangへのアクセスでもわかりますが、次回「Pedestrian Walk」の記事でも詳しく解説します。
所在地:168, Jln Bukit Bintang, Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur,
パビリオンの規模・設計・特徴
パビリオンは、2007年9月23日にオープンした大型ショッピングモール、現在ではマレーシア最大級のショッピングモールとして知られています。
Bintang Walkの端に位置し、Starhill Galleryや多くの5つ星ホテルに隣接。ショッピングモール以外にも、368戸の豪華マンション、19階建てのオフィスビル、6つ星のブティックホテルを備えており、総工費は30億リンギット(約750億円)。年間の来場者数は3,000万人を超えます。
700 軒の店舗、8 つのテーマ別区画 (precincts) を擁する 136 万平方フィート (12.6万平米)超の店舗面積で、Car Park は2.391台収容。(参考:メガモールにある店舗数は430、広さは26万平米)
パビリオンの特徴は、その独創的なデザインにあります。「インスピレーションの泉」を建設コンセプトに、天井はガラス張りの設計となっています。日中は自然光が差し込み、モール内は白を基調としたデザインで、明るく広々とした雰囲気を演出。夜になると、LEDで投影された幻想的な光彩が広がります。
入口は3階に設けられており、そこから上下階への移動がスムーズにできるようになっています。
この入口の前には、マレーシアの多様性豊かな文化を象徴する噴水(Pavilion Crystal Fountain)が飾られています。ガラス工房で制作された3つの鉢(はち)を重ねたデザインで、噴水の中国語名は「大地満花開」。(3つの琉璃鉢が重なった形は「三三不尽」を表し、マレーシアの三大民族の友好融合を象徴)鉢内にはマレーシアの国花である赤い花の彫刻が施されており、噴水全体の高さは3.6メートル、幅は6メートルあります
Pricenct と書いて「ショッピング区画」と読む
パビリオン クアラルンプールは、8 つの区画とストリートフロント ブティックで構成されています。それぞれのゾーンは個別のコンセプトを持つ precincts (区画)として構成されています。
ビューティー ホール (Beauty Hall)
1,900 平米の広さを誇るビューティー ホールは、スパやサロンが多数揃い、買い物客にとって休息とリラクゼーションのオアシスとなっています。
センター コート (Centre Court)
あらゆる大規模イベントやプロモーションが行われる場所です。KL Fashion WeekやWaku Waku Japan Festivalなどの祝祭行事やテーマ別イベントがこのエリアで開催されます。クリスマス行事の一環として、かつてアジア最大の高さを誇るスワロフスキー・クリスマスツリーが設置されたこともあります。 DOMEとCoffee Beanがあります。
コネクション (Connection)
コネクションは、多くのレストラン、カフェ、デザート店、コーヒーショップが連なるオープンエアな雰囲気で買い物客をリフレッシュさせる、トレンディなアリアです。コネクションには、ロードショーを上映するDadi Cinema や Red Box Plus カラオケも入居しています。
クチュール パビリオン (Couture Pavilion)
2 階と 3 階にあるクチュール パビリオンは、世界的に名高いファッション・ブランドの店舗に提供されたモール。
ダイニング ロフト (Dining Loft)
7 階にあるダイニング ロフトは、斬新なマレーシア料理店やカジュアルなダイニングレストランが入居しています。
ファッション アベニュー (Fashion Avenue)
2 階と 3 階にあるファッション・アベニューは、流行に敏感な人やトレンド・セッターの集まる場所として、有名で人気のあるブランドを集結させています。
グルメ エンポリアム (Gourmet Emporium)
1 階全体に広がるグルメ エンポリアムは、フルレンジのダイニングを選択できるフード・ハブです。Cold Storage が所有する高級スーパーマーケット Mercato が precinct の核となり、シンガポールのフードコート チェーンの Food Public が food atriumの核になっています。隣接するショッピングセンターFarenheight 88 へ向かう地下道があります。
東京ストリート (Tokyo Street)
6 階の東端にある東京ストリートは、日本の伝統的要素と現代的要素を一つ屋根の下に融合させた区画です。ダイソー、老舗の日本食レストランやスナックブランド、日本美術店、日本土産店が入居しています。
モールのダイレクトリー
Pavilion 公式サイトはこちら。
この記事をアップしている本日はPavilionの公式サイトがセキュリティーの関係でブロックされています。不祥事があったようです。日本語でダイレクトリーに近い情報はこちらを参照ください。
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Pavilionブキ・ジャリルとダマンサラに別館を開店していますが、そちらは、別の機会にご紹介させていただきます。
空中に吊るしてある装飾にご注意
この記事をアップした数日後の2023年12月25日に、パビリオン店内に飾ってあったクリスマス・ツリーが突然落下してショッピング中のシンガポール人の男性ひとりに接触するという事故がありました。男性は「すり傷」で済んだそうですが、当たり所が悪ければ大けがをしていた可能性が否めません。
パビリオン運営側からは即日謝罪文が公表され、New Straits Times online は1面でこの件を報道しました。
空中に吊るしてある飾りや装飾品の下や近くには近づかないようにすべきでしょう。
Pavililon Real Estate Investment Trust (Pavilion REIT)
オーナーの親会社:Pavilion REIT は、2011年12月7日にマレーシア証券取引所のメイン市場に上場し、Pavilion REIT Management Sdn Bhd(「マネージャー」)によって管理されている不動産投資信託です。
Pavilion REIT の主要な活動は、マレーシアおよびアジア太平洋地域の国々で、主に小売店舗に使用される不動産資産への投資です。
Pavilion REIT は、マレーシア、シンガポール、香港の主要都市に展開する、高品質な小売不動産を保有する不動産投資信託です。安定した収益と成長を提供する投資先として、注目を集めています。
Pavilion REIT は、以下の不動産資産に投資しています。
- Bukit Bintang にあるPavilion Kuala Lumpur
- Singapore のOrchid Road にあるPavilion Singapore
- 香港の銅鑼湾にあるPavilion 香港
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
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