この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
今回の内容は特殊です。
マレーシア国内出50ccないしはそれ以上のバイクで動き回る必要がある方にお読みいただきます。
基本的には、馬国内でのバイクの運転は「おすすめ」とは言えませんので、ツーリングが好きで、自己責任で免許を取りたいという方だけの限定情報になります。
筆者の場合、どうしても50ccの原動機付き自転車でクアラルンプール市内を動き回る必要がありました。
マレーシアでは、四輪車の免許で原付自転車を運転することが許されていませんので、「仕方なく」馬国のバイクの運転免許の学校に通って取得したと言う経緯です。
法的な条件・要件はこの記事の内容でわかるようになっています。
筆記試験(ないしはコンピューターテスト)にパスするためには、座学の時点で手渡されるマニュアルの内容は全て一読して、内容はわかっておく必要があります。ですから、これは真面目に勉強しないとダメな世界です。
筆記試験をパスすれば、あとは実地訓練とテストだけですので、すでに日本でバイクに乗っている方は、特に心配はなく、ひたすら必要な講習ノルマをこなすだけです。
筆者としては、ここまでしつこく細かい実地訓練を受けるとは思いませんでしたが、ある程度時間と気持ちの余裕があれば合格は難しくはありません。
教習所のインストラクターの皆さんは日本と比較して全体的に若い人が多く、言葉使いや態度は丁寧でした。「うるさい教官」はいませんでした。ただし、やたらと長く「待たされる」ことは覚悟して下さい。
免許証の種別と区分
馬国でのオートバイの運転免許は「自動車」とは別に次のとおり独立したカテゴリーで発給されています。
- クラスB :排気量500ccを超えるモーターサイクル
- クラスB1:排気量500ccまでのモーターサイクル
- クラスB2:排気量250ccまでのモーターサイクル(スクーターはこれ)
いわゆるスクーター程度の原動機つき自転車については、上記のクラスB2が該当。750ccかそれ以上の大型バイクはクラスBです。
仮運転免許証(LDL)は、実技試験を受ける前に、運転教習(実技講習)を受けることができるように発給されるものです。仮運転免許証の有効期間は3ヶ月または6ヶ月であり、初回発行日から最長2年間まで更新することができます。この2年以内に、すべての必要な技能試験に合格し、目的とするクラスの運転免許証取得する必要があります。
初心者運転免許証(PDL)は、申請した運転免許証のクラスのすべての技能試験に合格した後に発行され、対象車両の運転を開始することができます。試用期間は、初回発行日から2年間です。
本免許証(CDL)は、道路安全(KEJARA)ポイント減点制度に基づいて免許を取り消されていない状態で試用期間2年を経過した後に発行されます。本免許証は1~5年の有効期間で発行され、同一期間で更新することができます。
免許証申請条件
申請者は、満17歳以上である必要があります。
健康で、23メートルまでのクリアな視力があり、色覚障害がないことが条件です。
外国人の場合は、有効なパスポートを所持しており、最短でも1か月間マレーシアに居住する予定であれば申請することができます。
申請者はまず、JPJ認定のマレーシアの運転教習所、自動車学校、または運転学生登録事務所に登録します。
免許取得までの手順
- 1. 学科講習(KPP 01)を受講(6時間)
- 2. コンピューターベースの運転法規試験(道路交通法と安全運転)の第1部を受験
- 3. 仮運転免許証(LDL)を取得
- 4. 運転コース(KPP 02)での実技運転訓練(5時間半)
- 5. 一般道での実技運転訓練(KPP 03)(10時間)
- 6. 30分の評価試験を受ける
- 7. JPJによる第1部と第2部(実技試験)を受験
- 8. 初心者運転免許証(PDL)を取得
- 9. 初心者運転免許証を本免許証(CDL)に切り替える
ライセンス取得マニュアル(英語版)はこちらからダウンロードできます。
これらの説明文は馬国の自動車学校である METRO DRIVING ACADEMY の公開資料を参照・転載したものです。
- Subang Campus
- Lot 3509, Seksyen U6, Kampung Melayu Subang, 40150 Shah Alam, Selangor
- Tel : 03 – 7845 9898
- Monday – Sunday
- 8:00 am – 4:30 pm
スクーターを運転するリスク
筆者や筆者家族の実体験を紹介しますs。ご注意ください。
女性が一人でスクーターに乗ってクアラルンプール市内や郊外を走ると、次のような犯罪に遭うことがあります。
- 基本的に犯罪者のバイクが背後から近づいて、追い抜きながら犯行に及ぶ
- ブランド物や見た目が高価なバッグやカバンを体につけて運転していると、ひったくられます(もちろん犯人を追いかけるのは無謀)
- 場合によっては、背後から近づいてくるバイクに乗った犯人が、あなたの体に触れてきます
以上、筆者家族は約20年で合計3回程度被害に遭いました。いずれの場合も生命の危険には至りませんが、盗難品は帰らず、犯人も捕まえられず、被害を受けっぱなしです。
反対に、駐車場での盗難は経験していません。ロックして止めてあるバイクを解錠して持ち去る犯行には遭遇しませんでした。
自然言語AIが調べた直近の事例を紹介します。
- 2023年7月、クアラルンプール市内で、スウェーデン人男性が50ccのバイクに乗車中に、後ろからバイクに乗りつけた男に手荷物をひったくられる被害に遭った。
- 2022年12月、ペナン州ジョージタウン市内で、オーストラリア人女性が50ccのバイクに乗車中に、後ろからバイクに乗りつけた男に手荷物をひったくられる被害に遭った。
- 2021年9月、クランタン州コタバル市内で、韓国人男性が50ccのバイクに乗車中に、後ろからバイクに乗りつけた男に手荷物をひったくられる被害に遭った。
いずれも市街地の明るい時間帯に発生しています。犯人は、後ろからバイクに乗りつけ、被害者が気づかないうちに手荷物をひったくるという手口です。
Microsoft Bard へのマレーシアのスクーターに関わる犯罪例の質問の結果(2023.12.10)
気づかないうちにと言うのは、まだ良い方です。体にぶら下げているものは、力づくで「もぎ取って」走り去っていきます。非常に危険です。
持ち物はバイクの収納スペースに収めるのが基本です。バックや現金を外に出した状態で走るのは、「この貴重品を奪って良い」と言う意思表示と同じです。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
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