【MM2H体験】おすすめ利用(30)KLモノレール

MM2H

この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。

正直なところ、筆者家族はKL(クアラルンプール)の住民として、市内を動き回る手段として、

  1. 小型バイク(50cc)2台
  2. 自家用車一台

を多用いていた関係で、KLのモノレールはそれ程頻繁には利用しておりません。

工事が難航して、やっと開通したのも2003年の夏ですから、私たち家族が移住して起業して3年後の開通でした。

それでも、筆者としてモノレールを「おすすめ」に挙げるのは、小型バイクの利用が危険であることと、この「KLモノレール」の利用料金が「とても安い」ことが理由になります。

後述しますが、車両どうしの衝突や死亡事故といった大災害は起きておらず、最悪の事例でも、2003年のテスト走行時のパーツの落下による通行人1名の怪我、そして2012年に起きた2時間の立ち往生ぐらいのものです。

2019年には累計1億人の利用者を記録しながら、死亡事故ゼロのKLモノレールは、自動車と比較して、より安全な乗り物と言えます。

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概要・来歴・政府による事業継承

KL(クアラルンプール)モノレール・システムは、2003年8月31日に開業しており、延長8.6kmの2本の平行高架トラック上を走行、11駅を取り扱っています。

当モノレールは、「ゴールデン・トライアングルと、クアラルンプールの主要駅であるKLセントラル駅を結んでいる」という説明が一般的ですが、これではピンとこないので、KLの地図に路線を上書きしてみました。(冒頭のアイ・キャッチ画像のミドリの線も同じです)

北部のブルーの矢印が Titiwangsaで、中央の黒い矢印はKLタワーのあたりの Bukit Nanas です。そして南端のオレンジが KL Sentral 駅です。赤い四角は全て駅の場所を示しています。

1990年に馬国政府がモノレール計画を実施に移してから13年という長期にわたる工事期間がかかりました。プロジェクトは発足当初から入札額が高すぎて延期になり、建設費用が予想以上に膨れ上がったりで、長らく停滞と見直しを繰り返していました。

日本の日立製作所が参画して、本格始動となったプロジェクトも馬国全体が1997年のアジア通貨危機に直面して頓挫しました。日立の参加は薄まり、請負会社が変わって紆余曲折の結果、ようやく2003年までに総額11.8億リンギット(30円換算で約354億円)の工費をかけて完成しています。

英語版 wikipedia から写真を転載。Bukit Nanas あたりのモノレール

そして開通後も民間会社の経営赤字が続き、複雑な経緯を経て、主たるの事業体が2007年までに財政破綻。当時の事業主体は債務返済ができないデフォルトの状態となり、最終的に100%政府直轄の Prasarana Malaysia という国営鉄道会社が所有することになりました。

駅名と利用体験

KLモノレールの路線です。

運行会社のウェbサイトに掲載の路線図。

利用した記憶をたどると、これは普通に電車に乗っているのとさほど違いはありません。確かに静かといえば静かですが、それでも全く音がしないわけではなく、日本の東京や他の都市にあるモノレールと同じです。

降りる駅で一番利便性を感じたのは、やはり BB (Bukit Bintang) です。どこから乗るにしろBBのスンガイワンや、Lot 10の伊勢丹に行くなら、この駅で降りるように移動すれば非常に便利です。

次に便利な駅は、ターミナルのKLセントラルでしょう。荷物が大きくなければ、タクシーより遥かに安いモノレールでKLセントラルに行けますので、国内旅行やKLIA空港への移動に適しています。

英語版 wikipedia から写真を転載。路線は短いので社内でもまとめて全部表示。

その他の駅については、正直いってあまりピンときません。バイクや車があるなら、そちらの利用が便利です。ところがバイクは危なくて推奨できません。(筆者家族も2度にわたるひったくりに遭っています。うしろから別のバイクが追い抜きざまにバッグなどをひったくる手口)

車がつかえない場合と、とにかくKL中心街を「安く移動したい」という場合はモノレールです。

ただし、BB以外は、駅で降りたら「歩き」を覚悟してください。

KLを含め、馬国全体の都市開発の良くないところは、LRTやモノレールの駅にバス停やタクシー乗り場がしっかり隣接していないことです。したがって、モノレール利用者も、目的とするビルなり施設に行くためには炎天下に駅からある程度歩くことになります。

乗り降りの利便性は、以下に記載したとおり、おなじみの Touch ‘n Goカードなので簡単です。

Touch ‘n Go のロゴは public domain といってCopy Rightは限定的。これは Wikipedia に掲載のものです。

料金と支払方法

2023年10月13日現在、KLモノレールの利用料金は、以下のとおりです。

初乗り料金:3リンギット(約80円)

1駅あたりの料金:10セント(約2.7円)

基本料金は3リンギットですが、2キロメートルを超える区間では、115メートルごとに10セントずつ加算されます。

また、学生や60歳以上の高齢者、障害者は、割引料金で利用できます。

割引料金

学生:1.5リンギット(約40円)

高齢者(60歳以上):1.5リンギット(約40円)

障害者:1.5リンギット(約40円)

こちらも英語版 wikipedia から

利用方法

KLモノレールの利用には、Touch ‘n Goカードが必要です。Touch ‘n Goカードは、駅の券売機やコンビニエンスストアなどで購入できます。

Touch ‘n Goカードを改札機にタッチして入場し、下車する駅の改札機にタッチして出場します。

最大の故障事件(2時間の立ち往生)

2012年8月11日、ブキッビンタンにあるトゥン・サムバンタン駅付近で、モノレールが故障。183人の乗客が約2時間にわたって閉じ込められました。電源が遮断されたため、車内の空調システムが停止。そのため、救助を待つ間、一部の乗客は窓を割って空気を取り入れなければなりませんでした。消防隊は、閉じ込められた乗客を救助するためにスカイリフトを投入しました。

調査の結果、この問題は、回路遮断器(サーキットブレーカー)の電源供給が遮断されたことにより、補助電源システムが機能しなかったことが原因であることが明らかになりました。

6日後、別の故障が発生しました。このときは、ブキッビンタン駅とインビ駅の間を走行していたモノレールが約30分間故障し、約200人の乗客が閉じ込められました。しかし、このときのモノレールには電源が供給されており、空調システムも正常に機能していました。(30分後に運転再開)

読者のみなさんが、こういったアクシデントに遭う可能性は限りなくゼロです。

まとめ

少しネガティブな情報も記載しましたが、駅から目的地までの「歩行移動」などの段取りが事前にわかっていれば、モノレールを利用した移動は非常に経済的です。

KLマップとモノレール駅の関係をメモで持っておくと便利です。

プリペイドカードなので、小銭の出し入れの面倒もありません。

機会があれば利用をおすすめします。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

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