この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
ノン・ハラル(回教徒は口にできない)フードの筆頭のひとつである「骨肉茶」をご紹介します。
来歴の詳しい説明はこちらに掲載しました。
骨肉茶 | がちで起業してマレーシア在住20年 (one-digi-one.com)
華人マネジメントが数人ででかける昼食メニュー
筆者が個人事業で大失敗した際に、借金をかたがわりする代わりに日本人スタッフとして働くことを約束した華人商人の集団(ビンセント社長・仮名)の話は別途紹介しましたが、
この華人商人が筆者に紹介した食文化の中で、最も存在感を感じたのが「骨肉茶」でした。
彼らと共に食べに行くのは、骨肉茶発祥の地とされるクラン周辺(郵船会社の有識者の情報では正確にはポートクランが発祥)です。
残念ながら、お店の名前も正確な場所も全部失念してしまいましたが、とにかくKLの北部のPJから更に車で20分~30分北に行った寂れた商店街で
お店にはせいぜい4卓から5卓ぐらいの「4人がけ」のテーブルがあり、そこで骨肉茶だけを営業していました。
まずは、鉄製の茶器をあつかって湯呑みとレンゲを熱湯消毒します。そして新たなお湯で中国茶を(客が自分で)準備して食事を待つ間にあれこれと話をする。
そのお茶も、独特の雰囲気と味があって、ただ「バクテー」を食べるだけではない、食事の前提になっている儀式のような空間が必ずありました。
間もなく出て来る白飯(しろめし)は、若干小ぶりな茶碗(お皿ではない)に熱くない白飯がよそってあって、各自に配られる。
テーブルの中心にクレイポットが有って、黒いスープにあれこれと具を入れて話をしながら煮て食べるのです。
濃くもなく、辛くもない、薬草風味のある変わった味が印象的ですが、肉の旨味を殺していないどころか、独特の肉の旨味を引き出している点で秀逸な料理といます。
元祖は、港湾労働者の「ぶっかけご飯」であったようですが、華人風に洗練されてきたものなのでしょう。これと同じ雰囲気と味を出せる店が日本にあるならぜひ教えていただきたいものです。
KLで観光客向けのレストランを探すのでなく、華人の友達を作って、その友人をコネに「クラン地区のバクテーを食べたい」といって日本人が行かないような店に案内してもらって下さい。
レトルトを持ち帰っても同じものは調理できない
有名な料理なので、当然「レトルト」も販売されています。筆者も件(くだん)の華人がお土産に買ったものをいただいた経緯があります。
知り合いの日本人のビジネスマンが馬国に出張して「買ってきた」という話もよく聞きます。
しかし、ここで紹介した「骨肉茶」の雰囲気(特に中国茶とその準備を含む一連の運び)を日本で、しかも一般家庭で再現することには、抵抗があります。
同じ、雰囲気と味を出すことはかなり難しいのではないでしょうか?
筆者にとっての「骨肉茶」:こだわり
以下の条件がそろっていないと、筆者としては食べる気になれないという事実もお伝えします。
1 | スープの色は限りなく黒であること |
2 | スープは漢方の味がすること |
3 | 内臓(短く切った腸など)が入っていること |
4 | 肉は骨付きであること |
5 | 中華系の油揚げが入っていること |
6 | 白飯(しろめし)があること |
7 | いっしょに飲む中国茶が美味いこと |
8 | 数人で食すこと(ひとりで食べない) |
本日のご紹介は、これまです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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