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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
2024年に入ってからでしょうか、どうも馬国のオンライン全国紙に、国民の「不健康問題」が、頻繁にアップされるようになりました。
眼についた内容は、まず、この国の「甘すぎる」飲料。
この国では珈琲でも、お茶でも何でもかんでも甘くする習慣があるので、筆者も困っていた時期があります。
まあ、「砂糖なし」をお店で注文する方法さえわかれば、どうということもないですが。
最近は、ハッキリと糖尿病のリスクとか、今回の肥満といったメタボ系統のリスクが、声高に報道され始めています。
今回の、New Straits Timesの記事では、暦年の肥満率増加がはっきり公開されていますね。馬国の肥満問題はここまで深刻だったのか! という印象です。
筆者の知り合い(馬国民)には、それほど肥った人物は多くなく、まあ、日本と同じか、比較的低い肥満率じゃないかなと(2000年代前半に)思っていたものです。
考えてみれば、今年は2024年。昔の馬国と今は違うんですね。
もともと、甘いもの好きで、糖尿病患者が多いマレーシアです。この記事のように本当に気を付けないと、とんでもないことになりそうです。
今こそ健康な食文化を
NST Leader: Malaysia’s huge problem
May 20, 2024 @ 12:54am New Straits Times online
悩ましい話。2023年の国民健康・疾患調査(NHMS: National Health and Morbidity Survey)によれば、マレーシアの成人のうち、ほぼ2人にひとりが肥満(肥りすぎ)であることが明らかになった。
マレーシア人の54.4%が肥満と戦っている。2011年の44.5%以来、4年ごとに比率が上昇しており、2015年の47.7%、2019年の50.1%と続いてきました。深刻な数字です。
心配なのは、この割合がさらに上昇すると予想されていることだ。肥満、または肥りすぎであることは、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病、がんなど、さまざまな疾患にかかりやすいことを意味する。
マレーシア人は、インスタント食品や、有害な加工食品に対して警戒心を持っていないようだが、上昇する肥満率を見ると、事態は、我々の想像以上に深刻だ。
(最近ではどこにでもある)健康に悪い食品を取り過ぎることがひとつの原因だが、それに加えて、若者や高齢者に多い座ったままの生活文化を見ていると、肥満はもはや笑いごとではない。深刻な健康リスクだ。
公衆衛生の関係者は心配している。国民も意識を変えるべきではないか。The Economist Intelligence Unit が2017年に行った調査によれば、この国の医療費に占める肥満の治療は19.36%で、ASEAN地域では最も高い比率だそうだ。
肥満に関する総費用は名目国内総生産(GDP)の割合で見てもASEAN地域の最高位で、0.80%である。つまり、経済面で、この国の「肥満」問題は年間40億ドルから70億ドルの損失をもたらしている。
この傾向が続くと2060年までに、1,045.5億ドルという驚異的な数字になるという警告が出ている。これは一人当GDPの4%、または1人当たり2,505ドルに相当する。
肥満の経済的影響は、「予防が治療よりも優れている」という古代の知恵を私たちに思い起こさせる。
国民の肥満は健康に被害を及ぼすレベルだから、加療は必要だ。しかし、より注目すべきは「予防措置」のはずだ。例えば、健康省が計画している食品のグレード分けで、砂糖の含有量を評価するアイデアは優れた予防策。また、甘味料を添加した飲料については、2019年7月1日に導入されたリッターあたり40セントの物品税も評価できる施策である。
肥満の原因が単純ではないことは万人が認める事実だ。それでも、予防策としては、努めて健康製品を作るよう食品会社に促すような、スマートな政策を広く展開する必要がある。
健康的な食事をすることが個人の責任であることは納得できる。残念だが、NHMSは、その自己責任の原則に依存する方法は上手くいっていないと言っている。肥満が我々の生活を圧し潰す前に、政策立案者が決断すべき選択肢があるはずだ。
エコノミストの中には、(健康に悪い食品を含む)「売り手」を代弁する「自由市場推進派」も見られる。これは無駄な抵抗ではないか。長い目で見れば、自由市場から駆逐される考えでしかないはずだ。
公衆衛生の専門家が、国民に健康的な食事を勧める一方で、病院のカフェに行けば、今日もジャンクフードを提供しているようでは、改善は見込めない。スマートな食品政策の本質は、caveat emptor(買い手注意)ではなく、caveat venditor(売り手注意)なのだ。
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筆者流 肥満対策
筆者の個人的経験から思い起こすと、このブログを始める前の2022年に、肥満による動脈硬化系の不調を経験したこともあって、この数年は、食と生活習慣は、大きく変えてきました。
- タバコは全く吸わなくなり、禁断症状無し
- 早く起きて、早く寝る
- パンデミック以後、友人との「飲み会」は殆どゼロ
- ここ数年は、外食ラーメンなどの高カロリー食や脂っこいものは食べない
- 清涼飲料水(コーラ・ソーダ類)やフルーツジュースは月に1回か2回しか飲まず
- チョコレートやスイーツも月に1度か半年に1度
- 小麦由来のパンは土日の朝食に限定、平日は昼間はおにぎり1個程度
- 最低でも週5日は、3 km 〜 4 km 、はや足で歩く運動(スポーツジム)
これだけやっても、体重は劇的には減りません。BMIも30あたりで止まって、停滞ぎみです。筋肉不足のようですが、それでも体調は良いです。肩こりも腰痛もありません。
東洋医学を学んだ長男によれば、東洋医学は「予防」の医学、西洋医学は「病後」の治療医学なんだそうです。
予防は、病に倒れてからの辛い治療の「先取り」と考えれば、運動も病院通いも同じことのように思えてきます。毎日運動するのは、実は、病気になって病院通いするのを予防するために、先に養生をしているというわけです。
最後まで参照いただき、誠にありがとうございます。
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