【MM2H情報】最新型スピードカメラ登場

馬国

この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。アイキャッチ 画像は envato elements の image 画像です。

筆者が常々感じていることは、「代案を伴わない反対意見の虚しさ」です。

日本の政治において歴史的名将、あるいは、あの超辛口政治家であった石原慎太郎から「天才」とも呼ばれた田中角栄の名言があります。

「世の中には田中が出した列島改造論はダメだという人がいる。ダメだダメだと言うのなら、これより優れた案を出しなさい。」

代案を出せない人の批判は、最初から最後まで空虚で空回りしています。

ご紹介する高速道路の新たなスピードカメラは、ある意味で時代の変化に伴うグレードアップなんでしょうが、これがダメだとか良いだとかいう話より、交通違反を減らすことが本質的な目的ですから、代案が無いなら徹底して有効利用すれば良いと思うのです。

ところで

筆者は、記憶の限り思い返すに、このスピードカメラに撮影されて罰金を請求されたのは一度だけです。KLから半島北部のイポまで仕事で移動していた頃に、高速道路で写真を取られました。

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仕事仲間の間では、このスピード違反の摘発装置は “Speed Trap”(スピードトラップ)と呼ばれてました。

多分、トラップ(罠)と言う表現が公的には不向きなのでしょう。オンライン報道では単にスピードカメラと読んでますね。

ちなみに、多くの長期滞在者がご存知の通りマレーシアで AWAS といえば「注意!」を意味します。道路や工事現場で危険な場所には、ほとんどこのAWAS表示があります。これなんかは典型的な注意書きですね。

「注意!ここは危険区域 近づくな」の表示

改良された自動監視安全システム(AWAS)搭載の速度取締りカメラが高速道路に設置される予定で、これが専門家の間で議論を巻き起こしています。新しい装置は、運転席からは「見えない」のだそうで、このことで議論百出です。

不評も多い最新型スピードトラップ

組織名や人物の固有名詞は、パラグラフの末尾に括弧付きで原文を置いています。

Beware of ‘hidden’ speed cameras By CHARLES RAMENDRAN

Saturday, 10 Aug 2024 The Star online

新たに改良された自動監視安全システム(Awas)速度取締りカメラが高速道路で既存のモデルを置き換える予定であり、これが交通安全専門家の間で議論を引き起こしている。(Automated Awareness Safety System (Awas) speed camera)

ある専門家は、道路や高速道路沿いに「見えないカメラ」を設置する動きを支持しているが、他方でこれが道路安全を損なう可能性があると主張する専門家もいる。

新しいAwasカメラは45カ所に設置される予定で、スリムな黒いポールに設置されており、カメラを収める白い大きなケースが目立つ旧型ポールのように目立たなくなる。

マレーシア・プトラ大学(UPM)道路安全研究センターのロー・テイク・ホア准教授は、そもそもスピードカメラの主な目的は、ドライバーに高リスクエリアを知らせ、減速を促すことであるという。(Assoc Prof Dr Law Teik Hua of Universiti Putra Malaysia (UPM) Road Safety Research Centre)

ロー准教授は、ドライバーが「スピードカメラの存在をはっきり目視できること」がドライバーの行動に直接影響する意味で重要だと指摘する。

「新しい装置は、速度取締りの安全上の利益を損なう。カメラが明確に見えない場合、速度抑制の効果は大幅に減少する」というのだ。

准教授曰く、交通違反のための減点システム(Kejara)を厳格に実施し、より目に見える速度取締りカメラの効果を合わせて運用することを提案している。

また、道路安全の向上には、速度取締りシステムを目立たせ、広範囲にわたって多くのカメラを設置することが必要であると述べた。

道路安全専門家協会および安全運転センターの顧問であるスレト・シンは別の視点でコメントしている。スマートフォンに搭載できる衛星ナビゲーションアプリでスピードカメラの接近を知らせることで、ドライバーが減速することが一般的になっているという。(Road Safety Experts Association and Safety Driving Centre adviser Datuk Suret Singh)

彼は、スピードカメラの前方に3つの警告標識を3km間隔で設置することで、ドライバーに減速させる目標を達成できるという。

マレーシア科学大学(USM)政策研究センターの犯罪学者であるダトク・P・スンドラモールティは、目立たないAwasカメラは、ドライバーがどこにカメラがあるか分からないため、過度に慎重になり、減速することで道路安全を向上させるという考えもあるだろうという。(Criminologist Datuk Dr P. Sundramoorthy of Universiti Sains Malaysia’s (USM) Centre for Policy Research)

しかし、彼は「ドライバーがスピードカメラの存在を確認できない場合、運転行動に対する効果は減少する可能性がある」と述べた。

「取締り場所に関する透明性は、しばしばドライバーが交通規則を守る助けになる」というわけである。

彼はまた、AWAS が取締りを強化する一方で、ドライバーも速度カメラの目的や道路安全の重要性を理解し、規則遵守が促進されるべきであると述べた。

セランゴール州のマレーシア犯罪防止財団(MCPF)事務局長であるダトク・ムハンマド・ファウド・タリブは、道路沿いに目立たないように設置された速度カメラは、ドライバーに常に速度制限を守ることを促し、「そのような装置があることが知られている場所だけで減速するのではなくなる」と思ったという。(Selangor Malaysian Crime Prevention Foundation (MCPF) secretary Datuk Muhammad Fuad Talib)

曰く、「見えない方が良いと思う。見えなければ、ドライバーは常に警戒し、AWASは抑止力として働く。もっとも、これらの装置の場所はいずれドライバーの間で話題になって隠れた存在ではなくなる」とも述べた。

「技術は急速に進化しており、いつの日か衛星を利用してスピード違反を監視する新しいシステムが登場するだろう」と元トレンガヌ州警察副署長および元スバンジャヤOCPDはいう。(former Terengganu deputy police chief and ex-Subang Jaya OCPD)

去る木曜、道路交通局(JPJ)のアイディ・ファドリ・ラムリ長官は、強化されたAwasカメラが既存のものに代わり、速度違反および信号無視の取締りを強化するために段階的に導入されると発表した。Road Transport Department (JPJ) director-general Aedy Fadly Ramli

長官によれば、新たな装置は、Redflex model という自動ナンバープレート認識(ANPR)技術で昨日強化されたカメラを搭載している。(Redflex model cameras enhanced with an automated number plate recognition (ANPR) technology)

長官は、既存のカメラが損傷していることや、製造元からの技術サポートがないことが交換の理由であるとも述べた。新しい AWAS カメラは、監視機能が大幅に向上し、高解像度の画像を提供するなど、これまでのモデルに比べて、はるかに効率的であると言われている。

Automated Awareness Safety System (Awas) cameras installation along NKVE to KLIA road. (The Star online)

交通大臣のアンソニー・ロークは、昨年、AWAS システムで全国のカメラにより車両が撮影された結果、55万6,055件の速度違反通知が発行されたと述べた。(Transport Minister Anthony Loke said 556,055 speeding notices were issued to motorists last year after their vehicles were captured on camera by the Awas system nationwide.)

そのうち約5分の1は、南北高速道路のKM382.8南行き区間ベラン付近で発行されたものであるという。

AWAS へのアップグレードは、多くのネットユーザーから不評を買っており、ソーシャルメディア上で「罰金や収入増を目的としており、道路安全を改善しようとする意図が見えない」と反応している。

最後まで参照いただき、ありがとうございました。

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