この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
馬国の全国紙は、毎日さまざまな人物に注目してオンライン報道しています。
筆者も読者の一人として、オンライン報道は、毎日参照しています。
特にMM2Hの利用者として知っておきたい内容や、マレーシアの友人との日常会話で話題にしたい内容があれば、読者の皆さんに即時ご紹介しています。
前回の記事はこちら(6月中旬から7月前半はMM2Hの新条件の話題が注目を奪っていましたので、1ヶ月以上のご無沙汰です)
今回は、まず、マレー語に関する興味深い世相をご紹介。
馬国には、Dewan Bahasa dan Pustaka (DBP) という「言語図書局」が存在します。直訳すると「言語と文献の評議会」でしょうか、Pustaka は「図書館」という意味もあります。
生活に密着した単語の綴りについては、日本だけでなく、馬国でも日々研鑽が続いていて、必要とあらば、新たな解釈やルールが発表されています。オンライン報道の内容は以下の通りですが、登場した単語の日本語訳を確認しておきます。
- Ramadhan 回教の世界でのラマダン月と断食の作法や期間の総称
- Murtabak 尊厳
- Bazaar バザール、特売、特設売り場(外来語)
- Kuetiow 馬国有数の麺料理→おすすめ記事はこちら
- Briyani スパイスとお肉の炊き込みご飯
次の話題ですが、
馬国では、現在、高度な技能や知見を持つ専門家が少なく、外国人に依存せざるをえないという議論と、今回のオンライン報道のように、流出した専門家も帰国している場合もあり、全体的には環流しているという観測とが混在しています。
今回の人材資源大臣の国会答弁で、外国人の比率が低いとしているのは、比率を計算する分母として馬国の全労働力から計算しているのか、技能の高い専門職だけの比率を計算しているのか、今ひとつはっきりしません。
関連記事はこちらです。
何(いずれ)にしろ、現在のところ、馬国政府は、一定の特殊な技術分野の専門家が馬国で働くことについて制限をかけるようなことは考えていないようです。
DBP が正しい綴りを発表
It’s ‘Martabak’, Kuetiau’ and ‘Beriani’ clarifies DBP
By New Straits Times – March 13, 2024 @ 10:30am
Dewan Bahasa dan Pustaka (言語図書局) は最近になり、いくつかのマレー語の正しい綴りを公表し、マレーシア人の間で議論が巻き起こっている。
DBPは、ここに共有されているインフォグラフィックで、さまざまな単語の綴りを明確にしており、その中で「Ramadhan」を「Ramadan」とする新たな綴りを正しいとする重要な変更が含まれていた。
他の単語としては、「Murtabak」が「Martabak」、「Bazaar」が「Bazar」、「Kuetiow」が「Kuetiau」、「Briyani」が「Beriani」となっている。
今回の変更はさまざまな反応を引き起こしている。ある人々は混乱を解消してくれたことに感謝し、他の人々は、他の単語の公式な綴りについても明確化を求めた。
反応は様々であり、一部の人々はインドネシア人が採用している「Ramadon/Ramadhon」を採用することを提案、他の人々は新しい綴りを選択的に受け入れた。「『Ramadhan』以外はすべて受け入れます」と述べたネット民もいた。
別の人はユーモラスに、「すみません、いくつかの綴りには同意できません。引き続き間違った綴りを使い続けます。悪しからず。」
言語図書局
言語図書局(マレー語: Dewan Bahasa dan Pustaka、DBP)とは、マレーシアの国語・公用語であるマレー語の普及と地位向上を目的とする、政府機関。日本語では「言語図書協会」とも表記される。
1956年、国語としてのマレー語の地位向上、マレー語文学の発展、マレー語の綴りの標準化などを担う国立の機関として設置された。2006年には、マハラジャレラ駅付近にDBPタワーが建設された。(写真)
マレーシアでは、教育省の管轄下で言語図書局が作成する教科書しか使用が認められていない。マレーシア人なら誰でも言語図書局の名を聞いたことがあるし、何をやっているか具体的なイメージを持っている。
専門職はまだ不足:エキスパトリエイトは歓迎
Over 11,000 Malaysian professionals keen to return home, says HR Ministry
Friday, 12 Jul 2024 11:19 AM MYT By GERARD GIMINO The Star
マレーシア人材資源省の発表(7月12日の書面による国会答弁)によれば、海外在住中のマレーシア人専門家のうち、約11,068人が帰国申請を行っている。
専門職の環流が始まっている
スティーブン・シム大臣によれば、2011年から今年5月31日までの間に、タレントコープの帰国専門家プログラム(REP)の記録に基づき、6,969件の帰国申請が承認された。
大臣は、この際、マレーシア出身で高い技能を持った人材をマレーシアに呼び戻すために様々な税制優遇措置が提供されていると述べた。
曰く、頭脳流出の問題が徐々に頭脳循環へと進化している(流出組が帰って来ている)とし、マレーシアのディアスポラがどこに住んでいてもマレーシアに貢献できる方法を模索していると付け加えた。
「ディアスポラ」とは、特定の民族や文化集団が故郷から離れて他の地域や国に散らばって住んでいる状態、またはその人々を指す言葉です。元々はユダヤ人が古代に故郷であるパレスチナから世界中に散らばったことを指す言葉でしたが、現在では他の民族や文化集団にも広く使われています。例えば、マレーシアのディアスポラというと、マレーシアから海外に移住したマレーシア人全体を指します。
目的を達成するために、タレントコープが主導する「マレーシア @ ハート」またはMyHeartといったイニシアティブを開発中とのこと。
「MyHeartは、ディアスポラが様々な仕事の機会、子供の教育、地元の機関とのコラボレーションの機会、配偶者と子供のための許認可の取得、雇用市場の最新情報などを通じてマレーシアに再統合する方法を促進するものです。」
外国人専門職の占有率は低い
関連事項:シム大臣によれば、2024年6月19日時点でマレーシアの全労働力に占める外国人専門家はわずか7.07%であると述べた。(移民局の外国人サービス部門が発行したVISAの数に基づいている)。
つまり、マレーシア人が全体の92.93%を占めています。
「この割合は、外国人専門家が地元の雇用機会に影響を与えることは無いということを証明しています」
統計局の2023年第4四半期報告書によると、高度な技術を持つ労働者の分野におけるマレーシアの労働力の割合は、25%にすぎません。
報告書によれば、マレーシア人の技能の大多数は、セミ・スキル(半熟練)のカテゴリーであり、このレベルでは、62.7%以上をマレーシア国民が占めています。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。