【MM2H情報】今週の馬国 話題の報道ひとまとめ

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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

2024年の3月11日から14日までの1週間、幾つか目をひく話題がありましたのでご紹介。

1000年以上前の仏塔建設の遺跡がKedah州で見つかったり、移民局のシステムの大改造のプロジェクトが中止になったりしました。一方でマレーシアとシンガポールの国境通過にQRコードの運用が登場したようです。

1200年前の仏塔が突然発掘され考古学会は騒然

3月10日付けのカタールの報道局「アルジャジーラ」がオンライン報道で紹介しているのは、なんと1200年前の立派な仏塔や2体の仏像です。

しかも、これまで考古学的には注目されていなかったKedah州のBukit Choras という村落の地面から出てきたというのが話題を読んでいます。

Bukit Choras は Kedah州の南側の沿岸にある小都市の Yan の近隣の村で、KLから北にや370キロ北上したあたりだそうです。

9メートルの仏塔(ストウーパ)や漆喰で作られた仏像の保存状態は良く、馬国の考古学者は、今までわかっていなかった8世紀あたりのマラヤ半島の複合文化の史実の解明につながることを期待しています。

盗難を恐れているのでしょう。肝心の仏塔と仏像の写真は報道されていませんね。

今回初めて出土した「漆喰」を素材にした仏像は同じ時期のインド・ジャワ・スマトラの技術なので、これらの場所の宗教文化との交流を示唆するものだそうです。

仏像とともに出土した Pallava語の文字が刻まれた遺跡も貴重で、この文字は、紀元3世紀から8世紀の間に南インドで起こったPallava 帝国の原語だそうです。仏像の作りは紀元7世紀から11世紀までのタイ南部で発展したスリヴィジャヤ帝国の技術に似ているとのこと。

ご存知の通り、マラヤ半島の歴史は、スマトラ方面から移動してきた、パラメシュワラがマラッカの初代スルタン国を形にする西暦1400年あたりが最初ですから、その前の半島内部の文明伝承や交流がどうだったのかは、まだわかっていない。

というより、キリストの時代から15世紀までのマラヤについては、ほとんど何もわかってないんです。

今回発掘を進めてきたペナンのGlobal Archaeology Research Centre (CGAR)は、University of Science Malaysiaの研究チーム。

筆 者
筆 者

政府からさらに予算をもらって、この国の知られざる8世紀前後の世界を解明してほしいね。

馬国政府がIT企業に巨額のキャンセル料 2.3億RM

話は変わりますが、3月14日のNew Straits Timesのオンライン報道では、KLの高等裁判所がマレーシア政府に対して、2.3億RM(約60億円越え)のキャンセル料の支払いを命じたニュースです。

キャンセル料の出所は国家予算の予備費になるのでしょうが、全部国民の血税ですから、これは物議になりそうです。

システム開発の中身が気に入らなかったのか?? なんかスマートじゃない話です。

馬国政府を訴えていたのは、同国のIT企業 Awanbiru Technology Bhd (Awantec) 傘下の Prestariang Skin Sdn Bhd (PSKIN) という会社。

この企業は2017年の8月にマレーシア政府から、15年の長期にわたる移民局のITシステムの大改造プロジェクトを引き受けた経緯があるそうで、現在の移民局のITシステm (MyIMMS) を置き換えて、新しい機能を付け加えるプロジェクトだったそうです。

PSKIN社は、プロジェクトの資金を全て自前で準備して、プロジェクトが終了して新システムが稼働してから政府が代金を支払う契約でした。

ところが、馬国政府は2019年の1月に、一方的にこのプロジェクトの全面中止を発表。理由については報道されていません。同年4月には、全てのプロジェクト活動がキャンセルされたそうです。

PSKIN社は、これまでの費用などの総額7,3億RMの賠償金を要求して法廷で争っていました。

今回の高裁の判決で、証券取引所に上場している親会社の Awantec の株価が約6%上昇したようです。

政府は、このキャンセル料払えるのでしょうか?? 成り行きを見ましょう。

3月19日から、シンガポール国境はQRコードで通過可能

同じ移民局のITの話題ですが、来る3月19日には、シンガポールとマレーシア国境通過の際、シンガポール側のチェックポイントは、「QCコードをスキャナにかざして」通過できるようになるそうです。c n a など各紙が封じてます。

対象は、車で通過する越境者で、場所は Woodland Tuas の2つのチェックポイントだそうです。

シンガポール政府は MyICA という携帯用のアプリを導入。

このアプリを使って、各自のパスポート情報を打ち込めば、個人のQRコードがアプリ内で生成されて、パスポートの提示は不要になります。

利用者は、シンガポールの住民だけでなく、永住権を持った人や、長期滞在VISAを持つ人も対象だそうです。便利な機能です。

しかし、マレーシア側のチェックポイントは、このQRコードは認知しないので、やはりパスポートの提示が必要だそうですから、まあ、便利になったのはシンガポール側の通過ポイントだけですね。

新しいパスポートで通過する場合だけは、必ずチェックポイントで新Passport をチェックインします。するとその情報がデータとして残って、それ以降はアプリで認証できる仕組みです。

C N A の報道は何となく誇らしげです。

QRコードは個人だけでなく、同行する人たち(最大10人まで)をグループにして一つのQRにもできるので、マイクロバスに乗ったグループや、家族の旅行も楽になりそうです。

筆 者
筆 者

馬国ファンとしては悔しいですが、この辺りはシンガポールの方がスマートですなあ

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

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