この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
1990年代、筆者は馬国の半国営のエネルギー企業の下請けで働いていましたので、日本と馬国の間は常にMAS(マレーシア航空)でした。
独立起業してからは、もっぱらAsia Xになったのですが、もちろんこれはエアフェアが安いことが理由です。
2023年の10月上旬の情報(換算レート28円/RM)では成田からクアラルンプールまでマレーシア航空なら15万円、AsiaXなら7万円といったところ。
機内のサービスは当然違いますが、今後もAsia Xは「おすすめ」の一つです。
フライトの話に入る前に、親会社のAirAsiaとAsiaXについておさらいします。
今回の記事も写真はWikipediaに掲載のGNUライセンスのものを転載しました。
AsiaAir とAsiaX
AsiaXとAirAsiaは、どちらもマレーシアの航空会社であり、AsiaXは、AirAsiaの完全子会社です。つまり、AirAsiaがAsiaXの株式をすべて保有しています。そのため、AirAsiaはAsiaXの
運航範囲
AsiaXは、国際線の長距離フライトに特化しています。一方、AirAsiaは、国内線や短距離国際線を中心に運航しています。
機材
AsiaXは、エアバス A330-300型機を主に使用しています。一方、AirAsiaは、エアバス A320型機やボーイング 737型機を主に使用しています。
業績(RM当たり28円換算)
AirAsiaの年間売り上げは過去5年間は200億円から500億円規模で推移していて、パンデミックの影響を受けた2020年を除けば純利益も40から50億円の優良起業といえます。
一方AsiaXは、年間売り上げでは20億から30億円規模であり、純利益は2020年以降連続して数億円の赤字決算になっています。
AsiaXは、2023年7月に債務超過に陥ったことを発表しました。同社は、債権者との間で債務再編交渉を進めており、2024年3月末までに再建計画を策定することを目標としています。
債務再編が成功すれば、AsiaXは経営を立て直し、運航を継続できる可能性があります。しかし、債務再編が失敗した場合、AsiaXは破産する可能性もあります。
経営者について
AsiaXの社長は、トニー・フェルナンデス氏です。同氏は、AirAsiaの創業者兼会長兼CEOでもあります。
フェルナンデス氏は、1960年4月30日、マレーシアのクアラルンプールでインド系のマレーシア人家庭に生まれました。Alice Smith Schoolを卒業(筆者長男の先輩です)、ロンドンに留学して経理の学位を取得後、ヴァージンアトランティックや他の企業を経て出世し、2001年に前マハティール首相の勧めでAirAsiaを買収、同社のCEOに就任しました。
同氏は、マレーシアのビジネス界で最も成功した人物の一人であり、アジアを代表する起業家としても知られています。
しかし、今後は、AsiaXの再建を担うことになります。まだ経営が安定しているとは言えません。今後の動向に注目が集まります。
AsiaX の運行状況
2023年10月9日現在、AsiaXは日本から利用できます。
日本からマレーシア、タイ、シンガポール、インドネシアへの路線を運航しています。主な就航地は、成田空港、関西国際空港、福岡空港です。
財政危機の影響で、一部の路線を運休する可能性もあります。最新の運航情報は、Asia Xのウェブサイトや公式SNSで確認してください。
2023年10月9日現在、AsiaXのクアラルンプール行きの直行便は、週3便(月・水・金曜)に減便されています。
2022年11月7日に運航を再開した当初は、週3便(月・水・金曜)で運航を開始し、2023年2月1日から1日1便に増便する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で需要が減少したことから、増便を延期し、引き続き週3便で運航しています。
AsiaXは、2023年12月28日まで、週3便で運航を継続する予定です。その後の運航については、新型コロナウイルスの感染状況や需要の状況を見ながら、判断するとのことです。
利用体験から推奨できること
筆者のAsiaX利用の手順は次のとおりです、これが最善とはいえませんので、あくまで皆様のご参考まで
AirAsiaXないしAsiaXのネット予約は、時としてアプリの操作が煩雑ないし不可解ば場合があります。筆者は格安であることから看過していますが、これが正規料金(フルフェア)の国際線の予約アプリならクレイムされて当然といえます。使い慣れてくれば、ここで紹介する予約手順についても操作は楽になってきますs。
- 予約はネット予約で問題ありませんが、プレミアムは高いのでエコノミーで予約を入れます。
- 荷物が多い場合は、必ず20kgまでの搭載重量の登録をします。
- 次に、7時間前後の定姿勢での着席は厳しいので、並びの席を追加予約します。席が空いていればある程度やすく席を占有できますので、搭乗後は最大3席全部を利用可能です。それでもJALやMASのエコノミー1席より安いというわけです。
- 寒いので、必ず毛布を持参するか、搭乗後に料金を払って毛布を借ります。(無料ではないです。高い場合はRM10~20です)冷え性の方は要注意です。
座席は横並びに取れても、全くフラットには使えませんが、うまく姿勢を作って横になれば睡眠も取れます。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。