この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
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本日のの話題は、担当省が運営する MM2H one stop center と申請代理店のライセンス問題です。
営業ライセンスの更新予定が見えないこで、MM2H代理店各社が、苦情を上げたのが1ヶ月以上前の3月11日でした。
担当省の張慶信大臣は、当時「2週間程度」でライセンス更新作業や、新たなMM2H申請の窓口が開くようなことを発言していましたが、これは実現していません。
ラマダン直前のやりとりを見て筆者は、早くて6月、遅いと8月になろうといった印象を受けていました。
ラマダンが開けて約1週間ですが、本日2024年4月18日の時点で、何ら進展は見られませんね。
昨日、「動き」のない政府に牽制玉を投げたのはMM2Hコンサルタント協会の会長、アンソニー・リュー氏でした。(MM2H Consultants Association president Anthony Liew )
同日夕刻には、連邦MM2Hの政府側広報担当の役割も果たしている張慶信大臣によるメディアへの応答発言がありましたが、新たに参考になる情報は無く、「代理店の中に不正を働く輩がいるので申請者が被害にあっている」という悪徳代理店への不信感を強調しています。あまり関係がよくありませんね。
もう一つの情報は、ワン・ストップ・センターの利用方法です。更新関係の手続きは必ず代理店を通さずともできるといったような情報があります。しかし、これは今ひとつはっきりした情報ではないです。
4ヶ月前に発表された、プラチナ・ゴールド・シルバーの3階級のMM2Hの運用についても、窓口が開始されるスケジュールは見えないままです。
前回のやりとりで、「閣僚級の動き」があることを話していた張慶信大臣です。
東マレーシアのサバ州も、独自のMM2Hを5月に始動することを発表しています。
ライセンス更新を受けていない代理店の苦情
MM2H agents in limbo following halt in license renewals
The Star online : By KHOO GEK SAN Wednesday, 17 Apr 2024
観光、芸術、文化省による最近の規制変更により、マレーシアマイセカンドホーム(MM2H)の代理店20社以上が立ち往生の状態となり、ライセンスの更新停止による業務停止の恐れがある。
代理店の声1:AALIA(MM2H)Sdn Bhdの役員
- 現在11人のビザの更新・パスポートの更新、家族の追加に伴う手続きができない
- 代理店サービスの継続は不可欠
- ビザ更新の手続きはゆっくり待っていられない
- 24年以上の代理店経験の中で今の状況は最も厄介
「我々は正当な代理店であり、担当省は正当な理由無しにライセンス更新を禁止したり、代理店業務を停止させることはできません」
代理店の声2:Choy Wee Ming氏(社名非公開)
- 2013年から業界にいて、現在100人以上のクライアントを持っている。
- (緊急にビザの更新が必要なため)既に航空券を購入し、ホテルを予約しているクライアントがいる
「突然の通知で、私の会社は財政的に厳しい状況に追い込まれました。収入がなければ、従業員の給料を支払うことができません」
代理店の声3:MM2Hコンサルタント協会の会長アンソニー・リュー氏
- 少なくとも29の代理店ライセンスが去年12月に期限切れとなっている
- 担当省からは3月31日までの期限で、既存クライアントに対するのサービス提供を許可されるとの情報だった
- しかし、これらの代理店は突然「更新を続けられない」との通知を受けた
「代理店の中には、多年多くのクライアントのビザの更新や解除を支援してきた者もいます。省が政策を改革しようとしている意向は理解していますが、代理店は引き続き活動を続けるべきです」
「ライセンス切れの代理店から、他のMM2H代理店に、クライアントを移すといったことをするのは、代理店の生活を奪うようなもの」
The Star Online による事実関係のまとめ:
- 観光、芸術、文化大臣、張慶信は、省がMM2Hプログラムの代理店やコンサルタント会社を規制し、すべての代理店に再登録を要求すると公表していた。
- 大臣は、省が既存の代理店の背景を精査し、適切でないと判断された代理店は運営ライセンスを更新しないと述べた
省は、代理店が徴収する申請手数料を標準化する意向があるものの、最終的な決定が下されていない。
担当大臣の反応
Malaysia’s MM2H program faces rigorous agency review to protect applicants
The Star Online : Wednesday, 17 Apr 2024 8:07 PM MYT
張慶信担当大臣は、「MM2Hプログラムに関与するすべての代理店と仲介業者の審査を開始した」と述べている。
「すべての代理店は再登録が必要であり、既存のライセンスの自動更新は行われない」
その理由として
「一部の代理店が自らのライセンスを他のコンサルタント会社に悪質に貸し出していたことが明らかになった。これらのコンサル会社はきちんとした事務所や連絡先を持たない幽霊会社だった」(2024年4月17日 Facebook)
「古いMM2H申請フォームを悪用して、申請者に不要な料金を支払わせるよう誘導している者は、不正行為を止めないと厳しい処置を受ける」
張大臣は、MM2Hコンサルタント協会の会長である Anthony Liew に対して、この問題を政治的プロパガンダにしないよう念を押した。
また、MM2Hビザの「更新」は、MM2H申請とは異なる「独立した」手続きであり、MM2Hビザの保持者はアップデートと更新のためのワンストップセンターを利用することができると発言。
我々MM2Hファンと代理店は、最新のMM2Hの条件による申請受付の開始と、代理店ライセンスの更新予定を知りたかったのですが、
大臣からは、SNSを通じて、
- ・代理店が不正を働いている問題が解決していない
- ・MM2H利用者は、ワンストップセンターを利用することも考慮せよ
という厳しい応答です。
そろそろ連邦MM2Hを動かす時期にきています。「動き」が出たら、このサイトでもしっかり紹介します。
MM2H ワン・ストップ・センター
ワンストップ・センターについては、筆者もあまり注目していませんでした。
2023年の12月に報道された内容を紹介します。
One-stop MM2H service centre opens at Tourism Ministry
malay mail Monday, 18 Dec 2023 5:06 PM MYT
マレーシアのセカンドホーム(MM2H)サービスカウンターが、観光、芸術、文化省(MOTAC)で運営を開始した。
MOTACによれば、省庁ビルの1階のカウンターで提供されるサービスには、パスの延長申請、新しいパスポートへのパスの転載、等、既存のMM2Hパス保持者との日常取引が含まれる。
カウンターの営業時間は、月曜日から木曜日の午前8時から午後1時、午後2時から5時、金曜日の午前8時から午後12時15分、午後2時45分から5時で、週末と祝日は閉鎖。
注意:この情報は新聞発表されてから久しい情報ですので、確認が必要です。
MOTACはまた、すべての申請は登録されたMM2Hエージェントを通じて行う必要があると発表。
先の張大臣の発言と矛盾しています。
ビザの更新や、パスポート更新の際の手続きについて大臣が「単独でできる」と発言した部分ですが
“He said that the renewal of MM2H visas is an independent process, and MM2H visa holders with expired documents can proceed to the one-stop centre for updates and renewal.“
という報道で、「代理店は必須ではない」と読めます。
Independent process (独立した手続き)と言われても、具体的に何を意味するのか、これだけでははっきりしません。
真偽を確かめるというより、当事者の方は、一度信頼できるマレーシア人の友人や代理店の案内で、センターに行って直接確認してみるべきです。
渡航して更新するような場合もあるでしょうから、事前に知り合いに電話してチェックしてもらって、それから渡航しましょう。ワン・ストップ・センターの写真は、以前シンガポールの c n a がオンライン報道で写真を載せていましたので、ご紹介します。(上の記事の内容は malay mail のものです)
本日も最後まで参照いただき、ありがとうございました。
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本日のアイキャッチ画像
Yaopey Yong (@yaopey)さんがGeorge Town, Malaysiaで撮影したもの(https://o-dan.net/ja/) Unssplash提供