この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
担当省の張慶信大臣の発表によれば、新条件によるMM2Hの申請受付は、2024年6月中旬に開始されました。代理店へのライセンス発行も再開しています。申請条件も若干変化していますので、こちらの記事を参照ください。
去る2023年12月にようやく新条件の骨子が発表された、マレーシアのMM2Hですが、
未だに新条件の詳細と新規申請の受付が始まっていないようです。
本日の全国紙 The Star のオンライン報道によると、全国のMM2H代理店は、馬国政府の営業免許の見直し結果を待っているが、未だに決着がついていないということです。
現在の代理店業務は、パスポートが更新されたMM2H利用者や、既存のMM2Hの期間延長の手続きだけで、
新条件に基づいた新たなMM2H申請はまだ受付が始まっていないようです。
新条件発表から3か月が経過して、馬国政府はラマダンの断食のシーズンに突入する時期に来ているだけに、
いっこうに進展を見ない新条件による営業ライセンスの発行延期に対して、各代理店は徐々に不満を訴え始めています。
代理店の再登録はいったい何時始まるのか?
The Start Online dated March 11, 2024 の要約:
- 関係省庁は、MM2Hの代理人の営業内容を見直して規制することを発表済
- 規制方法として、営業ライセンスの再発行により管理することも決定済
- 但しライセンスの発行は昨年12月から保留されたまま、各代理店は3月末まで政府からの指示待ちの状態
3月末までの期間、既存の申請代理店はMM2HのVisa の延長などの補助的な業務の継続を許されているが、
新たな営業ライセンスについて何をいつまでに準備するのか、まったく情報が無いままで、3月末の猶予期間が無くなってきている。
代理店経営者の声
- 今後の事業運用、従業員への給与の予定が建たない。早くはっきりさせてほしい
- 代理店協会では、200人以上のMM2Hの申請サービス担当者への説明ができないでいる
- 代理店によっては、12月以降、既存の営業免許が切れている
ある女性経営者(MM2H代理店)は、「営業免許が2月に期限切れになった」ことから懸念を表明。
「1999年からMM2Hの仲介サービスに携わっており、これまでにこのような状況に晒されたのは初めて。先行きが見えずに困っている。」さらなる指示を待つしかないとしている。また、現状では新規申請者への対応は出来ていない。
担当大臣のコメント
観光芸術文化省の張慶信大臣は、省がMM2Hプログラムの申請代理店やコンサルティング会社を規制すること決めたのは、過去に何度か代理店の不正があったことが理由だとしている
実情を調べた上で、不適格とされる代理店には営業免許の更新は行わない予定だという。
問題視している事例としては;
- 申請者が高額なエージェント手数料を支払ったのに、認可が下りなかった例
- 代理店から申請者に固定料金をが提供されなかった例
- 手数料RM20,000で始まり、承認後に突然RM30,000に増加した事例
このため、省は代理店が徴収する料金を標準化する意向だが、結論は出ていない。
標準化にむけて、閣僚級の作業スケジュールが指示されていて、2週間程度で決着する予定。同時にMM2Hプログラムの再開とエージェントの規制も開始する。
新条件での申請はいつ始まるのか?
馬国のイスラム教徒は明日からラマダン月の断食に入ります。
断食だからといって、特に行政が止まるとか、延期されるといったことは無いのですが、
それでも馬国全体はそれなりにセンシティブな期間になります。
断食の期間中に、新条件でのMM2Hの運用が発動することは、まず無いと考えるべきでしょう。これは、「ラマダンだから動かない」というより、「断食明けに発動するほうが誰にとっても良い結果になる」という考え方だと思います。
MM2H等で、マレーシアに長期滞在した方は何となくご理解いただけると思います。
筆者の個人的な予想では、代理店の営業許可が刷新されて、新条件のMM2Hの受付が開始されるのは、早くて6月、遅いと8月頃になるでしょう。
こればっかりは、受け入れ国のペースに合わせるしかありません。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
新条件の概要はこちら