この記事は、本編【MM2H体験】の詳細記事です。「おすすめ」のまとめ記事はこちらです。
MM2Hのビザを取って5年から10年の間、この国に滞在する方は、よほど注意しておかないと、必ず「水」にやられます。「食あたり」もリスクですが、私たち日本人はどうしても「水あたり」について無防備です。
筆者家族も、全員「悪い水」を飲んで半日動けなかったり、緊急入院したりといった被害に遭いました。
「おすすめ」: ロングステイが決まってコンドミニアムが決まったら、即日
Water Dispenser を購入して mineral water tank の供給を契約してください。
都市部であれば近隣のショッピングモールに行けばすぐに見つかります。ネットに強い皆さんはオンライン・ショップでも入手できます。
毎日のようにミネラルウォーターを買って冷蔵庫に入れたり、保管するのは手間です。ディスペンサーを購入して、11リッター前後の大きなボトルを定期的に届けてもらうアレンジをお勧めします。
水道水は基本的に危険?
ネット情報から、クアラルンプールでの水道水が問題になった事例を紹介します。
・2019年、KL市当局は、水道水から細菌の一種である「クレブシエラ・デュクセイ」が検出されたとして、市民に水道水の使用を控えるよう呼びかけた。この細菌は、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす要因。
・2020年、KL市当局は、水道水から鉛の濃度が基準値を超えていることが判明したとして、市民に水道水の使用を控えるよう呼びかけた。鉛は、神経系や腎臓に影響を及ぼす因子。
・2021年、KL市当局は、水道水からトリハロメタン(THM)の濃度が基準値を超えていることが判明したとして、市民に水道水の使用を控えるよう呼びかけた。THMは、発がん性物質として知られている。
これらの事例では、いずれも水道水の使用を控えるよう呼びかけが行われましたが、深刻な健康被害が発生したという報告はありませんでした。しかし、水道水の安全性に対する市民の不安は高まっています。
マレーシアでは、水道水の管理は各州政府が行っています。クアラルンプールでは、クアラルンプール水道局(Puncak Niaga Sdn Bhd)が水道水の供給と管理を行っています。Puncak Niaga Sdn Bhdは、水道水の安全性を確保するために、定期的に水質検査を行っていますが、それでも問題が発生してしまうようです。
マレーシア政府は、水道水の安全性を確保するために、水道インフラの整備や水質検査の頻度を増やすなどの対策を進めています。しかし、短期間での改善は難しいと見られており、市民の不安は当面解消されないと考えられます。 水道水の代わりにミネラルウォーターの利用が一般的です。ミネラルウォーターは、水道水よりも安全性が高いと考えられており、多くの家庭で利用されています。
出典:Bard(自然言語AI)2023.12.26
屋上タンクからの水は飲めない
上記は「水道水」の水質だけの話ですが、殆どの(海外からの)長期滞在者が利用するコンドミニアムの場合、水道水と各部屋の蛇口との間に中間タンクがあります。
この中間タンクは通常コンドミニアムの屋上に据え付いていて、市町村からの水道が断水した場合に一定期間水が届くように、水道水を一時的に貯めているわけです。
問題は、この中間タンクの中をきちんと管理していない場合です。そして管理がされていない中間タンクは非常に多いと思われます。
異物が入っていた事例を具体的に書くことは控えますが、何が入っているか分からないというのが実情と考えて良いと思います。
筆者の家族は、水道水を沸騰させた水を浸かって、お茶を飲んだ際、重篤な中毒症状を起こし、救急車で緊急入院する被害に遭いました。水道水は家庭用のフィルターを通したもので、きちんと沸騰させてお茶を飲んだのですが、体内のヘモグロビンが急激に減少して動けなくなりました。(全治1週間弱)
こういった水のトラブルの原因は、水道水の水質だけでなく、コンドミニアムの中間タンクの中の水質が悪いことが原因と考えられます。
「水」について日常気をつけるべきこと
筆者家族が自営業とMM2Hを含め20年以上クアラルンプールに滞在した上での結論として、あるいは一つの意見としてお伝えします。
- 水道水を家庭用フィルターで処理しても毒素は排除できません。直接飲むことは非常に危険
- 水道水で洗った生野菜は危険です、火を通した野菜を食べるべし(バーベキューならOK)
- 料理に使う水は極力 Distilled Water (後述)を使うことを推奨します
- 洗剤を使って食器を洗う場合は、水道水(フィルター使用)でもOKです
- 日常の飲料水は100%ミネラルウォーターとすること
馬国の喫茶店でアイスティーをオーダーした際、アイスティーに使う水はミネラルウォーターを使うのが常識のようなので、あまり心配はないのですが、問題は「氷」です。心配な人は iced tea without ice cube と指定するとよいでしょう。
Water Dispenser 概要
既にご存知の方は読み飛ばしてください。
誰もが目にしているスタンダードなディスペンスサーとしては、床に直に置くタイプと、テーブル上に置く卓上タイプがあります。これらディスペンスサーは青や赤のタップが並んでいて、冷水や温水を自分でコップに注ぐタイプです。Distilled Water を使用し、水タンクは、成人男性が持ち上げる重さ(12キロ強)のプラスチックの大型ボトルです。これをディスペンサーに「逆さまに」セットします。
大型ボトルの Distilled Water はデリバリー契約をすれば、定期的にコンドミニアムの部屋の勝手口や出入り口に持ってきてくれます。利用者はドアの外から手で運んで、注ぎ口のシールを取って、ディスペンサーの上の受け口に逆さまに置きます。ここに置く際にボトルを抱えるのはちょっと難儀です。(通常は11リッターですから、空ボトルの重量を含めて12Kgです。)
ひとり暮らしの方の場合は、大型ボトルの上に載せるタイプのディスペンサー(写真)が便利です。温水は出ませんが、これならボトルを持ち上げる手間はありません。
Water Dispenser の価格
以下のとおりです。ディスペンスサーの本体価格は安いものでRM150前後、高いものはRM1000ぐらいしますが、特に高価なものを選ぶ必要は無いです。大型ボトルを使わずに、本体に水を入れて熱湯を創るような電気仕掛けのディスペンサーもありますが、これを買うなら安い湯沸かしの方が良いと思います。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
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