【MM2H情報】やはりシートベルトが明暗を分ける 

MM2H

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​​この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

日本時間で2024年5月21日の午後4時前、タイのバンコク近郊のスワンナプーム空港に緊急着陸したシンガポール航空 SQ321 の災害報道は、当日夜から22日の朝9時過ぎまでに、世界各国の主要オンライン・ニュースで速報と続報が流されました。

日本人乗客がいなかった日本と、マレーシア人16人が影響を受けた馬国の報道内容を見ると、被害者の有無が影響したためか、かなり情報量に隔たりがありました。

海外メデイアとしてはロイターやフォーブスなどの大手もオンライン報道していましたが、筆者がチェックした範囲で言えば、以下に要約した Free Malaysia Today の内容を筆頭に、malay mail や The Sun のような馬国全国紙は、かなり突っ込んだ情報収集をして、記事の内容も充実していました。

乗客211人と乗員18人が乗っていた。英国籍の男性(73)が死亡し、乗客や乗員計69人が重軽傷を負ったといった情報は基本中の基本でしょうが、これ以上の情報を流していない日本のNHK等のマスコミと馬国の全国紙のオンライン報道には雲泥の差がありました。

これをどう考えるかですが、筆者としては、日本人旅客が関わっていないことで、日本の報道機関があまり注目しなかったと思いたいのですが、それなら、少なくともロイターぐらいの詳細は報道できるようになって欲しいものです。

被害にあったマレーシア人は16人

16 Malaysians on board London-Singapore flight

22 May 2024, 12:05 AM FMT/Bernama

シンガポール航空(SIA)フライトSQ321便、ロンドンーシンガポール便には、211人の乗客のうち16人のマレーシア人が搭乗しており、21日、バンコクのスワンナプーム国際空港に緊急着陸を余儀なくされた。

最新の更新情報によると、SIAはFacebookページで午後10時35分時点で彼らの状態について具体的な情報は提供していない。

また、この便にはオーストラリア(56人)、英国(47人)、シンガポール(41人)、ニュージーランド(23人)、フィリピン(5人)、アイルランド(4人)、米国(4人)、インド(3人)、インドネシア(2人)、カナダ(2人)、ミャンマー(2人)、スペイン(2人)、ドイツ(1人)、アイスランド(1人)、イスラエル(1人)、韓国(1人)の乗客が搭乗していた。

スワンナプーム国際空港のキティポン・キティカチョーン所長曰く、この事故で死亡したのは73歳のイギリス人男性。

SIAによれば、フライトはヒースロー空港を出発して約10時間後、37,000フィートの高度でイラワディ盆地上空で突然の激しい乱気流に遭遇。パイロットは医療緊急事態 (medical emergency) を宣言し、ボーイング777-300ER機をバンコクに迂回させた。

SIAによれば、午後7時50分時点でに18人が地域の病院に入院し、12人が外来治療を受けた。残りの乗客と乗務員はスワンナプーム国際空港で必要に応じて診察と治療を受けている。

SIAのチームがバンコクに向かっており、さらなる支援を提供する予定。タイの地元当局と協力して必要な支援を提供する。

情報を求める親族は、シンガポール航空のホットライン+65 xxxx  xxxxに問い合わせ可能。

航空災害 原因の3分の1は乱気流

Shaken passengers arrive in Singapore after turbulence-hit flight

Wednesday, 22 May 2024 The Star online

以下は、上の記事との重複部分を省いて、要約しています。

シンガポール航空のフライトが激しい乱気流に見舞われた事件で、多くの乗客は最終的に水曜(22日)の朝にシンガポールに到着した。

シンガポールの交通安全調査局(TSIB)はこの事件を調査しており、米国国家運輸安全委員会(NTSB)も支援のために代表者を派遣している。

事故前後に高度が37,000フィートから約31,000フィートに短時間で降下したとの報告があるが、乱気流との関連は不明だ。

乱気流は、離陸後の約10時間後でミャンマーのイラワディ盆地上空で突然発生。乱気流の原因はさまざまで、このフライトの場合は、検出が非常に難しい「晴天乱気流」に影響された可能性がある。

2021年のNTSBの調査によれば、乱気流に関連する航空事故は、最も一般的な事故です。

機内の写真を見ると、オーバーヘッドキャビンパネルに大きな裂け目があり、酸素マスクとパネルが天井からぶら下がり、手荷物が散乱している。乗客の一部は、頭を座席上のライトにぶつけてパネルを突き破った。

28歳の学生がロイターに語ったところによると、「一部の人々頭上の荷物棚に凹みができるほど頭をぶつけたり、ライトやマスクのある場所を突き破っていた」

航空会社は30人が負傷したと述べたが、タイのサミティヴェート病院は71人の乗客を治療しているという。

米国機関の調査では、2009年から2018年にかけて、乱気流が原因と報告された航空事故は全体の3分の1以上を占め、そのほとんどで1人以上の重傷者が報告されたが、機体の損傷はなかったとしている。

シンガポール航空は、世界の主要航空会社の一つとして広く認識されており、多くの業界でベンチマークとなっている。近年は大きな事故は無く、

最後の事故は2000年10月31日、台北経由でシンガポールからロサンゼルスに向かうフライトで、台湾の桃園国際空港での墜落。179人中83人が死亡している。

やはりシートベルトが明暗を分けた

Malaysian student recalls ordeal on Singapore Airlines flight, says those without seatbelts flung to the ceiling

Tuesday, 21 May 2024 The Star Online

以下は、上の記事との重複部分を省いて、要約しています。

混乱の予兆はほとんど無かったという。

フライトも残り約3時間というところで、マレーシアの学生(氏名は伏せます)は、機が上昇し始めて揺れ始めていることに不安を感じた。

28歳の彼は身構え、シートベルトが締まっているか確認。彼のシートベルトは締まっていた。他の多くの乗客はそうではなかった。

「突然、とても異常な落下があり、座っていてシートベルトをしていなかった乗客全員が天井に打ち上げられ、頭を荷物棚にぶつけてそれを凹ませ、ライトやマスクのある場所を突き破りました」

「はねた人たちは地面に落ち、私の携帯電話は手から飛び出しました。人の靴も飛び散りました」

ストレーツ・タイムズによると、1人の英国人が死亡し、71人がバンコクのSamitivej Srinakarin病院に搬送され、そのうち数名は今夜手術を受ける予定。

病院によれば、6人の乗客が重傷を負い、39人が中程度の傷を負い、26人が軽傷。

バンコクでの着陸後

救急車が到着し、学生は少なくとも8人が担架で非常口から運び出されるのを見た。飛行機の避難には90分かかった。

筆 者
筆 者

ここに要約した内容は、22日の午前10時現在、日本の報道では全く触れられていません。

日本人は、今回の事故の教訓を学べていません。同様の事故に会うことついて、何も情報を得られていないのです。

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最後まで参照いただき、ありがとうございます。

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