本日のアイキャッチ画像は、マレーシア政府の行政ビルが立ち並ぶプトラジャヤ連邦直轄区のピンク・モスク。 Photo by envato elements.
この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
本日もマレーシアの全国紙は、国民から最も注目されそうな内容を厳選してオンライン報道しています。
筆者も読者の一人として、オンライン報道は、毎日参照しています。
特にMM2Hの利用者として知っておきたい内容や、マレーシアの友人との日常会話で話題にしたい内容があれば、読者の皆さんに即時ご紹介しています。
前回の記事はこちら
日本がゴールデンウィークに突入した5月初頭、馬国では、「あれっ?」という意外な話題がひとつ。そして、パレスチナ問題を巡っては、馬国報道には出ていない米国財務省の動きが、かなり気になるオンライン報道です。
国王陛下の名誉毀損が疑われた、通称 Papagomo という迷惑ブロガーへの馬国指標の判断も注目されています。
今回もオンライン報道の内容を要約してわかりやすく解説してみます。
あれっ? ゴーストタウン「森林城市」にカジノ誘致?
香港証券取引所において、取引停止処分を受けている中国不動産の碧桂園。その碧桂園が60%を出資している1000億ドルのジョホール州「森林城市」が、
ほとんどゴーストタウン化して、免税特権を悪用した酒類の密輸騒ぎまで起こしている件は既に何度もご紹介済みですsが、
去る4月25日に、海外メデイアから、気になる報道が流れて来ていました。
曰く、馬国の大富豪や首相が話し合って、フォレスト・シティに「カジノ」を誘致する計画が浮上しているというのです。
Malaysia in Talks With Tycoons on Casino to Revive $100 Billion Forest City
2024年4月25日 17:20 JST Bloomberg
匿名情報によれば、マレーシアのアンワル首相は、シンガポールに近いマレーシア南岸に位置するフォレスト・シティーで、ベルジャヤの創業者ビンセント・タン氏およびゲンティン・グループの林国泰氏と面会。イブラヒム国王も立ち会ったという。
この書き出しだけで、既に「ありえへん」話に聞こえますな
会合は予備的なもので、アンワル首相がどの程度、カジノ構想に真剣に取り組んでいるのかは不明だと関係者は説明した。イスラム教徒の多いマレーシアではギャンブルに否定的な見方をする国民が多く、反発も招きかねない。
碧桂園が埋立地に建設した高層マンションが立ち並ぶフォレスト・シティーにとって、カジノは救いの手となる可能性がある。
しかし、アンワル首相は25日、フォレストシティーにカジノ・ライセンスを発行する予定はないと記者団に語っている。
Bloomberg ともあろう有力報道機関が、こんな「どっちつかず」のオンライン記事をネットに流すとは・・・ マレーシア政府は、この報道について黙っていません。警察を介して、それなりに厳しい措置を考えているようです。
Cops to take editor’s statement over casino article
FMT Reporters 03 May 2024, 11:28 PM
馬国警察当局は、ジョホールのフォレスト・シティにカジノを建設する計画に関する報道について、海外ニュースポータルである「ブルームバーグ」の編集者からのヒアリングを行う。
ニューヨークを拠点とするブルームバーグは、世界中に2,700人以上のジャーナリストを雇用し、金融サービス、ニュース、データ、ソフトウェアを提供し、ブルームバーグニュースを発行している。
ラザルディン・フセイン警察総監は、編集者からのヒアリングは来週月曜日(5月6日)の午前11時に馬国警察本庁の機密犯罪捜査ユニットにより「録音される」と発表。
ブルームバーグは、煽動、刑事誹謗およびネットワーク乱用の容疑で捜査されており、
捜査活動は、「マレーシア、フォレスト・シティにカジノ建設を検討」という、ブルームバーグの記事について、ベルジャヤ・グループの創設者ビンセント・タンの弁護士が告訴したことを根拠としている。
警察当局は、ビンセント・タンとゲンティン・グループの最高経営責任者リム・コクティからも声明を録音する予定。
先月、ブルームバーグは、ゴースト・タウンとされている「フォレスト・シティ開発」にカジノを開設する計画について、アンワル・イブラヒム首相がタンとリムと会談したと報じた。
アンワル首相は、ブルームバーグの報道を否定し、ベルジャヤ側は、報道が虚偽であり、不当であると主張。同社はまた、記事中の誤解を招く内容をブルームバーグに削除するよう要請。
ゲンティン・マレーシアも、政府とのカジノ開設に関する交渉には参加していないと表明。
森林城市のプロジェクトは国王陛下も出資しているんで、マレーシア政府は、出来るだけ早く白黒つけたいんでしょうね。国王陛下がお怒りになる前に。
米国財務省が、馬国由来の戦争資金流通を調査
こちらは、米国由来のオンライン報道ですが、捉え方によっては、マレーシアが金融機関を介してイラクやハマス組織に資金提供しているという嫌疑がかけられているという話。
馬国内の新聞では、The Star のオンライン、大衆紙の” The Sun” 等で同じ内容が報道されています。
米馬関係が悪い方向に傾くことは、MM2Hファンや馬国ファンにとっては、非常にネガティブな話なので、炎上しないでほしいですね。
Top US Treasury official to travel to Singapore, Malaysia to discuss sanctions
May 3, 2024 Reuters 7:10 PM GMT
アメリカ財務省の制裁担当最高官が来週シンガポールとマレーシアを訪問する。アメリカはイランとその代理勢力への資金提供、そしてロシアに対する制裁回避を阻止する動きに出ている。
匿名情報筋によると、米財務省は、マレーシアの金融システムを通じ、イランとその代理勢力、ハマスを含む組織への資金流出が増加しているとしている。
ロイターが報じた今回の訪問では、ブライアン・ネルソン財務省テロリズム・金融情報担当次官が、「アメリカ側の懸念」と「このような活動がもたらす制裁リスク」について協議する見込みだ。ニール・マクブライド財務次官も同行する予定。
情報筋によると、今回の訪問は、アメリカ財務省の牽制強化の一環で、東南アジアにおけるテロ資金調達やイランの密輸石油販売を含むテロ資金融資の抑止を目的としている。
米財務省は12月、イランのドローン製造を支援する fachada(ファサード、隠れ蓑)企業であるとして、マレーシアに拠点を置く4社を制裁対象にした。
米国は、先日イランがイスラエルを攻撃したことを受け、テヘランへの圧力を強めるため、イランのドローン(ウクライナでの戦争でロシアが使用)を含む戦闘設備に関するさらなる制裁を課した。
Papagomo 容疑者への裁定は報道されていない
先日お伝えした、迷惑ブロガー、元UMNO青年団の Papagomo (本名 Wan Muhammad Azri Wan Deris )について、昨日までに司法の裁定が出たはずなのですが、本日、5月4日の時点で、全くニュースがアップされてきていません。
報道管制でしょうか?あるいは、内容がくだらないので新聞社が興味を示さなかったのでしょうか? 不思議な人です。
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本日も参照いただき、誠にありがとうございます。
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