馬国  最高空港責任者(CAO)職を導入

馬国

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馬国の全ての空港の運営を司る最高責任者が任命されたというニュースです。運営組織が民営化されたことが背景にあります。

この国に渡航したり長期滞在するのなら、この人の存在は知っておくべきですね。いわゆるエクスパット(外国籍の専門職)ですから、マレーシア国外の旅客や利用者との意思疎通においても高い信頼感を期待しています。

オンライン報道より

  • 報道:New Straits Times
  • 日付:2025年5月12日
Malaysia Airports appoints chief airports officer in post-privatisation move | New Straits Times
KUALA LUMPUR: Malaysia Airports Holdings Bhd (MAHB) has introduced a new chief airports officer (CAO) role as part of a ...

マレーシア・エアポート・ホールディングス(MAHB*)は、最近の民営化を受けた組織再編の一環として、新たに最高空港責任者(CAO**)職を導入しました。

* Malaysia Airports Holdings Bhd, **chief airports officer (CAO)

関係者によれば、MAHBは航空業界のベテランであるブライアン・トンプソン氏を2025年5月9日付でCAOに任命しました。MAHBのマネージングディレクターであるモハド・イザニ・ガニ氏(2024年8月就任)の指揮下になります。

→Bryan Thompson under MAHB managing director Datuk Mohd Izani Ghani

トンプソン氏はかつてアブダビ空港の最高経営責任者(CEO)を務め、空港運営と変革において30年以上の経験を有しています。LinkedInによれば、直近ではサウジアラビアの未来都市プロジェクト「Neom空港」(総事業費5,000億米ドル)のエグゼクティブディレクターを務めていました。

CAO任命の目的

MAHBは、馬国メディアに対し、CAO職の設置は新たな株主の計画に沿い、成長とサービス向上を目指したもので、同グループの戦略的な転換点を示すと述べています。

MAHBは「我々が運用パフォーマンスを強化し、乗客体験を向上させ、長期的な競争力を確保するための能力構築に注力する姿勢を反映している」とコメントしています。

業界関係者によれば、トンプソン氏はMAHBの2つの主要子会社であるMalaysia Airports (Sepang) Sdn Bhd (MA Sepang) およびMalaysia Airports Sdn Bhd (MASB)の運営を統括する予定です。MA Sepangはクアラルンプール国際空港(KLIA)ターミナル1を管理し、MASBはマレーシア国内の他の全空港を監督しています。

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aviationbusinessme.com

CEOの下部組織

また、トンプソン氏はMAHBの商業および戦略部門の指揮も執り、複数の主要マネージャーが彼の指揮下に入ることになります。これにはMA Sepangの最高執行責任者(COO)、MASBのCOO、商業担当のシニア・ゼネラルマネージャーが含まれます。

さらに、MAHBはCAOの管理下で「特別プロジェクト」部門を新設し、グループ全体での空港システムやインフラ、特に手荷物処理システムの改善に取り組む計画です。

エアロトレインに注目

注目される動向の一つは、KLIAターミナル1でのエアロトレインサービスの再開です。同プロジェクトは過去数年間にわたり遅延していました。

空港関係者は2025年1月にメディアに対し、エアロトレインは陸上公共交通機関局(APAD)および運輸省*の承認を受けた後、厳格なテストを経て再開されると述べています。

*Land Public Transport Agency (APAD) and the Ministry of Transport

エアロトレインは2025年6月までに再開される見込みで、プロジェクト費用は4億5600万リンギット(約136億円)と見積もられています。

株主情報

MAHBは2025年2月に民営化され、現在はカザナ・ナショナル、従業員積立基金(EPF)、アブダビ投資庁(ADIA)、グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)からなるコンソーシアム「ゲートウェイ・ディベロップメント・アライアンス(GDA)」が完全所有しています。マレーシア政府は特別株(ゴールデンシェア)を保有し、影響力を保持しています。

原文:MAHB was privatised in February 2025. It is now wholly owned by the Gateway Development Alliance (GDA), a consortium made up of Khazanah Nasional Bhd, Employees Provident Fund (EPF), Abu Dhabi Investment Authority (ADIA), and Global Infrastructure Partners (GIP), with the Malaysian government retaining a golden share.

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