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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
これまでご紹介してきた詐欺の手口は、警察を名乗ったり、政府の関係者だと言って近寄ってくるものや、投資関係の誘いが多かったのですが、
今回は、ちょっとした「アルバイト的なお仕事をしませんか?」と言った軽いお誘いメッセージが WhatsApp のようなソーシャルネット経由で入ってくるという話です。
犠牲者が多い理由は、何と言っても「お誘い」の名義です。
個人からではなく、グーグルなどの巨大プラットフォームからのお誘いを装っているので、普段からグーグルのアプリやシステムにどっぷり浸かっているソーシャルネットの利用者はころっと騙されるようです。
これが次第にエスカレートするようにうまく出来ているそうで、最後は数万RMのレベルまで金を騙し取られるというものです。
筆者は直感的に、日本人が引っかかりそうな手口ではないと感じましたが、念の為、ご紹介しておきます。
特に英語・マレー語が堪能で文章を書くのが得意なインテリ系のインフレンサーのみなさん。要注意です。
有名プラットフォームを装う詐欺
WhatsAppで有料の食事レビューの「招待」を受けた? 直ちに、そのフォークとスプーンを置いてください … それは新手の詐欺だ。
You got an ‘invite’ on WhatsApp to do paid food reviews? Put down your fork and spoon now… it’s just a scam
By Lee Khang Yi of malay mail Thursday, 01 Aug 2024 5:27 PM MYT
「ラッキー」と思ったかもしれない…
とあるレストランのレビュー記事を書くように招待され、報酬がもらえるという話。ところが、それは「新種の詐欺」という話。
この事例は、ビジャン・バー&レストラン(Bijan)がマレー・メールに通報したものだ。Bijan Bar & Restaurant (Bijan)
7月27日、ビジャンのシニアセールスおよびマーケティングマネージャーであるセレナ・マックは、友人から「Googleレビューグループに招待された」との連絡を受けた。招待はWhatsApp経由だった。(Bijan Senior Sales and Marketing Manager Selena Mak)
まず最初に、グループチャットで、あるタスクをこなすよう指示された。そのタスクを完了すると15.90RMが支払われるという話だった。
メッセージには、Googleで「ビジャン・バー&レストラン」を検索して5つ星の評価を付けるよう求められていた。
さらに、ビジャンのGoogleレビューサイトへのリンクも提供され、そこにポジティブなレビューを残すよう依頼された。
ビジャンは、こうした詐欺について公衆に知らせるため、ソーシャルメディアプラットフォームを通じて情報を発信した。 — スクリーンショットはビジャン提供
被害者のひとりであるマックの友人によれば、「みんなが報酬をもらうためにレビューを投稿しているけど・・・」店がこの詐欺について知っているかどうかを尋ねてきたのだ。
セレナ・マックは、びっくり仰天、すぐにビジャンのソーシャルメディアページに詐欺に関する警告メッセージを投稿した。
ビジャンの声明
「お客様にGoogleレビューを書いてもらうための有料メッセージが出回っていることが判明しました。これらのメッセージは当店とは一切関係がなく、詐欺です。本当のフィードバックは常に歓迎し感謝しますが、レビューのために支払いを要求したりインセンティブを提供したりすることはありません」
実は、この詐欺はそれほど新しいものじゃない。オンラインポータル上で仕事のオファーとして最近発生し始めている詐欺なのだ。
2023年3月、The Star x紙によると、パハン州の警察署長であるラムリ・モハメッド・ユースフ氏は、ある幼稚園の助手が30,483RMの詐欺に遭ったことを確認している。(Pahang police chief Datuk Seri Ramli Mohamed Yoosuf)
彼女はオンライン求人サイトでレストランや他の施設のレビューを書くよう求められ、レビューを提出すれば報酬を払うというメッセージに応じたという。
その後、彼女は4つの異なる銀行口座にいくつかの預金を行うよう求められ、それを実行した後に詐欺であることに気付いた。
マレーシアだけでなく、インドでも同様の詐欺が報告されている。
インドのタイムズ紙は今年1月、詐欺師がGoogleの名義でレストランのレビューを投稿するように人々を誘惑し、後に彼らの金をだまし取ったと報じた。
LinkedInでは、著名なジャーナリストがインドにおける有料レストランレビュー詐欺の詳細を暴露している。(ジャーナリスト:Shekhar Gupta)
前述のWhatsAppメッセージと同じだ。タスクを与えられ、レビューを提出すると支払いが行われるという仕組みだ。
インドでは「リチャージタスク」というものがあり、人々は一定の金額を支払い、その後、その金額と50%の手数料を受け取る。(recharge tasks)
これらの詐欺は個人に害を及ぼすだけでなく、レストランの評判も損なう。なぜなら、ストランが偽造されたGoogleレビューの報酬として裏金を渡しているという印象を与えるからだ。
マック氏曰く、「当店のGoogleレビューはすべてお客様からのものであり、レビューを改ざんしたり削除したりすることは一切ありません」
「私たちは透明性を重視し、Googleレビューのために支払いを行うことは決してありません」
参考 リチャージタスク
「リチャージングとタスキング詐欺」とは何か?
リチャージングとタスキング詐欺は、詐欺師がオンラインで人々を誘い、偽のeコマースプラットフォームを通じてオンラインの仕事を提供すると偽って被害者を誘う手口である。
どのように行われるのか?
詐欺師は、これらのビジネススキームに投資するよう個人に要求する。その際、手数料や報酬を約束することが多い。詐欺師はしばしば、以下のような有名企業と関連していると偽る:
- – Amazon
- – Shopee
- – Lazada
- – Ebay
- – その他のeコマースプラットフォーム
このスキームの運営者(詐欺犯)は、プラットフォームを潜在的な参加者に紹介し、個人の登録や加入を促す。参加者は、100PHPから50,000PHPまでのパッケージ・レベル、VIPレベルを選択し、支払いまたは預金(「リチャージ」)を行うことができる。
参加者は、成功裏に招待した人数や提供されたパッケージ、レベル、VIPレベルに加入した人数に応じて、2%から8%の手数料と、10,000PHPから100,000PHPの招待報酬を取るチャンスを得る。
しかし、これは詐欺の仕組みであり、ポンジー・スキームに似ている。簡単に言えば、新しい投資家の資金を使って、以前の投資家に偽の利益を支払う手法である。
以上はフィリピンで横行している詐欺の手口だそうです。
出典:BitPinas、Crypto News Philippines
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
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