この投稿は、本編「馬国で育って医師になる」の詳細記事です。
馬国の5年制の医科大学を卒業した長男は2つの課題にぶつかりました。
🔳日本国籍の長男は馬国の医師免許を取得できない
🔳日本の医師になるには超難関の予備試験での合格が必須
2017年に厚労省の予備試験を受けられず、意気消沈の筆者家族でしたが、長男は、試験浪人の期間を無駄にしたくなかった。
そこで、東洋医学の知見を深める道を取りました。
中国医学
中国医学(ちゅうごくいがく)、また中医薬学(ちゅういやくがく)とは、中国を中心とする東アジアで行われてきた伝統医学であり、中国周辺の伝統医学(日本の漢方医学や朝鮮半島の韓医学など)も中国医学から大きな影響を受けています。( 出典は Wikipedia : 「中国医学」)
馬国のIMUを卒業した長男は、日本の医師免許取得への新たな道を歩き始めると同時に、IMUで得られた情報をもとに中国医学の学位を取る取り組みを始めました。(Bachelor of degrees in Chinese Medicine)
この世界になると、筆者の知識と経験を大きく超える内容になりますが、日本でも漢方薬や鍼灸師による治療は注目を集めいてました。
東洋医学を学ぶ学生の持っている情報の一部を紹介します。
曰く、「西洋医学は罹患してしまった患者の病気を治すための医学・医療。これに対して東洋医学は、病気にならないように予防したり、健康を保つための医学・医療。」
上海中医薬大学
Shanghai University of Traditional Chinese Medicine(上海中医薬大学)は中国の上海市の浦東新区にある基礎医学、中(漢方)医学・薬学、鍼灸マッサージ学、リハビリ医学、看護学、公共健康学、国際教育学、継続教育学、臨床医学を学ぶ中医大。
科学技術h振興機構の Science Portal China によれば上海中医薬大学は
1949年の新中国成立後、最初の中(漢方)医薬分野の専門大学の1つ。基礎医学、薬学、臨床医学において多くの研究成果を蓄積しており、卒業生は60以上の国と地域で専門人材として活躍している。中国医学に関する文献整理と中国医学史の研究も高く評価されている中国トップレベルの中医学大学。
IMUを卒業した長男は、IMU の推奨もあり、この大学に数年間自費留学することになり、上海市の浦東新区の大学の寮に住み込んで学位を取っています。
この記事は馬国のIMUと上海の中医大のパートナーシップで中国医学の学位を推奨している馬国のコミュニティー新聞(中央の黄色いネクタイが長男)
上海での就学
2017年~2018年の上海は、すでにPayPayのような電子決済が経済活動の基盤になっていて、キャッシュを使わない世界でした。
道端で通行人の施しを待っているホームレスの皆さんでさえスマホを使った電子決済システムを活用していました。
不思議な偶然が重なり、筆者は元から所属していた企業に復帰していて、さらにこの上海にオフィスを持つ同企業の中国支店の管理担当になっていました。(ただし、非常勤でしたので、長期滞在はしていません)
そういう縁で、私たち家族はしばし中国の社会や経済に触れる機会を得たわけです。
上海滞在中は、困るようなことや、不祥事は一切起きませんでした。私たち家族は中国に非常に良い印象を持ちましたし、長男はこの期間に北京語をある程度話せるようになっています。
とはいえ、最終目標は日本の医師になることですから、この上海ライフは一時的なものです。学費はIMUより低いレベルですので、説明は割愛させていただきます。
ギリギリのタイミング
長男が上海での中国医学の学位を取って帰国して間も無く、パンデミック騒ぎが発生。
上海も一時的には封鎖される事態となったのはご承知のとおりです。
上海留学がこのパンデミックの直前で完了したことは極めて幸運でした。
長男留学中には家族3人で上海から蘇州 (Suzhou)に日帰りの小旅行を計画しました。母子はこの場所を気に入って何度か訪ねていたようです。ここにある小さな餃子屋で食べた餃子は始めて経験する美味。
外国の医科大学を卒業して日本の医師免許を取得するためには、予備試験に合格するまで長い間の浪人時代をすごく学生が多いはずです。
この記事で紹介した「上海中医薬大学」のような留学機会もありますので参考までに投稿しました。