【MM2H論説】2024年 新型MM2H攻略への道

MM2H

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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

2024年の6月中旬から月末までの2週間、MM2Hプログラムに大きな動きがありました。

馬国の全国紙とシンガポールの c n a が、この変化を詳しくに報道しましたので、このブログでも過去2日に渡って最新情報をお知らせしました。

ここで、改めて、MM2Hに何が起きたのか?そして、日本のMM2H希望者はどうすべきなのか考えて見ましょう。

どのような申請方法を考えるべきか、筆者なりのアイデアをまとめます。

利用法を考える上で、連邦政府のプラチナとゴールドの2つの上位階層については、ここでは除外させていただき、いわゆる「シルバー・タイヤー」と呼ばれる西側MM2Hのエコノミークラスの条件、そしへサバ州、サラワク州の条件を参照しながら考えます。

ビジネス情報
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Silver Tier の “Tier” は階層を意味する英語表現で、英語圏のビジネスではお馴染みの言葉です。通常は first tier, second tier という使い方が一般的で、gold tier, silver tier というのは、その応用編に近い表現(けして、突飛ではなく落ち着いた用法)です。

日本の政府が東京都庁の合同庁舎の建設を日本国内の企業に発注するような場合、全体の設計や建設工事を取りまとめる大手企業(1社または共同企業体)がこのプロジェクトの発注先の主体となるとき、これを first tier と呼びます。その元請け会社の下請けになる数社の工事会社が2階層目ので、これが second tier といった具合です。

MM2Hの プラチナ、ゴールド、シルバーの関係は元請けと下請けといった構造ではないので、上記の first, second と言う表現は使えません。したがって、 単純に platinum tier, gold tier, silver tier としています。もちろん silver tier でなく silver grade でも全く構わないと筆者は思います。

2023年まで課題であった条件

昨年までに不評だった改訂版 MM2H は、RM150万もの流動資産(現金と有価証券)の証明書や、月額RM4万の収入証明(つまり120万円の月収証明!)という、一般の日本人世帯には考えられない前提条件がありました。

連邦政府の担当省、MOTAC の公式サイトには何も発表されていませんが、張慶信大臣の個人のFacebookや、複数の全国紙の報道による不思議な情報公開プロセスの結果、これらの2つの理不尽なハードルは「撤廃」されたようです。

この2つの条件については、昨年末の改訂版の発表時には明確にされておらず、新聞報道でも、「不明」となっていました。

公式ウェブサイトなり、文書なりで確認されてはいませんが、本当なら、利用者側にとっては朗報と言えます。

ただし、東マレーシアのMM2Hの申請時には、以前として出身国での月収証明が必要とされていて、サバ州は月RM7000(21万円)、サラワク州は月RM10,000(30万円)が下限です。西側の条件より、はるかに良心的です。

年金暮らしのご家庭の場合、サバ州は問題なさそうでも、サラワク州条件は年金だけではカバーできないですから、何か別の手段で15万円相当の月収証明を準備する必要があります。

Fixed Deposit(定期預金)

一時は百万RMと言う高いハードルだった定期預金(以下 Fixed Depositを略して “FD” )については、シルバー階層の申請者は15万ドル相当(70万RM、1,500万円)に圧縮されましたので、一般家庭の場合は、どこからか借金をして工面すればなんとかなるレベルまできています。

なんとなれば、日本のマンションの購入時でも2000万円程度の住宅ローンは組めるのですから、日本の銀行が MM2H 向けにFD向けのローンを提供することも可能だと思います。

FDは使わなければ、利息がついてリファンドされるので、貸す側の銀行も、なんらかの担保を提出すれば、資金を出してくれるのではないでしょうか?

以上からFDは、対応可能範囲と判断できます。

尚、東マレーシアの MM2H のFD条件は15万RM(450万円)です。

source : 05 Jul 2024 06:00AM  c n a  online  

住宅購入条件

連邦政府のMM2Hは、去る6月に突如として「60万RM以上の不動産購入」を必須条件としてきました。我々MM2Hファンにとっては、大きなサプライズです。しかも、一度購入すれば10年の継続保有が義務になります。とんでもない話です。

各報道機関の取材内容を深読みすると、この不動産購入のための資金は、上記のFixed Depositとは別に用意しなければならないようですから、

せっかく、あれこれとhハードルを低くしてもらったMM2Hが、これでまた遠のいてしまいました。

現在のところ、下院議員1名が、この条件の撤回を求めているので、結果を待ちましょう。

シルバー階層のビザが5年であること考えると、少なくとも不動産の10年保有の条件は緩和される可能性がありそうです。

しかし、この不動産購入の条件は、東マレーシアの観光省にとっても重要なポイントなので、サラワク州以外は全て不動産購入が条件に設定されています。

西側だけ単独で撤回するというシナリヲは難しいと思います。

ここで検討すべきは、以前の投稿で筆者が提案している、「不動産購入支援商品」です。これを日系の不動産業と日系の MM2H申請代理店で共同企画していただければ、何らかのローン組みで本人名義で不動産を購入するも、不動産会社の所有権などの覚書を合意して、実際は賃貸扱いにするといった方法が考えられます。

この辺りは、専門家のインプットが必須です。

MM2Hの条件クリアのためには、個人の努力だけでなく、関係する分野の日系企業の支援と参画が必須です。もちろん何らかの利益はとっていただくのです。写真はイメージ素材です。

馬国政府の狙いと我々のアプローチ

あくまで筆者の個人的な考えです。

まず、連邦政府の張慶信大臣には、プラチナとゴールドの上位の2階層での中国やシンガポールの利用者ととことんお付き合いしていただきましょう。

ジョホールのフォレスト・シティーのユニット販売も大命題でしょうから、これも上位2階層で解決して欲しいものです。我々日本の中流世帯は興味ありません。

シルバーの利用については、FDのための資金繰りの支援商品(定期ローン)や、60万RMの不動産の運用企画が有効ですから、この辺りを日系企業が商品化して支援していく方法がベストだと思います。

最後に残るオプションはサラワク州のMM2Hです。この場合、50際以上の引退世帯や、お子さんの就学要件があるご家庭は、不動産の条件が免除になるので、サラワクと西マレーシアの往来についての法的制約が無ければ、こちらのオプションが有効だと思います。

昨日の記事で紹介された米国のBさんのように、ペナン島など、サラワク以外の場所に賃貸等で住むことが、許されることが大前提です。

最後まで参照いただき、ありがとうございます。

この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。

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