アイキャッチ画像は、フリー写真サイトO-DANに掲載された零戦の写真。
サラワク州の奥深い場所に対戦中の日本軍の「ゼロ戦」が眠っています。
筆者の記憶の限り、馬国で日本の「零戦」が発見されたという話は皆無です。なにしろ、戦争当時は、マレー半島の戦争は銀輪部隊と言われた陸路の進軍が主体ですから、日本の空軍が関与した話は聞いていません。
ともあれ、幸いなことにサラワクの村の皆さんが、このまま廃棄されるよりも、博物館にでもおいて、観光目的で運用しようという話になったようで、
悪い話では無いです。
特に、不時着当時のパイロットだった日本兵の消息がわかれば、それだけでもかなりのニュースになります。
オンライン報道から
World War II fighter plane discovered near Sabah-Sarawak border
By Stephanie Lee Monday, 30 Sep 2024 10:40 AM MYT
サバ・サラワク国境近くに、第2次世界大戦中の日本の「ゼロ」戦闘機が残されている。
カンプン・パ・プティ (Kampung Pa Puti,) の地元住民によると、この遺物は連合軍と帝国日本軍との戦闘があった1945年頃のものだと考えられている。
遺物の近くに住むシナワット・タンデム氏(Sinawat Tandem, 84)によると、この戦闘機は火災のためにこの地点に緊急着陸したという。
彼は目撃者の話として、2人のパイロットが飛行機から逃げるのを見たとされているが、その後日本の兵士に何が起こったのかを覚えている人はいないようだ。
「その後、コミュニティは残骸を現在の場所に移動させたと聞いている」と彼は言い、かつては状態が良好であったが、現在では一部の部品が取り外されたり劣化したりしていると付け加えた。
シナワット氏は、村人たちがサラワク博物館が飛行機の残りを保存することを望んでいると述べた。
彼はまた、この飛行機が観光名所としても利用できると考えている。
「この錆びた飛行機は、第二次世界大戦の遺物を見たいと考える多くの訪問者を引き寄せている」と彼は語った。
9月29日(日)、サバ州観光文化環境大臣のダトゥ・クリスティーナ・リウ(刘静芝)は、この遺物について決定を下す前にサバ博物館部門に調査を依頼した。(Sabah Tourism, Culture, and Environment Minister Datuk Christina Liew)
日本国内の零戦は8機
第二次大戦で使用された日本の兵器は、終戦とともにそのほとんどが焼かれ、現存するものは極わずかである。零式艦上戦闘機においてもそれは同様だ。零戦は、国産機としては空前絶後の1万400機あまりが生産されたが、終戦後70年以上が経過したいま、その原型をたもつ機体は数少ない。しかし、その希少な零戦のうちの数機は、日本国内で常設展示されている。
国内の博物館や記念館が収蔵する零戦は8機。関東以西には、常設展示されている希少な零戦がほどよく分布している。案外、本物の零戦とお目にかかれる機会は身近にあるといえる。
諸外国でもリスペクトされている零戦は、5機の飛行可能機を含む16機が、各国の航空博物館などに展示されている。
出典:産経新聞 2017/9/6 16:00
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