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この記事は、本編【MM2H体験】の関連記事です。馬国の「おすすめ情報」まとめ記事はこちらです。
馬国の全国紙は、毎日さまざまな人物に注目してオンライン報道しています。
筆者も読者の一人として、オンライン報道は、毎日参照しています。
特にMM2Hの利用者として知っておきたい内容や、マレーシアの友人との日常会話で話題にしたい内容があれば、読者の皆さんに即時ご紹介しています。
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マレーシアは、日本の後を追うように高齢化しはじめているようですが、子育ての世界でも、いよいよ「核家族化」が進んでいるようです。
都会を中心に、「子育て」にかかる費用負担が重くなり、結婚当初から、子供を持たない選択をする夫婦が増えている。
日本も同じですが、とにかく子供を頭でっかちのインテリに育てることにだけにお金をかける社会には今ひとつ違和感を禁じ得ません。また、そうではなく、自分の子孫が「人並みの」人生を送るだけでもお金がかかるというのであれば、それもまた困ったことです。
もう一つの話題は、最近のネット社会で定番となった2段階認証(2FA)のハッキング技術の登場です。
記事を呼んだところ、このハッキングの手口は、被害者への電話連絡が必要なようですから、2段階認証(2FA)の途上で、どこかから電話が入ったら、その電話には絶対に応答せずに、直近の2段階認証をいったん「無し」にして仕切り直せば問題なさそうです。
新しく入手したマレーシアで使われている略語は
OTP = One Time Password
です。
子供を持たない夫婦が増えている
More married couples opting to go child-free
Qirana Nabilla Mohd Rashidi 21-06- 2024 08:06 AM, The SUN
子供のいない生活が注目を集めている。インフレや教育費の高騰により、既婚のカップルが子供を持たないことを決断するようになってきた。
社会学者は、都市生活、長時間労働、育児費用の高額さ、住居の狭さなども影響しているという。
アミルル・アイマン・アブドゥル・ラーマン(30歳)と妻のヌル・シャキラ・アリフィン(28歳)は結婚して3年になる。子供のいない夫婦として生きることを双方で合意した。
アミルル・アイマン曰く、「子供を育てるのは日増しにコスト高になっています。例えば、幼稚園の費用です。登録料だけでもほぼ 2,000RMで、私の給料の半分に相当します。」
「それで、私たちは子供を持たないことに決め、育児の煩わしさなしに夫婦としての時間を楽しむことにしました。」
マレーシア国際イスラム大学社会学・人類学科の助教授で社会学者のシャリファ・ファティマ・アルザフラ・サイード・フセイン博士は、マレーシアは文化的に伝統的な社会である一方、家族生活に関する選択が変わりつつあるとしている。(Dr Sh Fatimah AlZahrah Syed Hussein, sociologist and assistant professor, International Islamic University Malaysia Department of Sociology and Anthropology)
「カップルは子供を持つかどうかを考えることに対してよりオープンになっています。以前の世代では、子供の数に焦点が当てられていましたが、若い世代は子供を持つかどうかについてより慎重に考えるようになっています。」
博士によれば、マレーシアの都市化が家族生活に大きな影響を与えており、生活費が高く、仕事と生活のバランスを取ることが求められているという。都市部の住民は長時間働き、仕事のために頻繁に旅行することが多い。
また、育児費用も高額であり、住居などのインフラは大きな家族を収容するには小さすぎる場合が多いという。
「統計局によると、2024年第1四半期までのマレーシアでの出生数は106,386人で、2023年第1四半期の117,413人と比較して9.4%の減少を示しています。」
(中略)
博士曰く、子供のいないライフスタイルを考える際には、社会経済的要因が大きな役割を果たし、遺伝性の病状などの健康関連の懸念も重要な側面である。
「子育てについての、さまざまな問題に対する関心と不安の増大が特徴的です。親の責任は年々増え、子供を未来に備えさせるために、親たちは前世代よりも広範で複雑な懸念と義務を負っています。」
博士は、メンタルヘルスの問題が子育てに影響を与えることがあるとしている。特定の病気のために子供を育てる能力がないと感じる人もいる。
「トラウマ、不妊症、その影響に対処する準備ができていないと感じることへの懸念も、子供のいない選択に寄与しています。家族計画サービスや生殖医療へのアクセスが、親やカップルが家族の規模を決定する際に重要になってきています。
(中略)
子供のいないライフスタイルへのシフトが家族制度に大きな変化をもたらす可能性がある。
「伝統的な社会的支援やコミュニティのライフスタイル、例えば、祝祭時や相互支援のために地域のコミュニティで集まる習慣が変化するかもしれません。」
「家族が小さくなるにつれて、直接の家族関係を超えた支援を求める文化にシフトする可能性があります。」“As families become smaller, there could be a shift towards seeking support beyond immediate family ties.”
2FAはもはや安全ではない
Two-factor authentication faces new security threat from OTP bots
Friday, 21 Jun 2024 9:00 AM MYT The Star online
新種の悪質なボットがネット空間に出回っている。このボットを使うと、被害者に直接電話をかけてオンライン二要素認証システムのワンタイムパスワード(OTP)を盗むことができる。
このような、カスタマイズ可能なボット(インテリジェント・エージェント)が、インターネットを利用する詐欺師たちに販売されているのだ。
二要素認証は、オンラインアカウントのログインプロセスに少なくとも1つの追加ステップを加える認証ツール。このツールのおかげで、ハッカーが他人のパスワードを持っていたとしても他人のサービスに侵入することは出来ない。
最近の報告によれば、ハッカーは高度なフィッシング技術と自動化ツールを利用することでこの二要素認証を突破することに成功したという。(According to a recent report from the antivirus solutions provider Kaspersky, hackers have managed to bypass the system, using advanced phishing techniques and automated tools.)
パスワード等、被害者のログイン情報は、ダークウェブで販売されている流出データから入手する。その上で、詐欺師は、「OTPボット」と呼ばれる、二要素認証を突破するための悪質なソフトウエアを利用する。
その手口は以下の通り。
まず詐欺師が、盗まれた認証情報を使って被害者のアカウントにログインする。すると、SMSで被害者の携帯電話にワンタイムパスワード(OTP)が送られる。このタイミングで、「OTPボット」が被害者に電話をかけ、送付されたOTPを共有するように促すのだ。
ハッカーは「OTPボット」の言語や声(男性または女性)を事前に設定することもできる。通話を中断せずに携帯電話でOTPを入力すると、OTPがハッカーに送信されてしまう。ハッカーはそれを使って被害者が利用しているサービスに侵入できるのだ。
この手の詐欺から身を守るためには、疑わしいSMSメッセージやメールのリンクをクリックしないようにする。もちろんOTPを共有しないように注意すべきである。
疑わしい場合は、自分が利用しているサービスのプラットフォームに直接アクセスしてOTP情報を入力すべきである。
参考 「多要素認証」
多要素認証(英語: Multi-Factor Authentication、英: MFA)は、アクセス権限を得るのに必要な本人確認のための複数の種類の要素(証拠)をユーザーに要求する認証方式である。
必要な要素が二つの場合は、二要素認証(英語: Two-Factor Authentication、英: 2FA)、二段階認証とも呼ばれる。
最後まで参照いただき、ありがとうございます。
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