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本日ご紹介するオンライン報道が事実であれば、ジョホール州の輸出事業は予想以上に好調を続けています。その原動力となっているのは、数年前に完成したペトロナス系の石油化学コンビナートからの石化製品の輸出と考えられます。
州政府が主導したフォレストシティ(森林城市)は、中国の不動産大手「碧桂園」が60%を出資していますが、碧桂園は現在財政的に厳しい状況にあり、建設計画は「頓挫」しています。海外メディアはこぞって森林城市を「ゴーストタウン」と呼び、警戒感を強めた評価を発信しています。
一方、マレーシア政府は昨年8月のアンワル首相による「経済特区」宣言以降、碧桂園については一切触れておらず、国内メディアも中国不動産会社の問題について完全に沈黙し、あたかも「全て順調」であるかのように振る舞っています。
無理もないことです。この都市開発は、中国とマレーシアの経済協力構想の一環であり、ジョホール州やその地域の王族が関与して開発が始まりました。今更「うまくいかない」と認めることは難しいでしょう。
この計画に批判的な発言をした有識者は、引退したマハティール元首相だけです。しかし彼の影響力は既に低下しており、その発言は「老翁の苦言」や、悪く言えば「老害発言」として無視されがちです。その結果、本当の有識者による意見は無視され、状況は変わらないままです。
経済特区で事業を立ち上げると、5年間ほどの法人税免除などの優遇措置が期待できる「パイオニア制度」のような話も出てくるかもしれません。しかし、現時点では何も具体的な説明がなく、日本の総裁選で批判されているような、具体性の欠けたアドバルーン発言だけが政府から発せられています。従って、現段階では、この話題に関連する投資やビジネスへの参加は控えることをお勧めします。こちらの宣伝記事についても同じことが言えます。
とはいえ、殺風景な埋立地で短期的な免税店ビジネスを経験したければ、信頼できる華人系の現地パートナーと組み、あまり利益を期待せずに様子を見ながらスタートアップを試みるのも良いかもしれません。詐欺に注意することが大前提になります。馬国のSCAMのプロ集団が必ず入ってきます。
金融特別区の旗揚げ報道
- Johor says Forest City’s special financial zone set for launch Friday
- Monday, 16 Sep 2024 2:35 PM MYT malay mail
9月16日 — フォレストシティの特別金融区(SFZ)が今週金曜日に立ち上げられる。ジョホール州における投資と地域の経済成長を促進すべく、さまざまな優遇施策やプログラムが用意されている。
原文:Forest City’s special financial zone (SFZ) will be launched this Friday with various incentives and packages to stimulate investment, growth and economic activities in Johor.
ジョホール州投資・貿易・消費者問題・人材育成委員会のリー・ティン・ハン委員長によれば、財務大臣第二のダトゥク・スリ・アミル・ハムザ・アジザンがイベントに出席し、SFZの重要性について説明する予定。(Johor Investment, Trade, Consumer Affairs and Human Resources Committee chairman Lee Ting Han, Finance Minister II Datuk Seri Amir Hamzah Azizan)
「保険金融会社 (insurance finance companies) などに対してパッケージとインセンティブが提供される」(オースティン国際会議センターでのサンビーム・スプラッシュ2.0の開会式後の記者会見)
昨年8月25日、アンワル首相がフォレストシティにSFZを設立し、ジョホール州および周辺地域の経済活動を活性化させるためのインセンティブを発表した。
2024年の輸出は堅調
去る7月の輸出額が52億リンギット(約1,560億円)に達したことを受け、リー委員長は、ジョホール州の主要輸出貢献分野として石油化学製品、化学製品、電力・電子(E&E)および非金属材料を主要セクターだとした。
「石油化学製品と化学製品のセクターが貢献している。ペンガラン、パシール・グダン、タンジュン・ラングサットなどの工業地帯がある」と語った。(Industrial areas such as Pengerang, Pasir Gudang and also Tanjung Langsat)
また、E&Eセクターには半導体や非金属材料が含まれ、これらが他のセクターの基本的な製造材料としても寄与していると述べた。
ジョホール州の経済貢献度
マレーシアの統計情報によれば、マレーシアの輸出の主力を占めているのは、ジョホール州、セランゴール州、ペナン州であり、この3州が2024年7月の輸出総額の70.6%を占めている。(チーフ・スタティスティシャン、ダトゥク・スリ・モハド・ウジール・マヒディン、chief statistician Datuk Seri Dr Mohd Uzir Mahidin )
尚、7月のマレーシアの総輸出額は1,311億リンギット(約3兆9,300億円)で、前年の1,140億リンギット(約3兆4,200億円)から12.3%上振れた。
ジョホール州(+52億リンギット)、セランゴール州(+23億リンギット)、ペナン州(+19億リンギット)、サラワク州(+18億リンギット)、クアラルンプール(+13億リンギット)を含むほとんどの州が貢献した。 — ベルナマ
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