パレスチナ問題 馬国ジャーナリストの声

馬国

マレーシアの全国紙 The Star は2023年11月18日と19日の両日、馬国内に集結したジャーナリスト集団の抗議の様子を報道しました。

報道によれば、イスラエルによるガザ地区の包囲は11,000人以上のパレスチナ人犠牲者を出し、この中に、少なくとも42人のジャーナリストが含まれていると非政府系独立NPOの「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」が発表しています。

パレスチナでは病院への攻撃の正当性で炎上していますが、ジャーナリストの世界では、命懸けの報道が、印象操作や偏向報道に悪用されることが大きな国際問題であるとの声が上がっています。

The Star にアップされた写真

本日までのネット上のThe Star紙の記事がアクセス制限がかかったり、有料になる可能性が高いので以下に邦文で全文を掲載します。

Save Press 4 Gaza:報道内容

マレーシア全国紙 The Star より11月18日~19日の両日、ほぼ同文で2回アップされた記事の内容

クアラルンプール:Save Press 4 Gaza(SP4G)のスローガンをもとに結集したマレーシアのメディア協会、団体、および組合の連合体は、パレスチナの占領を取材するジャーナリストたちが直面する暴力に反対る国際的な取り組みを求めている。

SP4Gの広報担当者であるサイリエン・ナフィス氏は、地元のメディアが停戦を求め、ジャーナリストや市民への暴力を終わらせるよう求めると述べた。

「パレスチナ・ジャーナリスト連合が行った行動を連合体は支持・共鳴する。世界のジャーナリストに対し同僚たちへの攻撃を非難するよう呼びかける。」

「ガザの混乱と破壊の中で報道するための彼らの勇敢な取り組みを支持し、団結している。」

「パレスチナで不屈の姿勢で取材を続けてきた人々は、紛争の厳しい現実を世界の関心事に引き上げる上で極めて貴重な存在となっている。彼らは世界のメディアにとって貴重な資産だ」

SP4Gは市内のメルデカ広場で平和的な集会を開催し、全国26クラブ、協会、組合から150人のメディア関係者が参加した。彼らはポスターを掲げ、イスラエルの残虐行為を取材する報道関係者の保護を求めた。

サイリエン氏は、飽くことなきパレスチナからの報道の重要性を強調し、パレスチナ人が直面する持続的な暴力について世界に偏見のない報道を提供していると述べた。

「ジャーナリストを意図的に標的とすることは、国境無き報道記者団(Reporters Without Borders) の調査で明らかになった通りでだ。10月13日イスラエルが南レバノンで行った攻撃において、ロイターのビデオグラファー、イッサム・アブダラが攻撃で命を落とし、他の6人のジャーナリストが負傷した事実を示している。」

「このような出来事は、紛争地域で活動するジャーナリストを保護するための国際的な行動の緊急性をさらに浮き彫りにしている」とした。

また、サイリエン氏は、パレスチナ人の民族浄化を正当化するような西側の非人間的な印象操作の責任も追求するとしている。

「ガザのジャーナリストの活動から大きな利益を得ている西洋の報道機関は、ジャーナリストの保護をすみやかに確保し、彼らを危険に晒す行動を非難するための措置を(即時に)取らなければなならない。」

「国際メディアは報道の信頼性を守る責任があり、継続している紛争について公正かつ正確な報道を行うべきである。」

「公正な報道と抑圧の終結への呼びかけが繰り返されており、西洋のメディア関係者にもこの呼びかけに耳を傾けていただきたい」と述べた。

このイベントには、紛争を取材する報道関係者の保護を求めるポスターを掲げたメディア関係者が参加した。出席者には、マレー半島ジャーナリスト全国連合、ゲラカン・メディア・メルデカ、犯罪ジャーナリスト協会、マレーシア外国特派員クラブ、ガブンガン・ケラブ・メディア・マレーシア、ケラブ・ワルタワンKL・セランゴール、ケラブ・メディアプリマの代表などが含まれている。

Among those present were representatives of the National Union of Journalist Peninsular Malaysia, Gerakan Media Merdeka, Crime Journalists Association, Foreign Correspondents Club of Malaysia , Gabungan Kelab Media Malaysia, Kelab Wartawan KL and Selangor and Kelab Media Prima.

出典:O-DANに掲載された画像  新聞記事に掲載された写真ではありません

ジャーナリスト保護委員会 (CPJ)

Committee to Protect Journalists(CPJ)

ジャーナリストの権利を守り、世界各国の言論弾圧を監視する目的で創設・運営されている非営利団体である。

1981年に設立され、本部をアメリカ合衆国ニューヨークに持つ。

ジャーナリストが脅威や暴力、検閲に直面することなく自由にニュースを報道できることを確保することを主眼とする。

戦争の犠牲を記録して世界に発信するのはジャーナリストの仕事  出典:O-DAN

CPJは、投獄されたり、嫌がらせを受けたり、攻撃されたジャーナリストのケースを監視し、自由な報道と表現の重要性についての認識を高めている。

本日も参照いただき、ありがとうございます。

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