【がちで起業】馬国企業と日本企業の仲介ビジネス(失敗例)

自営業主

この投稿は、本編「がちで企業」の詳細記事(失敗例)です。

筆者が起業家として取り組んでみた馬国企業と日本企業の仲介ビジネスについて主に失敗例を紹介します。

これらの失敗をしないように仲介すれば、必ず仲介業は儲かるという確約はできませんが、少なくとも「骨折り損のくたびれ・・・」は少なくなります。

まあ読むだけはタダですから。

仲介の携帯と得意分野

仲介業と言ってもいろいろな種類があることはお察しのとおり。

🔳  物品の売買の仲介(実際に現物を取引するもの)

🔳  取引には関わらず、(通訳を含む)意思疎通だけの仲介

🔳 契約上のトラブルの解決

🔳   いわゆる「諜報活動」

資本力のない筆者の場合、最初の「売買の仲介」についてはほとんど

何もできずに終わっています(資本金不足の話は別の記事があります)。

最後の「諜報活動」はほんの少し触ってみましたが、とてもじゃないが危なくて続けられそうにない仕事だったので最初の1年以内に完全撤退しました。このブログでも話題にするつもりはありません。(論外)

筆者の得意分野は上記の2番目(意思疎通だけの仲介)と3番目(契約上のトラブル解決)でした。対価は拘束された時間を時間単価で精算する場合と、仲介作業の解決までの一連の仕事1数に対して固定価格で受ける場合の2種類でした。

失敗したのは代金回収

最もうまくいかなかった仲介作業は「トラブル解決」です。この仕事では次の2つの間違いをしました。

・ 1件あたりの固定価格で受けてしまった

・ 日本企業でなく馬国企業を客先としてしまった

まず1件あたりのトラブル解決料金ですが、筆者は馬国の企業(準大手の製造業で海外に名前が売れているN社)を相手に1件 2,000RM(約6万円)で契約したのですが、

このトラブル解決は難航を極めており、メールだけでなく国際電話も必要だったので経費が予想以上にかかりました。

同時に、この準大手の馬国企業さんが、仕事が終わって請求書を出しても全く払ってくる気配がなかったのです。

心配して知人にこの企業(馬国)からの代金回収について尋ねてみると、驚くべき答えが帰ってきたのです

「えっ、あなたあの会社がまともに払うとでも思ってるの?」

「払ってもらってない下請けはたくさんいるし、訴訟になっている案件も幾つもある会社だよ

「まあ、いい勉強したんだから諦めなよ!

だと言うのです。

驚きました。

なにしろ、その準大手の馬国の企業は、筆者が独立開業する前に、企業対企業の取引をしていた会社で、社長も営業のトップもビジネス上の知人であり、まともな商売をしてきていたのです。

「下請けに金を払わない?」

そんな話は聞いたこともありませんでした。

それに私の請求書はたかが6万円です。

結局この代金は、仕事が済んで請求書を出してから1年後まで未払いでしたから、筆者は完全に諦めていました。

ある日、突然このN社の秘書役から携帯電話に連絡が来て

「○○さん、おめでとうございます。RM2000の手形が用意できましたので撮りに着てください」

と言うのです。

「ごめんね」の一言もありません。

やはり信頼できる顧客は日本企業

このトラブルがあって以降、筆者は馬国の会社とサービス契約を結ぶことはやめています。仕事があっても代金回収がおぼつかないのでは、どうにもなりません。

日本の商習慣(代金を期日通りに払う)と言うのは諸外国から見れば極めて信頼度の高いものなのです。

件(くだん)のN社についても、「訴えればいいじゃないか」と言ったところで

既に何件もの訴訟がその会社に対して起きていて、裁判所から、「ちゃんと払いなさい」という命令が出て、それで払えば終わりなんだそうです。

N社は裁判所の命令が出るまで未払金を運用できるわけですから、これは間違いなく下請け業者に対するパワハラに違いありません。

あれから20年。N社がまだそんな取引をしていないことを望みたいです。

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